uucpd デーモン - リモート UUCP システムから TCP/IP 接続のために uucico を起動する

形式

uucpd [–l seconds] [–x debug_level]

説明

uucpd プログラムを使用すると、リモート uucico プログラム が TCP/IP 接続によってファイル転送を行うためにローカル uucico と通信できるようになります。inetd は、リモート uucico が UUCP ポートに 接続すると uucpd を開始します。uucpd は、リモート uucico とのログイン・シーケンス を管理します。ログインが完了すると、転送を完了するために uucico が 開始されます。

inetduucpd を開始するには 、inetd 構成ファイル (例えば、inetd.conf) に 次のような uucp 項目が入っている必要があります。
uucp  stream  tcp  nowait  OMVSKERN  /usr/sbin/uucpd  uucpd -l0

オプション

–l seconds
ログインのタイムアウト値 (秒) を設定します。seconds が ゼロに設定されると、タイムアウトせずにログインを待機します。
–x debug_level
–x オプションを付けて uucpduucico を起動します。debug_level は、詳細のレベル (0 が最も簡略、9 が最も詳しい) を指示します。uucpd ログイン・シーケンスのデバッグ出力は 、TMPDIR 内のファイルに書き出されます。このファイルのファイル名は 、uucpd で始まり、その後にランダムに生成された文字が続きます。uucico のデバッグ出力は、uucp ログ・ファイルに 書き込まれます。

ガイドライン: –x オプションを使用するときは、UUCP ログ・ファイルが大きく なりすぎて、ファイル・システムを埋めつくすことがないように モニターする必要があります。

Permissions ファイルは、システムにおける接続に関してシステム・ベースで デバッグを設定する、もう 1 つの方法を提供します。詳しくは、「z/OS UNIX System Services 計画」の許可ファイルに関するセクションを参照してください。

使用上の注意

uucpd は、ロケール関連の環境変数に指定されているロケール情報には影響されません。

終了値

0
正常終了
1
リモート・システムとの接続の設定に失敗。
>1
uucico の失敗。

移植性

X/Open 移植性ガイドX/Open 移植性ガイド.

関連情報

inetduucicouucpuux