umask - ファイル・モード作成マスクを設定または戻す

形式

umask [–S] [mode]

tcsh シェル: umask [value]

説明

umask は、指定の mode に対する呼び出しプロセスのファイル作成許可コード・マスクを設定します。modechmod が認識する任意の形式に指定することが できます。詳細は、chmod を参照してください。

mode はシンボル (rwx) 形式または 8 進形式で指定することができます。シンボル形式は許可される許可を指定します。8 進形式は許可されない許可を指定します。

ファイル作成許可コード・マスク (しばしば umask と 呼ばれる) は、プロセスが作成するファイルに対するデフォルト (初期) の許可を変更 します。umask には、許可されない許可を指定します。

umask のビットがオフになっている場合、プロセスがファイルを作成する 際、それをオンにできます。例えば、以下のように指定するとします。
umask a=rx
これは、すべてのユーザーが読み取りおよび実行アクセスを持つようなファイルの作成 を許すものです。マスクを見たとすると、マスクは 0222 のはずです。書き込みを認めていないため、書き込みビットは設定されています。読み取り、書き込み、および実行のアクセスが許される ファイルの作成を認めるのであれば、umask を 0000 に設定して ください。umaskmode 引数なしで呼び出すと、umask は現在の umask を表示します。

特定の umask 値から得られる許可を計算するには、 ファイルの場合は 666 から umask を減算し、ディレクトリーの場合は 777 から減算します。 例えば、022 という umask は 644 という許可になります。

tcsh シェルでは、umask はファイル作成マスクを、8 進数で 与えられる value に設定します。 マスクの一般的な値は 002 (これはグループに全アクセ スを与え、その他に読み取りアクセスと実行アクセスを与え ます) と 022 (これはグループとその他 に読み取りアクセスと実行アクセスを与えます) です。 value を指定しなければ、umask は現行のファイル 作成マスクを出力します。詳しくは、tcsh - C シェルを起動するを参照してください。

オプション

–S
umask をシンボル形式で表示します。
u=perms,g=perms,o=perms
これは、所有者、グループ、およびその他の許可を与えています。許可は 、r (読み取り)、w (書き込み)、および x (実行) のように 文字の組み合わせとして指定されます。

ローカライズ

umask は、以下のローカライズ環境変数を使用します。
  • LANG
  • LC_ALL
  • LC_CTYPE
  • LC_MESSAGES
  • NLSPATH

詳しくは、ローカライズを参照してください。

終了値

0
正常終了
1
コマンド行の引数、または mode の誤りによる失敗。

移植性

POSIX.2, X/Open 移植性ガイドUNIX システム.

関連情報

chmodtcsh