tic - 端末項目を terminfo データベースに置く

形式

tic [–v]number [–c] file

説明

tic は、terminfo データベースを作成します。コンパイルされた端末項目を、ディレクトリー /usr/share/lib/terminfo に置きます。 TERMINFO 環境変数が設定されていると、結果は、デ ィレクトリー /usr/share/lib/terminfo

ではな く、TERMINFO 環境変数で指定されたディレクトリー に入れられます。

curses アプリケーションは、端末記述のリストが入っている terminfo デー タベースを使用します。これによって、端末タイプに関係なく端末の表示を処理できます。 terminfo データベースの定義については、「z/OS UNIX System Services 計画」の terminfo データベースのカスタマイズに関するセクションを参照してください。

curses についての詳細は 、「z/OS C Curses」を参照してください。

オプション

–vNumber
tic の進行のトレース項目を書き込みます。Number は、冗長のレベルを示す整数です。レベルとしては、1、2、5、7、8 および 9 または それ以上がサポートされます。
–c
入力端末仕様が正しいかどうかの検査のみを行いますが、terminfo データベースの更新は行わないことを指定します。正しくない端末仕様が検出されると、エラーを示すメッセージが stdout に書き込まれます。検査は、すべての入力端末仕様が処理されるまで続けられます。
file_name
端末仕様を含むファイルの名前を指定します。ファイル名は 1 つしか指定できません。z/OS Curses でサポートされるファイルは、ソース・コードが ASCII ではなく EBCDIC でなければならないことを除いては仕様は同じです。

ファイルが MVS™ データ・セットから z/OS® UNIX ファイル・システムにコピーされる場合は、 MVS データ・セットのレコード・フォーマットは VB でなければなりません。 ファイル名が指定されないと、端末仕様は terminfo.src ファイルから読み取られます。 (terminfo.src ファイルは、ディレクトリー /samples に入っています。)

.ti ファイルは /samples ディレクトリーにあります。

コマンド例を次に示します。
tic /samples/ibm.ti

シェルへの出力はありません。

環境変数

tic は、以下の環境変数を使用します。
TERMINFO
terminfo データベースのパス名があります。

関連情報

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