テキスト変換の指定

ファイル入出力を実行するいくつかのコマンドでは、デフォルトによって、タグ付けされたファイルの自動変換と、 コード・セットを持つテキストとしてタグ付けされたファイルの自動コード・セット変換が許可されています。これらのコマンドでは、テキスト変換を指定するオプションを使用することができます。 これらの コマンドでは、filecodeset および pgmcodeset オプション (-W オプション) を使用してテキスト変換を指定します。 コマンドで filecodeset オプションまたは pgmcodeset オプション (-W オプション) を明示的に使用すると、自動変換、自動変換を使用不可にする –B オプション、 および _TEXT_CONV 環境変数で指定されているテキスト変換がオーバーライドされます。

filecodeset および pgmcodeset オプション (-W オプション) は、コマンドによって処理される入力テキスト・ファイルに適用されます。コマンドによって使用される その他のファイル (ファイル・リストや構成情報など) は、 filecodeset および pgmcodeset オプション (-W オプション) の影響を受けません。 コマンドで 入力テキスト・ファイルの代わりに標準入力 (stdin) の使用が許可されている場合、filecodeset および pgmcodeset オプション (-W オプション) は標準入力 (stdin) に適用されます (端末に関連付けられていない場合)。

コード化文字セットは、コード・セット名または数値のコード化文字セット ID (CCSID) を使用して指定することができます。 コマンド iconv -l は、既存の数値 CCSID とそれらに対応するコード・セット名をリストします。

注: _BPXK_UNICODE_TECHNIQUE、_BPXK_UNICODE_SUB、および _BPXK_UNICODE_MAL は、変換操作に対して実行する Unicode Services アクションを指定します。 これらの環境変数についての詳細は、「z/OS UNIX System Services 計画」を参照してください。

制約事項: テキスト変換は、pgmcodeset IBM-1047 と Unicode Service がサポートする任意の filecodeset の間で実行されます。

以下に、filecodeset オプションまたは pgmcodeset オプション (-W オプション) を使用してテキスト変換を指定することができるコマンドを示します。

cat
cmp
comm
cut
diff
dircmp
ed
egrep
ex
expand
fgrep
file
grep
head
more
paste
sed
strings
tail
unexpand
uniq
vi
wc