tcsh の pushd 組み込みコマンド : ディレクトリー・スタック内で交換する

形式

pushd [-p] [-l] [-n|-v] [name| +n]

説明

オプションが指定された pushd は、ディレクトリー・スタックの最上部の 2 つのエレメントを交換します。 pushdtohome が設定されている場合、引数のない pushdcd と同様 に pushd ~ を実行します。 name の指定された pushd は、現行 作業ディレクトリーをディレクトリー・スタックに入れて、name に変更します。name が '-' である場合、直前の作業ディレクトリーと 同じものと解釈されます (ファイル名の置換を参照)。 dunique が設定されている場合、pushdname があるなら それをスタックから除去し、その後スタックに入れます。 数値の +n が指定されている pushd は、ディレクトリー・スタックの n 番目のエレメントを循環 させて最上部のエレメントにし、それに変更します。 しかし、dextract が設定されている場合、pushd +n は、n 番目のディレクトリーを抽出し、スタックの最上部にそれを押し入れて、それに変更します。ですか ら dextract を使用すると、単にスタック全体を循環さ せるのではなく、ユーザーは n 番目の ディレクトリーを現在位置から抽出して、それを最上部に置くことができます。例えば、以下のとおりです。
 > pushd /tmp
 /tmp ~
 > pushd /bin
 /bin /tmp ~
 > pushd /u
 /u /bin /tmp ~
 > pushd /usr
 /usr /u /bin /tmp ~
 > pushd +2
 /bin /tmp ~ /usr /u
 > set dextract
 > dirs
 /bin /tmp ~ /usr /u
 > pushd +2
 ~ /bin /tmp /usr /u
 >

最後の点として、pushd のすべての形式は、dirs とまっ たく同じように最後のディレクトリー・スタックを出力します。 pushdsilent tcsh シェル変数を設定すれば、これ を抑制することができます。

オプション

–l
出力は、ホームに、またはユーザーのホーム・ディレクトリーのパス 名に明示的に展開されます。
-n
項目は、画面の端に達する前に折り返されます。
-p
pushdsilent をオーバーライドします。
-v
項目は 1 行につき 1 つが出力され、項目の前にスタッ ク・オプションが付けられます。

-n-v の両方が指定された場合には、-v が優先されます。

関連情報

cdtcsh