tracei サブコマンド (dbx 用): トレースをオンにする

形式

説明

tracei サブコマンドは、以下のときにトレースをオンにします。
  • 指定アドレスのストレージの内容が変更された とき (address 引数が指定された場合)
  • 指定アドレスの命令が実行された とき (at address オプションが指定された場合)
  • procedure で指定されたプロシージャーがアクティブの とき (in procedure オプションを含んでいる場合)
  • condition 引数で指定された条件が真である とき (if condition オプションを含んでいる場合)

オプション

ataddress
アドレスを指定します。このアドレスの内容が変更されると、トレースは使用可能になります。
if condition
条件を指定します。その条件が満たされると、トレースが使用可能になります。
in procedure
プロシージャーを指定します。このプロシージャーがアクティブのとき、トレースが使用可能です。

使用上の注意

tracei サブコマンドは、dbx デバッグ・プログラムの実行中にのみ 実行できます。

  1. 実行される各命令をトレースするには、以下のように入力します。
    tracei
  2. アドレス 0X100020F0 にある命令が実行されるたびに 毎回トレースするには、以下のように入力します。
    tracei at 0x100020f0
  3. main プロシージャーがアクティブのときに、メモリー・ロケーション 0X20004020 の内容が変更されるたびに 毎回トレースするには、以下のように入力します。
    tracei 0x20004020 in main
  4. スレッド $t2 がアドレス 0x2d04567 に到達したときにのみ、そのアドレスをトレースするには、以下のように入力します。
    tracei at 0x2d04567 if $t2=$current

関連情報

trace サブコマンド。