形式
- tracei
[if condition]
- tracei address
[at address]
[if condition]
- tracei address
[in procedure]
[if condition]
- tracei expression at address
[if condition]
説明
tracei サブコマンドは、以下のときにトレースをオンにします。
- 指定アドレスのストレージの内容が変更された
とき (address 引数が指定された場合)
- 指定アドレスの命令が実行された
とき (at address オプションが指定された場合)
- procedure で指定されたプロシージャーがアクティブの
とき (in procedure オプションを含んでいる場合)
- condition 引数で指定された条件が真である
とき (if condition オプションを含んでいる場合)
オプション
- ataddress
- アドレスを指定します。このアドレスの内容が変更されると、トレースは使用可能になります。
- if condition
- 条件を指定します。その条件が満たされると、トレースが使用可能になります。
- in procedure
- プロシージャーを指定します。このプロシージャーがアクティブのとき、トレースが使用可能です。
使用上の注意
tracei サブコマンドは、dbx デバッグ・プログラムの実行中にのみ
実行できます。
例
- 実行される各命令をトレースするには、以下のように入力します。
tracei
- アドレス 0X100020F0 にある命令が実行されるたびに
毎回トレースするには、以下のように入力します。
tracei at 0x100020f0
- main プロシージャーがアクティブのときに、メモリー・ロケーション 0X20004020 の内容が変更されるたびに
毎回トレースするには、以下のように入力します。
tracei 0x20004020 in main
- スレッド $t2 がアドレス 0x2d04567 に到達したときにのみ、そのアドレスをトレースするには、以下のように入力します。
tracei at 0x2d04567 if $t2=$current