形式
print [–npRrs]
[–u[descriptor]]
[argument …]
説明
print は、オプションを指定しないで呼び出した場合、または – オプション
だけを指定して呼び出した場合、echo と同じエスケープ規則を使用して、各 argumentを
標準出力に表示します。
この場合、print と echo は同じように作動します。echo を参照してください。
オプション
print が受け付けるオプションによって、
echo よりも使いやすくなっています。
- –n
- 出力の最後に自動的に改行を追加することはしません。
- –p
- 出力を共用プロセスに送ります。
- –R
- –r と同様ですが、異なる点は、print は
この後に続くオプションをすべて (–n を除く)、オプションとしてではなく引数として処理することです。
- –r
- エスケープ規則を無視します。
- –s
- 出力を、標準出力に送るのではなく、コマンド・ヒストリー・ファイルに追加します。
- –u[descriptor]
- 出力を、1 桁の数字のファイル記述子 descriptor に対応する
ファイルにリダイレクトします。デフォルトのファイル記述子は 1 です。
使用上の注意
print は、組み込みシェル・コマンドです。
ローカライズ
print は、以下のローカライズ環境変数を使用します。
- LANG
- LC_ALL
- LC_MESSAGES
- NLSPATH
詳しくは、ローカライズを参照してください。
終了値
- 0
- 正常終了
- 1
- 以下のいずれかによる失敗。
- –u で指定された descriptor が正しくない
- 共用プロセスが存在しない
- 2
- コマンド行オプションが正しくないための失敗。
メッセージ
以下の
エラー・メッセージが出される可能性があります。
- Cannot print on file descriptor …
- 書き込み用に開かれていないファイル記述子に出力しようとしました。
- History not available
- ヒストリー・ファイルに書き込むために –s オプションを
指定しましたが、現在ヒストリー・ファイルを使用していません。
移植性
print は POSIX.2 および XPG の拡張です。