oedit - z/OS UNIX ファイル・システム内のファイルを編集する

形式

oedit [–r xx] [file…]

説明

oedit コマンドを使用すると、z/OS® UNIX ファイル・システム内のファイルを編集することができます。このコマンドは、TSO/E OEDIT コマンドを使用します。これはフォアグラウンドで 実行する必要があります。OMVS の下で TSO/E OEDIT コマンドを起動するには、パススルー・モードが使用されます。

ファイルはいくつでも指定できます。TSO/E OEDIT コマンドは 各ファイルについて 1 回起動されます。ファイル名を指定しないと、編集入力パネルが表示されます。そのパネルから、既存ファイルのディレクトリー名とファイル名を入力するか、または 新しいファイルのディレクトリー名とファイル名を指定することができます。編集入力パネルにより、編集プロファイルおよび最初の編集マクロを指定することもできます。

ファイル名には、絶対名または相対名が使用できます。 ファイル名の中で単一引用符または括弧を使用しないでください。 パス名の中でスペースまたは単一引用符を使用するのは避けてください。

オプション

–r xx
固定長テキスト・ファイルの場合に、編集するレコード長を設定します。xx は、レコード長です。

-r xx が 指定された場合、ファイルは可変長として処理されますが、エディターには固定長レコードとしてロードされ、固定長レコードとして保管されます。 これによって、可変長ファイルを固定長に変換する ことができます。行が指定したレコード長より長いと、編集セッションはファイルをロードせず、「行が長すぎます」という一般的なメッセージを出します。

使用上の注意

  1. ASCII ファイルは、oedit によってファイルが自動的に変換されるように、ISO8859-1 としてタグ付けする必要があります。OEDIT セッションに入って SOURCE ASCII と入力しないでください。
  2. oedit は、ファイルを VB255 セッションにロードしようとします。これがワイド編集をサポートする ISPF (ISPF 4.1 など) で あって、235 文字を超える行がある場合、新規セッションの幅は、 いくらかの余裕を持たせるため最長行の 25% 増しになっています。
  3. COPY コマンドは、編集セッションよりも幅の広いレコードの入ったファイルはコピーできません。
  4. oedit は既存のファイルを読み取り/書き込みモードで開こ うとします。これが失敗すると、oedit は、ユーザーがそのファイルを表示できるように、そのファイルを読み取り専用で開こうとします。 このモードで変更された内容はファイルには保管できません。 変更を行った場合は、この編集セッションを基本コマンドの ISPF CANCEL を使用して 終了する必要があります。ただし、ISPF の CREATE 基本コマンドと REPLACE 基本コマンドを使用すれば、 編集セッションを取り消す前に、変更したファイルの一部または全部を別のファイルに保管できます。
  5. oedit は、そのプロセスの有効な UID を TSO セッションに 渡します。EUID が TSO プロセスの EUID と一致しない場合、OEDIT TSO コマンドは、 ファイルをロードする前に、TSO プロセスの有効な UID をシェル・コマンドの有効な UID に設定しようとします。
  6. z/OS シェルにアクセスするために rlogin または telnet を 使用している場合は、oedit は使えません。
  7. TSO 領域サイズには、編集されるファイルを保持できる十分な容量が必要です。
  8. 次の 2 つの ISPF 変数が、マクロを編集するのに使用できます。
    • HFSCWD: 編集中のファイルがあるディレクトリーのパス名が含まれます。
    • HFSNAME: 編集中のファイルの名前が含まれます。

環境変数

BPXWISHISPF
V1R11 以降ではデフォルトとして、z/OS UNIX ファイルを編集する際に ISPF 編集ダイアログ・サービスが使用されます。oedit で元のダイアログ・サービスを使用したい場合は、BPXWISHISPF=NO を指定します。
BPXWPERM
oedit が使用するデフォルトのオープン・アクセス権を指定します。アクセス権は、8 進数形式で指定します。 指定したアクセス権の妥当性検査は行われず、その数値が open() 呼び出しのファイル・モードとして使用されます。ファイルがすでに存在する場合は、アクセス権は変更されません。 環境変数が設定されない場合は、oedit は以前のように、デフォルトのアクセス権として 0700 を使用して作動します。

終了値

0
TSO/E OEDIT コマンドが、指定されたファイルごとに 1 回呼び出された。
1
ファイル名に単一引用符かまたは括弧が使用されていたため 、oedit は少なくとも 1 つのファイルにアクセスできず、失敗した。
2
oedit は 3270 パススルー・モードを設定できなかったため、失敗した。