nohup - ハングアップの影響を受けないプロセスを開始する

形式

nohup command-line

tcsh シェル: nohup command

説明

nohup は、指定された command-line を使用して、ユーティリティー・プログラムを 起動します。ユーティリティーは正常に実行されます。ただし、SIGHUP シグナルを無視します。

標準出力が端末装置の場合、nohup はユーティリティーの出力を 作業ディレクトリー内の nohup.out という名前のファイルに 追加します。このファイルは、存在しない場合は作成されます。作業ディレクトリーに作成できない場合は、ホーム・ディレクトリーに 作成されます。

標準エラー・ストリームが端末装置の場合、nohup はユーティリティーの エラー出力を標準出力と同じファイルにリダイレクトします。

nohup は、実行可能ファイルからプログラムを 単純に実行するだけです。command-line には、複合コマンドまたはパイプラインのような 特別なシェル構成を含めることはできません。しかし、以下のように、あるコマンド行を実行するために、シェルの 1 つのバージョンを起動するために nohup を 使用することはできます。
nohup sh –c 'command*'
ここで、command は、このような構成を含むことができます。

tcsh シェルでは、command を実行すると、nohup は コマンドがハングアップ・シグナルを無視するようにコマンドを実行します。コマンドは、ハングアップ・シグナルに対する自分の応答を設定して、nohup をオーバーライドすることができます。引数を指定しない場合 (シェル・スクリプト内でのみ可能)、nohup により、tcsh シェルはスクリプトの残りの部分について ハングアップを無視するようになります。tcsh - C シェルを起動するを参照してください。

ローカライズ

nohup は、以下のローカライズ環境変数を使用します。
  • LANG
  • LC_ALL
  • LC_CTYPE
  • LC_MESSAGES
  • NLSPATH

詳しくは、ローカライズを参照してください。

終了値

126
nohup がユーティリティー・プログラムを検出したが、それを呼び出すことができなかった。
127
nohup がユーティリティーを呼ぶ前にエラーが発生した、または nohup がユーティリティー・プログラムを見つけ出すことができなかった。

これ以外のものは、終了状況は呼び出したユーティリティー・プログラムの 終了状況です。

移植性

POSIX.2、X/Open 移植性ガイド、 UNIX システム。

関連情報

exechupniceshtcsh