形式
nl [–btype]
[–dxy] [–ftype]
[–htype] [–in]
[–ln] [–nfmt]
[–p] [–ssep]
[–v[n]] [–w[n]]
[file]
説明
nl は、単一ファイルの行を番号付けするフィルターです。コマンド行
で file を指定しない場合は、標準入力が使用されます。
入力はテキスト行のストリームとして表示され、おそらく分離文字により
論理ページに分割されます。順番に、各ページ
は
header、
body、または
footer の順に構成されます。欠落した部分は空とみなされ
ます。デフォルトのページ区切り文字 ¥ および : を使用して、完全に以下
の組み合わせだけで構成される行は論理ページ部分区切りで、番号付けされ
ません。
- 入力行
- 開始
- \:\:\:
- ページ・ヘッダー
- \:\:
- ページ本体
- \:
- ページ・フッター
オプション
- –btype
- 各ページ本体の番号付けタイプを指定します。番号付けタイプは、以下のオプションのいずれかです。
- a
- すべての行を番号付けします。
- n
- どの行にも番号付けしません。
- pregexp
- 基本正規表現 regexp を含む行だけを番号付けします。regexp の詳細は、正規表現 (regexp)を
参照してください。
- t
- 空でない行だけを番号付け。空の行は改行文字だけで構成されます。
デフォルトの本体の番号付けタイプは t です。
- –dxy
- デフォルト区切り文字を文字 x および y に変更します。x だけが指定されると、最初の区切り文字だけが変更されます。デフォルト区切り文字は ¥ および : です。
- –ftype
- ページ・フッター番号付けタイプ を指定します
(–b オプションを参照)。デフォルトのタイプ は n です。
- –htype
- ページ・ヘッダー番号付けタイプ を指定します (–b オプションを参照)。デフォルトのタイプ は n です。(行には番号付けされません。)
- –in
- 行増分をデフォルト値の l ではなく、n に設定し
ます。
- –ln
- ページ番号付けタイプ が (all) である場合は、ブランク行は特別に扱われます。
n 番目の連続ブランク行ごとに番号付けされます。このオプションを指定しないと
、n はデフォルトでは 1 になり、すべてのブラン
ク行に番号付けされます。
- –nfmt
- 行番号付け形式を指定しますが、以下の 1 つである必要があります。
- n
- 右寄せの行番号で、左の幅 (–w 参照) に
スペースが埋められます (デフォルト形式)。
- rz
- 右寄せ行番号で、左にゼロが埋められます。
- ln
- 左寄せ行番号で、右にスペースが埋められます。
- –p
- ページ境界を渡る連続したページ番号付けを指定します。デフォルトで
、nl は新しいページごとに (次のオプションのように) 番号付けを再開します。
- –ssep
- ストリング sep は、行番号を
番号付けされた行のテキストと分離して印刷されます。このオプションが指定されないと、この分離文字は単一のタブ文字です。
- –vn
- 新しいページごとに n から番号付けを開始します。この
オプションを指定しないと、ページ番号付けは、1 から開始します。
- –wn
- 出力の行番号の幅を n に設定します。n を指定しないと、デフォルトは 6 です。
例
以下のコマンドは、~! のページ区切り文字を使用して、2 番目の連続
ブランク行ごとに番号付けします。
nl –l2 –ha –ba –fa –n rz –v10 –i10 –d~! ファイル
ローカライズ
nl は、以下のローカライズ環境変数を使用します。
詳しくは、ローカライズを参照してください。
メッセージ
- 0
- 正常終了
- 1
- 以下のいずれかによる失敗。
- コマンド行の引数が正しくない
- 複数のファイル名が指定された
- ファイルを開くことができない
- –b、–f、–h の正規表現が正しくない
- 番号付けタイプが正しくない
- コマンド行オプションの番号の形式が正しくない
移植性
POSIX.2, X/Open 移植性ガイド.