mutex サブコマンド (dbx 用): アクティブの相互排他オブジェクトのリストを表示する

形式

説明

mutex サブコマンドは、アプリケーション・プログラムの アクティブの相互排他オブジェクトのリストを表示します。 リストしたい相互排他オブジェクトを 指定するために number パラメーターを使用しない限り、すべての相互排他オブジェクトがリストされます。lockunlockwait、または nowait オプションを 使用することによって、ロックされている相互排他オブジェクトまたはロックされていない相互排他オブジェクト あるいは、待ち付きまたは待ちなしの相互排他オブジェクトだけを 選択することができます。

mutex 変数を獲得するためには、mutex 変数が作成される前に、dbx がプログラムを デバッグ中でなければなりません。アプリケーションは、以下のいずれかの方法で コーディングされている必要があります。
  • C プログラムの先頭に、以下の行を追加します。
    #pragma runopts(TEST(ALL))

    または、

  • CEEXOPT マクロを呼び出すために、TEST(ALL) を指定したアセンブラー・プログラム CEEUOPT をコーディングします。この プログラムのコーディング例については、「z/OS Language Environment プログラミング・ガイド」を参照してください。

使用上の注意

mutex サブコマンドは、dbx デバッグ・プログラムの実行中にのみ 実行できます。

  1. すべての相互排他オブジェクトを表示するには、以下のように入力します。
    mutex
  2. 相互排他オブジェクト番号 1 および番号 4 を表示するには、以下のように入力します。
    mutex 1 4
  3. ロックされている相互排他オブジェクトをすべて表示するには、以下のように入力します。
    mutex lock
  4. ロックされていない相互排他オブジェクトをすべて表示するには、以下のように入力します。
    mutex unlock
  5. 待ち付きの相互排他オブジェクトをすべて表示するには、以下のように入力します。
    mutex wait
  6. 待ちなしの相互排他オブジェクトをすべて表示するには、以下のように入力します。
    mutex nowait