more [–BceiSsU] [–A|–u] [–n number] [–P prompt] [–p command] [–t tag] [-W option[,option]...] [file …file …]
more [–BceiSsU] [–A|–u] [–n number] [–P prompt] [–t tag] [-W option[,option]...] [+command] [file …file …]
more は、ファイルを一度に 1 ページずつ表示します。ページ当たりの行数は、環境または –n オプションから入手します。標準 出力 (stdout) が端末装置でない場合は、ページ当たりの行数は無限です。標準出力が端末装置ではない場合、 すべての入力ファイルは修正なしでそのまま標準出力にコピーされます。
more は、file …file … で指定されたファイル (つまり、ファイ ル名のリスト) を一度に 1 つ表示します。more が 1 つのファ イルの表示を終わると、リストの次のものの表示を開始します。ファイル名の 1 つとして – を指定すると 、more はシーケンスのその点の標準入力を読み取ります。
more により、前方と後方 (可能な場合) のページング、およびストリングの検索ができます。
通常、 character-backspace_(underscore) は、character を 下線付きで表示し、character-backspace-character は、character を太字体で表示します。また –u は、すべての復帰を ^M として表示します。このオプションは、–A と一緒に使用することはできません。
pgmcodeset を指定したが filecodeset を省略した場合、ファイルが別のコード・セットでタグ付けされていても、ファイルのデフォルトのコード・セットは ISO8859-1 です。filecodeset と pgmcodeset のいずれも指定しない場合、自動変換が有効であるか、_TEXT_CONV 環境変数にテキスト変換が指定されていない限り、テキスト変換は実行されません。 テキスト変換について詳しくは、z/OS UNIX シェル・コマンドのテキスト変換を制御するを参照してください。
filecodeset または pgmcodeset を指定した場合、このコマンドの呼び出しに対する自動変換は無効となり、-B オプションを指定しても無視されます。自動変換について詳しくは、「z/OS UNIX System Services 計画」を参照してください。
filecodeset の値を指定するときは、Unicode Service でサポートされる値を使用します。サポートされるコード・セットについて詳しくは、「z/OS Unicode Services ユーザーズ・ガイドおよび解説書」を参照してください。
filecodeset が指定されているが pgmcodeset が省略されている場合、デフォルトのプログラム・コード・セットは IBM-1047 です。filecodeset と pgmcodeset のいずれも指定しない場合、自動変換が有効であるか、_TEXT_CONV 環境変数にテキスト変換が指定されていない限り、テキスト変換は実行されません。 テキスト変換について詳しくは、z/OS UNIX シェル・コマンドのテキスト変換を制御するを参照してください。
filecodeset または pgmcodeset を指定した場合、このコマンドの呼び出しに対する自動変換は無効となり、-B オプションを指定しても無視されます。自動変換について詳しくは、「z/OS UNIX System Services 計画」を参照してください。
制約事項: pgmcodeset のサポートされる値は、IBM-1047 と 1047 のみです。
more はまた、以下の対話式コマンドもサポートします。
対話式コマンド | アクション |
---|---|
[n]b |
n 行、デフォルトでは 1 ページ、後方に移動します。n がページ・サイズより 多い場合は、more は最終ページだけを表示します。 |
[n]d |
n 行、デフォルトではページ・サイズの 1.5 を 前方にスクロールします。n を指定すると、 これが後続の d と u コ マンドの新しいデフォルトになります。 |
[n]f |
n 行、デフォルトで 1 ページ、前方に移動します。ファイルの終わりで 、more はリストの次のファイルで続けるか、現行ファイルがリストの最後の場合は終了します。 |
[n]G | ファイルの n 行目に進みます。n を指定しないと、more は ファイルの終わりに進みます。 |
[n]g | ファイルの n 行目、デフォルトではファイルの最初の行に 進みます。 |
h | 対話式コマンドの要約を表示します。 |
[n]j |
n 行、デフォルトは j、ENTER と ↓ では 1 行、SPACE では 1 ページ前方にスクロールします。このコマンドは 、n がページ・サイズよりも多い場合でも n 行全体を表示します。ファイルの 終わりで、more にリストの次のファイルの表示を開始させるか、現行ファイルがリストの最後の場合は終了させます。 |
[n]k |
n 行、デフォルトは 1 行、後方にスクロールします。このコマンドは 、n がページ・サイズよりも多い場合でも n 行全体を表示します。 |
mletter | 現在の位置を、小文字の letter でマークします。新しいファイルを表示すると、以前のマークはすべて失われます。 |
[n]N | 前の検索を繰り返しますが、反対方向です。n を指定すると、more は検索を n 回繰り返します。 |
[n]n | 前の検索を繰り返します。n を指定すると、more は検索を n 回繰り返します。例えば、ファイルに 8 つの pattern のオカレンスがあり、/pattern が 2 番目のオカレンスを見つけると、5n の追跡コマンドが現在の位置を見つけて pattern の 7 番目のオカレンスに設定します。 |
q
:q |
more を終了します。 |
R | 画面を最新表示し、バッファー入力を廃棄します。 |
r |
画面を最新表示します。 |
[n]s | n 行 (デフォルトは 1 行) 前方にスキップし、その点から開始される 1 ページを表示します。n が表示される 1 ページよりも少ない場合は、more は ファイルの最後のページを表示します。 |
[n]u |
n 行、デフォルトはページ・サイズの 1.5 を 後方にスクロールします。n を指定すると、これが後続の d と u コ マンドの新しいデフォルトになります。 |
v | エディターを起動し、現行ファイルを編集します。more は環境変数 EDITOR で指名されたエディターを使用します。デフォルトの エディターは vi です。エディターが ex または vi の場合、 more コマンド (例えば、-B または -W オプション) で指定されたテキスト変換 が使用されます。 |
'letter | letter でマークされた位置に戻ります。 |
'' | 1 ページより大きい移動コマンドを最後に出したところ、またはこのようなコマンドを出さなかった場合は
ファイルの初めに戻ります。 注: '' は、2 つの単一引用符を示しており、二重引用符ではありません。
|
[n]/[!]pattern | pattern を含む n 行目 を ファイルの下方に検索します。n は、指定がなければ、デフォルトとして 1 が使用されます。pattern がヌルの正規表現 (/) の場合は、more は、前の pattern を使用します。文字 ! が pattern の前にあると、more は pattern を含まない行を検索します。 |
[n]?[!]pattern | pattern を含む n 行目を ファイルの上方に検索します。 検索は、表示されている最上部の行の直前の行から 開始されます。n は、指定がなければ、デフォルトとして 1 が使用されます。pattern がヌルの正規表現 (?) の場合は、more は、前の pattern を使用します。文字 ! が pattern の前にあると、more は pattern を含まない行を検索します。 |
:e [filename]newline | 現行ファイルの表示を停止し、代わりに filename を 表示します。filename を指定しないと、more は 現行ファイルの最初に戻ります。filename が # の場合は、more は 現行ファイルの前に表示した最後のファイルに戻ります。more コマンド (例えば、-B または -W オプション) で指定したテキスト変換が使用されます。 |
[n]:n | コマンド行で指定されたリストから次のファイルを表示します。n を指定すると、more はリストから、次の n 番目のファイルを表示します。 |
[n]:p | コマンド行で指定されたリストから前のファイルを表示します。n を指定すると、more はリストから、前の n 番目のファイルを表示します。 |
:t tagname | tagname に進みます。 |
:w filename | 現行ファイルの内容をファイル filename に書き込みます。more コマンド (例えば、-B または -W オプション) で指定したテキスト変換が使用されます。 |
!<シェル・コマンド> | シェルへエスケープし、シェル・コマンド を実行します。 |
= | 可能な個所で現在表示されているファイルの名前、その数 (コマンド行に指定されたファイルの合計数に関連)、現在行番号、現行バイト番号、表示する合計バイト、および すでに表示されたパーセントを表示します。 |
Ctrl-G | 可能な個所で現在表示されているファイルの名前、その数 (コマンド行に指定されたファイルの合計数に関連)、現在行番号、現行バイト番号、表示する合計バイト、および すでに表示されたパーセントを表示します。 |
Home | ファイルの最初の行に進みます。 |
End | ファイルの最後の行に進みます。 |
more +12g myTextFile
more -W filecodeset=1208,pgmcodeset=IBM-1047 myutf8File
more -B myMisTaggedFile
more は、行モードの端末用に設計されています。また、ある制約を 持って 3270 端末で使用します。行モード端末では、ユーザーが Enter (キー) を押すと 入力されたキーが処理されるようになります。ただし、more では 、Enter (実行) キーは特別な意味を持ちます。特に、more が 単一行スクロールダウンする原因となります。このため、行モードで more を使用する場合、ユーザーが「Enter (実行)」キーを押してすべてのコマンドを処理するたびに、一度に単一行スクロールダウンすることになります。
POSIX.2 ユーザー移植性拡張, UNIX システム.
–A、–B、–P、–S、-U、および –W の各オプション、ならびに :w および ! の各コマンドは、 POSIX 標準の拡張です。 Home、End、PgDn、PgUp、↓、および ↑ コマンドは more の従来のインプリメンテーションの拡張で、これらのキーをサポートする端末タイプでだけ使用可能です。
cat、vi