コマンド行でのコンパイラー・オプションの指定

コマンド行オプションには、次の 2 種類があります。

-qoption_keyword (コンパイラー固有)
フラグ・オプション (z/OS® UNIX システム・サービス環境の z/OS XL C/C++ コンパイラーに使用可能)

-q option_keyword 形式のコマンド行オプションは、オン/オフ切り替えに似ています。ほとんどの -q オプションでは、特定のオプションが複数回指定された場合は、コマンド行に最後に現れたものがコンパイラーによって認識されるオプションです。例えば、qsource は、コンパイラー・リストを作成するようソース・オプションをオンにし、-qnosource は、ソース・リストを作成しないようソース・オプションをオフにします。

例: 以下の例は、最後に指定されたソース・オプション (-qsource) が優先するので、MyNewProg.C と MyFirstProg.C の両方のソース・リストを作成します。

 xlC -qnosource MyFirstProg.C -qsource MyNewProg.C

同じコマンド行に複数の -q option_keyword インスタンスを持つことができますが、それぞれをブランクで区切る必要があります。オプション・キーワードは大文字小文字混合で指定できますが、-q は小文字で指定する必要があります。

例: ファイル名の前または後に任意の -q option_keyword を指定できます。

xlC -qLIST -qnomaf file.c
xlC file.c -qxref -qsource

一部のオプションはサブオプションを持っています。サブオプションは、-qoption の後に等号を使用して指定します。オプションで複数のサブオプションが許可される場合は、各サブオプションをコロン (:) で区切る必要があります。

例: 以下の例では、プロシージャー間分析オプションを指定するオプション -qipa を使用して、C ソース・ファイル file.c をコンパイルします。サブオプション level=2 は、完全なプロシージャー間データ・フローおよび別名分析を使用するようコンパイラーに指示し、map は、レポートを作成するようコンパイラーに指示し、noobj は、通常のオブジェクトなしに IPA オブジェクトだけを作成するようコンパイラーに指示します。サブオプション full 付きのオプション -qattr は、プログラム内のすべての ID の属性リストを作成します。

xlc -qipa=level=2:map:noobj -qattr=full file.c