形式
history [first[last]]
tcsh シェル:
history [-hTr]
[n]
history -S|-L|-M [filename]
history -c
説明
history は、fc –l の別名です。fc –l と同様
、history は、対話式シェルへの入力として使用されたコマンド
のリストを表示します。このコマンドは、コマンドの編集または再入力は行いません。last を省略すると、history は、first で示
されたコマンドから、直前に入力されたコマンドまでのすべてのコマンドを
表示します。このコマンドで first と last の両方を省略した場合、デフォルトのコマンド範囲は、入力された最新の 16 のコマンドです。
詳細は、fc - コマンド・ヒストリー・リストを処理するを参照してください。
tcsh shell では、
history を単独で使用すると、ヒストリー・イベント・リストが出力されます。
n を指定すると、
n 個の最新のイベントだけが出力また
は保管されます。
tcsh 組み込みシェル・コマンド
history には以下のオプション
があります。
- -h を使用すると、ヒストリー・リストは先行番号な
しで出力されます。
- -T を使用すると、タイム・スタンプもコメント形式で出力され
ます。(これは、history -L または source -h でロード
するのに適したファイルを作成するのに使用できます。)
- -r を使用すると、出力の順序は、一番古いものが最初にくる
のではなく、最新のものが最初にきます。
- -S を使用すると、history はヒストリー・リス
トを filename に保管します。
savehist シェル変数の最初のワードを数値に設
定した場合、最高でその数までの行が保管されます。
savehist の 2 番目のワードを merge に設定すると
、ヒストリー・リストは既存のヒストリー・ファイル (ある場合) と置き換
わるのではなく、それとマージされます。そしてタイム・スタンプによって
分類されます。
マージは、いくつかのシェルが同時に使用される X Window システムのよ
うな環境用に意図されています。現時点では、これはシェルが順々に
終了するような場合にのみうまくいきます。
- -L を使用すると、シェルは、おそらく -S オプショ
ンまたは savehist メカニズムによっ
て保管されたヒストリー・リストである filename を、ヒストリー
・リストに追加します。-M は -L と似ていますが、filename の内容はヒストリー・リストにマージされ、タイム・ス
タンプによって分類されます。いずれの場合も、filename を指定しなければ histfile が使用され、histfile が設定されていなければ、~/.history が使用されます。
history -L は source -h とほとんど同じですが、ファ
イル名を必要としないという点が異なります。
- -c を使用すると、ヒストリー・リストがクリアされます。
tcsh ログイン・シェルは、始動時に history -L と同等のことを
行い、savehist が設定されている場合には、終了前に history -S を行います。通常は、~/.history の前
には ~/.tcshrc だけしか検索されないので、histfile は、~/.login ではな
く ~/.tcshrc の中に設定する必要があります。
histlit が設定されている場合、最初の形
式 (history [-hTr] [n]) と 2 番目の形式 (history -S|-L|-M [filename]) は、ヒストリー・リストの
リテラル (展開されていない) 形式を出力および保管します。