gencat CatalogFile MessageFile …
gencat は、メッセージ・テキストのソース・ファイル (通常 *.msg) を定様式メッセージ・カタログ CatalogFile (通常 *.cat) にマージします。 MessageFile ファイル CatalogFile は、存在しない場合に作成されます。CatalogFile が存在する場合は、そのメッセージは MessageFiles の 指示に従って変更されます。設定とメッセージ番号が同じ場合、MessageFile で 定義された新しいメッセージ・テキストは、CatalogFile で 定義されたメッセージ・テキストと置き換えられます。
MessageFiles は任意の数だけ指定できます。gencat は、MessageFiles を 1 つずつ、指定された順序に処理します。各後続の MessageFile は CatalogFile を変更します。
– が CatalogFile に指定されると、標準出力 (stdout) が使用されます。– が MessageFile に指定されると、標準入力 (stdin) が使用されます。
gencat は、シンボル・メッセージ ID を受け入れません。 シンボル・メッセージ ID を使用したい場合は、mkcatdefs を 使用する必要があります。
$timestamp 1994 137 19:09 UTC
mkcatdefs コマンドは、gencat
メッセージ・テキストのソース・ファイルの空の行は無視されます。行が定義された以外の文字で開始されている場合は、無効とみなされます。
テキスト・ストリングは、以下の表で定義された特殊文字 およびエスケープ・シーケンスを含むことができます。
説明 | シーケンス |
---|---|
バックスペース | ¥b |
backslash | \ |
キャリッジ・リターン | ¥r |
二重引用符 | \" |
用紙送り | ¥f |
水平タブ | ¥t |
改行 | ¥n |
8 進数ビット・パターン | ¥ddd |
垂直タブ | ¥v |
これらの順序は、1 バイト文字としてエンコードする必要があります。
エスケープ・シーケンス ¥ddd は、必要な文字の値を指定する 1、2、または 3 桁の 8 進数と、その前に置かれた円記号で構成されます。円記号 に続く文字が、指定されたものの 1 つでない場合、円記号は無視されます。
1 This line continues ¥
to the next line
これは、以下と同等です。1 This line continues to the next line
gencat は、z/OS XL C/C++ ランタイム・ライブラリー関数 catgets() と作動して 、catgets() 使用の C プログラムが実行時に使用するロケールによって メッセージ・テキストを正しく表示します。gencat は、gencat が CatalogFile を 処理するときに有効なコード・セットに関する情報を CatalogFile に追加します。gencat は、メッセージの受信者が使用するのと同じロケールで働く必要があります。このロケールは 、MessageFile のメッセージ・テキストを作成するのに使用されたのと同じ ロケールである必要があります。
gencat により作成されたメッセージ・カタログは 2 進エンコードされ、これらの移植性がシステム間で保証できないことを意味します。このように 、C プログラムとしてだけ再コンパイルが必要なため、メッセージ・カタログは別のシステムに移動するとき、gencat を経由して 再作成する必要があります。
gencat test.cat test.msg
詳しくは、ローカライズを参照してください。
X/Open 移植性ガイド.