crontab [–e|–l|–r] [–u user] [file]
crontab は、crontab の項目を作成したり変更したりします。 crontab はシステムの持つ機能の 1 つで、これは自動的に定期的スケジュールで一連のコマンドを実行します。例えば、毎晩真夜中に、または週に一度システムが忙しくないときに、あるジョブを実行するよう crontab 項目をセットアップすることができます。このジョブは、定期的な保守のための雑用、例えばファイルのバックアップや 不要になった作業ファイルの除去を実行することもできます。
crontab file
file 引数を省略すると
、crontab は標準入力 (stdin) からの入力をとります。要件: このモードでは、完全な crontab ファイルをユーザーが用意しなければなりません。これが、他の既存の crontab 項目に置き換わります。crontab をオプションなしに出すとき
は、end-of-file 文字を入力しないでください。もしそうすると、空の crontab ファイルで
終了することになります。代わりに INTERRUPT を使ってください。 0 0 * * * -- Midnight every day
0 0 * * 1-5 -- Midnight every weekday
0 0 1,15 * * -- Midnight on 1st and 15th of month
0 0 1 * 5 -- Midnight on 1st of month and every Friday
crontab 項目の 6 番目のフィールドは、シェルが指定された時間に実行するストリングです。シェルはこのストリングを実行するときに、HOME、 LOGNAME、PATH、 および SHELL 環境変数をデフォルト 値に設定します。
crontab 項目のこのストリングにパーセント文字 % があると、シェルはこれを改行文字と解釈して、ストリングをいくつかの論理行に分割します。最初の論理行 (つまり最初の % まで) は 実行するべきコマンドと解釈されます。あとに続く論理行はコマンドに対する標準入力として 使用されます。ファイル内の実際の行 (論理行ではない) がブランクであるか # で 始まっている場合は、シェルはその行を無視し (コメントとみなし) ます。
crontab 項目にあるコマンドの出力を得るためには、標準出力 (stdout) と標準エラー (stderr) を ファイルにリダイレクトしてください。 これを行わないと、システムはコマンドからの出力をユーザーに送ります。
at、batch、および crontab は、 ジョブを cron にサブミットします。それらのジョブのデータには 2 バイト文字が含まれている可能性があります。 ジョブが実行されるとき、ジョブにあるデータは cron が使用する ロケールで解釈されます。cron は POSIX ロケールで開始することが強く推奨されているためジョブ内の 2 バイト文字は正しく解釈されない可能性があります。ジョブで setlocale() を呼び出すと、この問題を回避することが できます。
crontab 項目がなければ、crontab はブランクの項目をセットアップします。エディターを 終了するときは、crontab は編集された項目を新しい項目として使用します。
指定できるのは、–e、–l、または –r オプションの どれか 1 つです。
POSIX.2 ユーザー移植性拡張, X/Open 移植性ガイド, UNIX システム.
–u オプションは、POSIX 標準の拡張です。