形式
/samples/copytree [–afos] sourcedir [targetdir]
説明
copytree は、いくつかの z/OS® UNIX 機能を使用できるようにする REXX のサンプルです。階層ディレクトリーを下降するための再帰的ルーチンが含まれています。また、これを使用して以下のタスクを行うこともできます。
- ファイルの属性の取り出しと設定
- ファイルの読み取りと書き込み
- アクセス制御リスト (ACL) の読み取りと設定
copytree は、ファイル・システム内のソース・ディレクトリーのソース・ツリーをターゲット・ディレクトリーに複製します。これは、以下のことを行います。
- メッセージを使用して、ターゲット属性を設定するときにエラーを許容します。
- ソース・ツリー内のエラーを許容し、それらのファイルをスキップします。
- スパース・ファイルをスパース・ファイルとしてコピーします。
- シンボリック・リンクと外部リンクを両方とも処理します。
- マウント・ポイントを越えません。
- ファイル・リンクを保存します。
copytree は、z/OS UNIX ファイル・システムにインストールされます。これは、/samples/copytree として実行してください。
これを TSO で実行するには、REXX 実行可能ファイルを実行できる PDS へ /samples/copytree をコピーするか、PDS 内でコピーして TSO の下で実行します。
制約事項: copytree は、TSO/E では 1 GB を超えるファイルを処理できません。
ガイドライン: 十分な権限を持っている場合は、設定できるすべての属性をコピーしてください。
オプション
任意の組み合わせのオプション・フラグを使用でき、フラグ間にスペースは入れません。
- -a
- 30,000 ノードの制限の警告を発行しないことを指定します。
- -f
- copytree を検査モードで実行したときに、完全なファイル読み取りを行うことを指定します。
- -o
- ファイル所有権を保存しないことを指定します。
- -s
- copytree を開始する前に、実効 UID を 0 に設定することを指定します。
- <sourcedir>
- コピーを開始するソース・ディレクトリーのパス名。ファイル・システム名でなく、パス名を使用する必要があります。
- <targetdir>
- ターゲット・ディレクトリーのパス名。このディレクトリーは存在している必要があり、空でなければなりません。ターゲット・ディレクトリーの許可およびその他の属性は、ソース・ディレクトリーと同じになるように変更されません。<targetdir> を指定しなかった場合、copytree はソース・ファイル・ツリーを検査するモードで実行されます。
終了値
- 0
- 正常終了
- >0
- エラーが発生。
これ以外の値はすべて、エラーがあったことを意味します。