confighfs - HFS ファイル・システム用に vfs_pfsctl 関数を呼び出す

形式

confighfs [–l] [–v n] [–f n] [–q] [pathname] [–x[n] size pathname]
注: l オプションは、i の英大文字ではなく、L の小文字を表します。

説明

confighfs は、vfs_pfsctl 関数を呼び出す機能を、対話式シ ェル・ユーザーに与えます。vfs_pfsctl 関数は、PFS (物理ファイル・システム) に制御情報を渡すため に使用されます。vfs_pfsctl の詳細については、「z/OS UNIX System Services ファイル・システム・インターフェース 解説書」を 参照してください。これの使用に関する詳細情報は、「z/OS DFSMS データ・セットの使用法」に記載されていま す。

confighfs は、/usr/lpp/dfsms/bin/ ディレクトリーに入っています。この ディレクトリーは、デフォルトの検索パス定義には含まれていません。したがって、このディレクトリーは、コマンドを 起動するときに、コマンドの指定に含める必要があります。

制約事項: confighfs コマンドは、DFSMS ファイル・システム (HFS) の 使用時にのみ実行できます。

zFS ファイル・システムの場合は、zfsadmn コマンドを 使用してください。zFS ファイル・システムの詳細については、「z/OS Distributed File Service zFS 管理ガイド」を参照してください。

オプション

–l
HFS の制限について照会します。
注: l は、i の英大文字ではなく、L の 小文字を表します。
–v n
最大仮想記憶域を n (n の単位は MB) に設定します。スーパーユーザー権限が必要です。
–f n
最小固定記憶域を n (n の単位は MB) に設定します。スーパーユーザー権限が必要です。
–q
ユーザーのグローバル統計を照会します。
pathname
指定された各パス名を含むファイル・システムのファイル・システム統計 について照会します。
–x size pathname
指定されたファイル・システムを拡張します。ここで size は拡張する量であり、拡張単位を示す M、T、または C (メガバイト、トラック、またはシリンダー) の接尾部 を付けます。pathname は拡張するファイル・システム内のファイルまたは ディレクトリーへの絶対パス名または単純パス名です。スーパーユーザー権限が必要です。
–xn size pathname
指定されたファイル・システムを、-x の規則を使用して新しいボリュ ームに拡張します。スーパーユーザー権限が必要です。
以下に示すのは内部デバッグ・オプションです。
–dn
着信および発信の pfsctl バッファーを出力します (n は 0、1、または 2) です。
–t
pfsctl の実行をスキップします。

制約事項: ファイル共用システムを実行しているシステムでは、このコマンドは、サーバー・システム (ファイル・システムの所有者) で、パス名が指し示す ファイル・システムに対してのみ出してください。 クライアント・システムでこのコマンドを出すと、フィールドがゼロにな ります。

  1. HFS ファイル・システムの仮想および固定のバッファー制限を設定するには、以下のように入力します。
    > confighfs –v 128 –f 32
  2. 現行ディレクトリーのファイル・システムを 100 シリンダーだけ拡張するには、以下のように入力します。
    > confighfs –x 100c .
  3. ルート・ファイル・システムおよび /tmp を介してマウントされたファイル・システムに ついての統計が必要であれば、次のように入力します。
    > confighfs / /tmp .
    注: . (ピリオド) は、現行ディレクトリーを表します。

使用上の注意

  1. SYNC 処理時に HFS ファイル・システムがスペース不足条件を検出して、 メッセージ IGW022S が出された場合、次のようになります。
    1. confighfs を使用して (例えば、confighfs -x size pathname を指定して) ファイル・システムを正常に拡張し、そのエクステントが、SYNC 処理を完了するのに必要 なページを収容できるだけの十分な大きさであった場合、confighfs は SYNC 関数を再び呼び出してその更新を完了し、Out of Space エラー・フラグをリセットします。 ファイル・システムを引き続き使用するためにそれをアンマウントしてから再 マウントする必要はありません。エラー・フラグがリセットされると、ファイル・システムのすべての関数は再 び正しく機能するようになります。
    2. 拡張サイズが、SYNC 処理を完了するのに必要なスペース量を提供できる ほど大きくない場合には、confighfs は以下の応答を出します。
      Inadequate space added to HFS.  At least another nn tracks required.

      これらのような結果になるのは、IGW022S メッセージ が Error Loc: EXTEND 値を示したときだけです。メッセージが Error Loc: ARPN 値を示した場合には、スペー ス不足エラー条件になるので、アンマウントしてからマウントを行ってエ ラー条件をリセットし、再使用可能にする必要があります。 最後の正常な SYNC 以降に HFS に適用された更新は失われてしまいます。

  2. /bin にあるほとんどの z/OS® UNIX コマンドと異なり 、confighfs/usr/lpp/dfsms/bin ディレクトリーの中で 見つかります。confighfs の実際のロケーションにシンボリックにリン クできます。シンボリック・リンクは、以下の /usr/sbin にあります。
    /usr/sbin/confighfs -> /usr/lpp/dfsms/bin/confighfs