説明
これまでは、プログラムで作成された印刷出力は、行の先頭文字を使用して直前の行との間のスペーシングを制御してきました。
例えば先頭文字がスペースであれば、その行は直前の行にすぐ続き、またもし、それが 1 であればその行は次の新規ページに印刷される、などです。
asa は、このフォーマットでの入力を読み取り、改行、紙送り、キャリッジ・リターンなど
を使って正常なテキストのフォーマットでの印刷を行い、紙送り制御文字と
同じ結果をもたらします。
コマンド行にファイルを指定した場合、asa はそれらのファイルから入力を読み取ります。それ以外の場合は、標準入力 (stdin) を読み取ります。
asa は、出力を標準出力 (stdout) に書き込みます。
入力の改行文字を出力にコピーすることはしません。その代わり、各行の先頭文字を使用してその行を印刷するかどうかを判別します。
asa は、先頭文字を次のように解釈します。
- スペース
- その行の残りを変更せずに出力する
- 0
- 行 を印刷する前に改行文字を出力する
- 1
- 行 を印刷する前に用紙送り (つまり改ページ開始) シーケンスを出力する
- +
- 直前の行 の上に次の行 が出力されるようにキャリッジ・リターン・シーケンスを出力する。+ が最初の行の開始であれば、それはスペースとみなされる
ローカライズ
asa は、以下のローカライズ環境変数を使用します。
- LANG
- LC_ALL
- LC_CTYPE
- LC_MESSAGES
- NLSPATH
詳しくは、ローカライズを参照してください。
終了値
- 0
- 正常終了
- 1
- 以下のいずれかによる失敗。
- stdout での書き込みエラー
- 入力ファイルを開くことができない
- 2
- 無効なコマンド行オプション
移植性
POSIX.2、X/Open 移植性ガイド、UNIX System V