Sametime LDAP 内部キューを管理する

処理待ちキューで接続ごとに処理待ちになっている LDAP 要求の最大数と最小数 (MAX/LOW) の詳細な構成設定を管理できます。

sametime.ini ファイルの [Directory] セクションで、以下の設定を指定できます。

  • ST_DB_LDAP_PENDING_MAX

    保留キューで接続ごとに保留することができる LDAP 要求の最大数を定義します。接続はそれぞれ、異なるタイプの要求 (検索またはバインドのいずれか) に対応します。処理待ちの要求は、LDAP サーバーに送信された要求です。IBM® Sametime® Community Server が LDAP サーバーからその要求に対する応答を受信するまで、要求は保留中と見なされます。Sametime Community Server は、最大で MAX PENDING の個数の要求を LDAP サーバーに送信します。特定の接続で MAX PENDING の個数の要求が LDAP サーバーに送信された後は、処理待ちキューのサイズ が小さくなって ST_DB_LDAP_PENDING_LOW 処理待ち要求キューサイズになるまで、Sametime Community Server はこの接続でそれ以上 LDAP 要求を送信しません。

    Sametime 8.5 より前のバージョンでは、値はデフォルトで 10 に設定されています。Sametime 8.5 以上では、値はデフォルトで 60 に設定されています。LDAP サーバーに接続する Sametime サービスは、LOW および MAX PENDING キューを使用してます。

  • ST_DB_LDAP_PENDING_LOW

    ST_DB_LDAP_PENDING_MAX 設定と、Sametime 要求キューイング機能に深くかかわっています。特定の接続で ST_DB_LDAP_PENDING_MAX に達すると、処理待ちの操作の数が減り、ST_DB_LDAP_PENDING_LOW 設定で指定された値の数になるまで、この接続で新しい LDAP 要求は送信されません。

    Sametime 8.5 より前のバージョンでは、値はデフォルトで 5 に設定されています。Sametime 8.5 以上では、値はデフォルトで 30 に設定されています。

表 1. Sametime.ini のデフォルト値
設定 Sametime 8.5 Sametime 8.5 より以前
ST_DB_LDAP_PENDING_MAX 60 10
ST_DB_LDAP_PENDING_LOW 30 5

PENDING MAX/LOW 設定の特殊な考慮事項

PENDING MAX/LOW 設定 (ST_DB_LDAP_PENDING_MAX および ST_DB_LDAP_PENDING_LOW) がそれぞれの LDAP 接続に関係するため、Sametime Community Server は、Sametime モジュールごとに複数の接続を使用して作業するように構成される場合があり、他の接続が順調に機能している間は、ある 1 つの接続で要求の処理を停止する可能性があります。

MAX および LOW 処理待ちキューサイズは、ホストコンピュータ上の Sametime Community Server プロセスで使用可能なリソース、LDAP サーバー上の LDAP プロセスで使用可能なリソース、Sametime Community Server と LDAP サーバーの間のネットワーク待ち時間、生成された検索のタイプなどの、多くの要因に大きく依存します。そのため、すべての構成で最大の効率を保証するような黄金数はありません。デフォルトでは、MAX は 10、LOW は 5 に設定されています。ただし、LDAP 構成を最適化するための拡張ガイドラインでは、一般に 60 と 30 に設定することが推奨されます。IBM では、高性能な LDAP サーバーを持つ大企業の場合、サイズとして通常 120 と 100 を推奨します。

sametime.ini での最小/最大処理待ちキューの例:
ST_DB_LDAP_PENDING_LOW = 5
ST_DB_LDAP_PENDING_MAX = 10

Sametime Community Server が LDAP 検索 (例えば、LDAP ルックアップを必要とする Sametime 解決要求または認証要求) を受け取ると、Sametime は対応する LDAP 検索を LDAP サーバーに送信することによって、それらの検索を実行しようとします。送信された LDAP 検索は、解決されるか、LDAP サーバーから応答されるか、タイムアウトになるまで、「保留」キューにとどまります。

PENDING MAX 値が 10 の場合、Sametime Community Server は、LDAP サーバーによって少なくとも 5 個の要求が解決され、PENDING_LOW で指定した下側のしきい値に達するまで、最初に LDAP サーバーに 10 個を超える要求は送信しません。応答を待機する要求の数が PENDING_LOW 値に達すると、Sametime Community Server は、再び LDAP サーバーへの新たな要求の送信を開始しますが、同じサイクルを繰り返し、LDAP サーバーへ転送中の要求の数を制限します。

注: 処理待ちキューの MAX および LOW サイズが適切に設定されていない場合、LDAP サーバーに過剰な負担がかかったり処理が抑制されたりする可能性があり、Sametime Community Server が LDAP サーバーへ送信する LDAP 要求のスループットが潜在的に高い場合でも、それが人為的に低減されることがあります。