Mobile Workload Pricing 用の入力ログと CPU 時間の式

CPU 時間をモバイル・ワークロードに帰するには、アドレス・スペースによって処理されるトランザクションの一部のみがモバイルであるか、全部がモバイルであるかに応じて、2 つのアカウンティング方式のどちらかを使用できます。これらのアカウンティング方式により、Transaction Analysis Workbench の報告および抽出ユーティリティーの MWP コマンドで使用される入力ログ・レコードのタイプが決まります。入力ログ・レコードにより、MWP コマンドが CPU 時間の計算に使用する式が決まります。

これらの 2 つのアカウンティング方式は、トランザクション・レベル のアカウンティングとアドレス・スペース・レベル のアカウンティングと呼ばれます。

トランザクション・レベルのアカウンティング

トランザクションの一部のみがモバイルであるワークロードの混合を処理するアドレス・スペースには、この方式を使用します。

この方式を使用する場合、MWP コマンドには、個々のサブシステムからのログ・レコードが必要です。IMS™ の場合、2 つのタイプの IMS ログ・レコードの中から選択できます。CSV ファイル内の CPU 時間は、次の表に表示される式にしたがって、これらのログ・レコード内のフィールドから計算されます。DB2® の場合、使用される式は、NESTED パラメーターを指定するかどうかによって異なります。

表 1. MWP トランザクション・レベルのアカウンティング: 必要なログ・レコードと CPU 時間を計算するための式
製品ファミリーを識別する、MWP コマンドのパラメーター 製品ファミリー 必要なログ・レコード Transaction Analysis Workbench における対応するログ・タイプとコード CPU 時間のフィールドまたは式
CICS CICS® Transaction Server for z/OS® SMF 110 CMF パフォーマンス・クラス CMF:6E13 CPUTONCP (グループ DFHTASK、フィールド ID S436)
DB2 DB2 for z/OS SMF 101 DB2 アカウンティング (IFCID 003) DTR:003 デフォルト:

(QWACEJST - QWACBJST) + QWACSPCP + QWACUDCP + QWACTRTE

NESTED パラメーターが指定される場合:

QWACSPCP + QWACUDCP + QWACTRTE

MQ WebSphere® MQ for z/OS SMF 116-0 WebSphere MQ アカウンティング・クラス 1 SMF:7401 (QWACEJST - QWACBJST) + (QWACESRB - QWACBSRB)
WAS WebSphere Application Server for z/OS SMF 120-9 WebSphere Application Server for z/OS 要求 SMF:7809 SM1209DA - SM1209DB - SM1209DF
IMS:07 Information Management System for z/OS (IMS) IMS ログ・タイプ X'07' アプリケーション終了 IMS:07 DLREXTIM
IMS:56FA IMS IMS ログ・タイプ X'56FA' トランザクション・レベルのアカウンティング IMS:56FA TPEXTIME

DB2 および WebSphere MQ の場合、CSV ファイルには、クラス 1 CPU 時間が入っています。これには、アプリケーションと「DB2/MQ の」CPU 時間が含まれます。

IMS (IMS:07 または IMS:56FA パラメーター) の場合、入力ログ・ファイルは、IMS トランザクション索引ではなく、IMS ログ・ファイル (SLDS) でなければなりません。

MWP に適格としてトランザクションにタグを付けるには、FILTER パラメーターを使用して、事前定義されたフィルターを参照するか、または MWP の後に、対応するログ・タイプとコードの CODE コマンド、およびフィルター条件を指定する COND ステートメントを指定してください。例えば、「MOB」で始まるコードを持つ CICS トランザクションにタグを付けるには、次のようにします。

MWP CICS PID(5655-xxx)
CODE(CMF:6E13)
  COND TRANCODE EQ 'MOB*'
DB2 CPU 時間の二重アカウンティングの回避: z/OS で実行されるトランザクションには、複数のサブシステムが関係する場合があります。例えば、CICS および IMS トランザクションは DB2 を呼び出すことができます。場合によっては、あるサブシステムからのアカウンティング・レコードに、別のサブシステムで使用された CPU 時間が含まれる可能性があります。 特に、CICS、WebSphere MQ for z/OS、WebSphere Application Server for z/OS、および IMS のトランザクション・レベルのアカウンティング・ログ・レコードには、ネストされたタスクまたは WLM タスクで使用される CPU 時間を除き、 クラス 1 DB2 CPU 時間が含まれます。DB2 のトランザクション・レベル・アカウンティング CSV ファイルと、DB2 を呼び出すサブシステムの対応する CSV ファイルを作成する場合、DB2 CPU 時間を二重にアカウントしないようにする必要があります。ネストされたタスクまたは WLM タスクのみで使用される DB2 CPU 時間を収集するには、DB2 パラメーターを NESTED パラメーターと一緒に指定してください。

アドレス・スペース・レベルのアカウンティング

モバイル・ワークロードのみを処理するアドレス・スペースには、この方式を使用します。アドレス・スペースの CPU 時間全体がモバイル・ワークロードに帰することができます。この方式を選択するには、サブシステムのタイプを識別するパラメーターの後に、MWP コマンドで SMF30 パラメーターを指定します。IMS の場合は、IMS SMF30 (末尾のログ・コードがない IMS パラメーター) を指定します。

この方式を使用する場合、MWP コマンドには、SMF タイプ 30 (X'1E') 共通アドレス・スペース作業レコード、サブタイプ 2 および 3 が必要です。Transaction Analysis Workbench では、ログ・タイプおよびコード SMF:1E です。

SMF 報告間隔は 1 時間以下でなければなりません。

この方式では、CPU 時間の計算に以下のフィールド・ベースの式を使用します。

SMF30CPT + SMF30CPS

特定のアドレス・スペースの SMF 30 レコードに MWP に適格のタグを付けるには、ジョブ名 SMF30JBN を含むフィールドの値をテストするフィルター条件を指定してください。この条件を指定するには、FILTER パラメーターを使用して、事前定義されたフィルターを参照するか、または MWP コマンドの後に、SMF 30 レコードの CODE コマンド、およびジョブ名を指定する COND ステートメントを指定します。例えば、「DB2M」で始まる名前を持つアドレス・スペースのレコードにタグを付けるには、次のようにします。

MWP DB2 SMF30 PID(5615-DB2)
CODE(SMF:30-)
  COND SMF30JBN EQ 'DB2M*'