Oracle データベースの作成

<configureDatabase> Ant タスクを使用して、Oracle データベース (Oracle 12c データベース・タイプを除く) を作成することができます。

始める前に

Ant タスクまたはサーバー構成ツールを実行してデータベースにデータを設定する前に、この手順を実行してデータベースを作成します。完全に手動のデータベースのインストールについては、代わりにOracle データベースの手動構成を参照してください。

このタスクについて

データベース・サーバー上の Oracle 管理者の名前とパスワードを入力し、そのアカウントに SSH でアクセスできれば、<configureDatabase> Ant タスクは、データベース (Oracle 12c データベース・タイプを除く)、または既存のデータベース内のユーザーおよびスキーマを作成できます。そうでない場合は、データベース管理者がユーザーの代わりにデータベース、またはユーザーおよびスキーマを作成できます。データベースまたはユーザーを手動で作成する場合は、任意のデータベース名、ユーザー名、およびパスワードを使用できます。なお、Oracle ユーザー名での小文字の使用はサポートされていない可能性があるので注意してください。

手順

  1. ORCL という名前のデータベースがまだない場合は、以下のように、Oracle Database Configuration Assistant (DBCA) を使用し、ウィザードのステップに従って ORCL という名前の新規データベースを作成します。
    1. グローバル・データベース名 ORCL_your_domain、およびシステム ID (SID) ORCL を使用します。
    2. ステップ「データベース・コンテント (Database Content)」「カスタム・スクリプト (Custom Scripts)」タブで、SQL スクリプトを実行しないでください。これは、まずユーザー・アカウントを作成する必要があるためです。
    3. ステップ「初期化パラメーター (Initialization Parameters)」「キャラクタ・セット (Character Sets)」タブで、「Unicode (AL32UTF8) 文字セットおよび UTF8 - Unicode 3.0 UTF-8 国別文字セットを使用 (Use Unicode (AL32UTF8) character set and UTF8 - Unicode 3.0 UTF-8 national character set)」を選択します。
    4. デフォルト値を受け入れて、手順を完了します。
    Oracle のインストール済み環境が UNIX または Linux マシン上にある場合は、 次回 Oracle インストール済み環境が再始動するときに必ずデータベースを再始動するようにしてください。そのためには、データベースに対応する /etc/oratab 内の行が、N ではなく Y で終了するようにします。
  2. Oracle Database Control または Oracle SQLPlus コマンド・ライン・インタープリターを使用して、データベース・ユーザーを作成します。
    • Oracle Database Control を使用する場合。
      1. 以下のように、ランタイム・データベースのユーザーを作成します。
        1. SYSDBA として接続します。
        2. 「ユーザー (Users)」ページに進み、「サーバー (Server)」をクリックし、「セキュリティー (Security)」セクションの「ユーザー (Users)」をクリックします。
        3. ユーザー (例えば、WORKLIGHT という名前) を作成します。 複数の MobileFirst プロジェクトが、ステップ 1 で作成した同じ汎用データベースに接続するようにしたい場合、各接続に異なるユーザー名を使用してください。各データベース・ユーザーは別個のデフォルト・スキーマを使用します。
        4. 以下の属性を割り当てます。
          • Profile: DEFAULT
          • Authentication: password
          • Default tablespace: USERS
          • Temporary tablespace: TEMP
          • Status: Unlocked
          • Add system privilege: CREATE SESSION
          • Add system privilege: CREATE SEQUENCE
          • Add system privilege: CREATE TABLE
          • Add quota: Unlimited for tablespace USERS
    • Oracle SQLPlus コマンド・ライン・インタープリターを使用する場合。
      以下の例のコマンドでは、WORKLIGHT という名前のユーザーを作成します。
      CONNECT SYSTEM/<SYSTEM_password>@ORCL
      CREATE USER WORKLIGHT IDENTIFIED BY 'WORKLIGHT_password' DEFAULT TABLESPACE USERS QUOTA UNLIMITED ON USERS;
      GRANT CREATE SESSION, CREATE SEQUENCE, CREATE TABLE TO WORKLIGHT;
      DISCONNECT;