Spring Boot アプリケーションの JDBC

Spring Data JDBC を使用して、JDBC ベースのリポジトリーを実装できます。 Spring Data JDBC を使用すると、Spring Boot アプリケーションから DB2 などのデータ・ソースにアクセスできます。

Spring Data JDBC は概念的に JPA より単純です。JPA との違いについて詳しくは、 Spring Boot 資料の 参照資料 を参照してください。 Spring Boot アプリケーションで JDBC を使用するには、 Spring Boot アプリケーションで依存関係に JDBC 成果物を追加して、必要な Java™ ライブラリーを使用可能にします。 例えば、Maven では次のようにします。
<dependency>
    <groupId>org.springframework.boot</groupId>
    <artifactId>spring-boot-starter-data-jdbc</artifactId>
</dependency>

または、Gradle では (implementation"org.springframework.boot:spring-boot-starter-data-jdbc") のようにします。

Spring Boot アプリケーションで JDBC を使用するには、 Java EE アプリケーションで JDBC を使用する場合と同様に、 server.xml で Liberty dataSource を定義できます。 その後、dataSource エレメント上の jndiName 属性を参照する JNDI 検索を使用してこのデータ・ソースを見つけることができ、次のいずれかの方法を使用して Spring Boot の JdbcTemplate オブジェクトによってこのデータ・ソースを使用できます。

  1. @Bean 注釈付き dataSource() メソッドでこのデータ・ソースの JNDI 検索を実行して、このデータ・ソースを返します。
  2. Spring アプリケーション・プロパティーでの spring.datasource.jndi-name でのデータ・ソースの命名。 Spring Boot は、application.properties で指定されたデータ・ソースを使用して JdbcTemplate を作成します。
注: オプション 2 では、 application.properties ファイル内から Spring アプリケーションを必要なデータ・ソースに接続するために必要なすべてのデータ・ソース属性を構成することもできます。 これらの属性はすべて、 Spring Boot 資料の 「共通アプリケーション・プロパティー (Common application properties)」 で定義されています。 ただし、この方法ではアプリケーションがそのデータ・ソースに直接結合されるため、JNDI を使用する方が柔軟性の高い方法です。