トランザクション・ダンプ・テーブル
表 1 に、さまざまなトランザクション・ダンプ・コードについてトランザクション・ダンプ・テーブルで保守される可能性がある情報の種類の例をいくつか示します。
| 情報のタイプ | 例 1 | 例 2 | 例 3 |
|---|---|---|---|
| トランザクション・ダンプ・コード | MYAB | ASRA | AKC3 |
| トランザクション・ダンプを行う | はい | いいえ | いいえ |
| システム・ダンプを行う | はい | はい | いいえ |
| 関連システムでシステム・ダンプを行う | いいえ | はい | いいえ |
| CICS をシャットダウンする | いいえ | いいえ | いいえ |
| ダンプ・コード・アクションが実行される最大回数 | 50 | 30 | 999 |
| ダンプ・コード・アクションの実行済み回数 (現行カウント) | 0 | 30 | 37 |
| 取得されたトランザクション・ダンプ数 | 0 | 0 | 0 |
| 抑止されたトランザクション・ダンプ数 | 0 | 30 | 37 |
| 取得されたシステム・ダンプ数 | 0 | 30 | 0 |
| System dumps suppressed (抑止システム・ダンプ) | 0 | 0 | 37 |
- 例 1 は、トランザクション・ダンプ・コード MYAB のトランザクション・ダンプ・テーブル・エントリーを示しています。 これはユーザー提供のダンプ・コードであり、 EXEC CICS DUMP TRANSACTION コマンドで指定するか、または EXEC CICS ABEND コマンドのトランザクション異常終了コードとして指定します。
このテーブル・エントリーは、このダンプ・コードが呼び出されるとトランザクション・ダンプとシステム・ダンプの両方が取得され、CICS は終了されないことを示します。 関連システムのシステム・ダンプは取得されません。 ダンプ・コード・アクションは最大 50 回実行できますが、このダンプ・コードのアクションは、CICS の開始時以降にも現行カウント (「ダンプ・アクションの実行回数」) のリセット以降にも実行されていません。
- 例 2 は、トランザクション・ダンプ・コード ASRA のトランザクション・ダンプ・テーブル・エントリーを示しています。 これは CICS トランザクション異常終了コードであり、トランザクションが ASRA で異常終了するたびに、このダンプ・テーブル・エントリーが参照されます。 このエントリーは、ASRA 異常終了ではシステム・ダンプのみが取得されること、およびCICS が終了されないことを示します。 関連システムのシステム・ダンプは取得されます。 また、この異常終了コードのアクションの実行回数は既に最大数に達しているため、別の ASRA 異常終了が発生してもアクションは実行されないことも示しています。 ただし、現行カウントは、CEMT トランザクションまたはシステム・プログラミング・コマンド (SET TRANDUMPCODE または SET SYSDUMPCODE) を使用して動的に 0 にリセットできます。 これにより、後続の ASRA 異常終了に関する追加のシステム・ダンプが取得されるようになります。
- 例 3 は、トランザクション・ダンプ・コード AKC3 のトランザクション・ダンプ・テーブル・エントリーを示しています。 これは CICS トランザクション異常終了です。このダンプ・テーブル項目は、トランザクションが異常終了するたびに (つまり、メイン端末オペレーターがタスクをパージするたびに) 参照されます。 AKC3
このエントリーは、このような異常終了の発生時にはアクションは一切実行されないことを示します。 関連システムのシステム・ダンプは取得されません。 ダンプ・コード・アクションを実行できる最大回数は 999 と示されています。これは、指定されたアクションの実行回数に制限がないことを意味します。 ダンプ・コード・アクションは 37 回実行されていますが、毎回トランザクション・ダンプとシステム・ダンプが両方とも抑止されています。
表 2 は、トランザクション・ダンプ・コード MYAB のトランザクション・ダンプ・テーブル・エントリーが、システム・ダンプのグローバル抑止の有無にかかわらずどのように更新されるかを示しています。 更新されるフィールドのみが示されています。
| 情報のタイプ | 更新前 | システム・ダンプが有効な場合 | システム・ダンプが抑止されている場合 |
|---|---|---|---|
| トランザクション・ダンプ・コード | MYAB | ||
| トランザクション・ダンプを行う | はい | ||
| システム・ダンプを行う | はい | ||
| 関連システムでシステム・ダンプを行う | いいえ | ||
| CICS をシャットダウンする | いいえ | ||
| アクションを実行できる最大回数 | 50 | ||
| アクションの実行済み回数 | 0 | 1 | 1 |
| 取得されたトランザクション・ダンプ数 | 0 | 1 | 1 |
| 抑止されたトランザクション・ダンプ数 | 0 | 0 | 0 |
| 取得されたシステム・ダンプ数 | 0 | 1 | 0 |
| System dumps suppressed (抑止システム・ダンプ) | 0 | 0 | 1 |
この統計は、システム・ダンプが有効な場合はシステム・ダンプが取得されますが、システム・ダンプが抑止されている場合は取得されないことを示します。
さらに別の影響もあります。 CICS は、現行ダンプ ID (取得される最新ダンプの番号) の記録を維持します。 これは、該当するダンプ・コードとともにダンプの開始時に出力されます。 この ID は、CICS 実行番号 (グローバル・カタログが作成されてからの CICS の起動回数) と連結され、そのダンプの固有 ID を形成します。
注: これは、カーネルによって作成される SDUMP には適用されません。これらのダンプ ID は常に 0/0000 です。
例えば、CICS の 11 回目の実行中に取得された 9 番目のダンプの場合、ダンプ・コードが TD01 であれば、次のように表示されます。
CODE=TD01 ID=11/0009ダンプ・コードのシステム・ダンプが有効な場合、トランザクション・ダンプとシステム・ダンプの両方に同じダンプ ID が指定されます。