CICS が受け入れる IP アドレス形式

CICS は、特定形式の IPv4 アドレスおよび IPv6 アドレスを処理用に受け入れます。

IPv6 アドレス形式

CICS は、以下の形式の IPv6 アドレスのみを受け入れます。
  • 大括弧または /nn 表記のない、IPv6 固有のコロン 16 進アドレス (例、::a:b:c:d)

IPv6 アドレス構文の詳細については、RFC 4291「 IP Version 6 Addressing Architecture」( https://tools.ietf.org/html/rfc4291で入手可能) を参照してください。

IPv6 アドレスの二重コロン

IPv6 アドレスのレイアウトは、RFC 2373「 IP Version 6 Addressing Architecture」( https://tools.ietf.org/html/rfc2373で入手可能) で定義されています。 ここでは、二重コロンを一度だけ使用して、8 個の要素を持つアドレスにするために必要な 1 つ以上の 0: 要素の意味を持たせることができます。

For example: 1::7:8 means 1:0:0:0:0:0:7:8
二重コロンは、以下のように使用することができます。
  • IPv6 アドレスの先頭に使用する (例えば、::5:6:7:8 は 0:0:0:0:5:6:7:8 を意味します)。
  • IPv6 アドレスの末尾に使用する (例えば、1:2:3:4:: は 1:2:3:4:0:0:0:0 を意味します)。
  • IPv6 アドレスの中央に配置する (例えば、1:2::6:7:8 は 1:2:0:0:0:6:7:8 を意味します)。
先頭に二重コロンを使用する 2 つ特殊なケースがあります。
  • 二重コロンを使用して、IPv4 アドレスを IPv4 互換形式 (::1.2.3.4) で指定する場合
  • 二重コロンを使用して、IPv4 アドレスを IPv4 マップ形式 (::FFFF:1.2.3.4) で指定する場合

IPv4 アドレス形式

CICS は、以下の形式の IPv4 アドレスのみを受け入れます。
  • /nn 表記のない IPv4 固有のドット 10 進アドレス (例、1.2.3.4)。
  • IPv6 形式に移行した IPv4 アドレス (IPv4 マップの IPv6 アドレス)。例えば、::ffff:1.2.3.4
    • 内部的に、CICS はこのアドレスを 0:0:0:0:0:ffff:0102:0304 と等価の 2 進数に変換します。
  • IPv6 互換アドレス (IPv4 互換 IPv6 アドレス。例、::1.2.3.4)。
    • 内部的に、CICS はこのアドレスを 0:0:0:0:0:0:0102:0304 と等価の 2 進数に変換します。
    この例外は、以下に適用されます。
    • CICS は以下のエントリーを許可しません。
      • 0.0.0.0
      • ::0.0.0.0
      • ::0

IPv4 アドレスにどの形式を指定しても、 CICS は、すべての IPv4 アドレスをネイティブの IPv4 小数点付き 10 進数アドレスとして表示します。以下に例を示します。1.2.3.4

CICS TS での IPv4 アドレスの指定

特定の CICS Transaction Server for z/OS (CICS TS) V4.1、およびそれ以降のオブジェクトでは、オブジェクトの「HOST」フィールドなどで IPv4 アドレスを指定する必要があります。 ここに、CICS TS 内のさまざまなタイプの IPv4 アドレスを指定します。

IPv6 アドレスは 16 進数で指定される 8 個の要素で構成されます。 各要素は、2 つの 16 進バイト (右寄せゼロ埋め込み) で構成されます。 二重コロンを使用すると、多くの 0 の要素を圧縮できます。

例えば、IPv6 アドレスの 1:2:3:4:5:6:7:8 は、0001:0002:0003:0004:0005:0006:0007:0008 として処理されます。

これに対して、CICS TS に IPv4 アドレスを提供する場合は、以下の表に示すように、多くの方法があります。

表 1. IPv4 アドレスCICS TS に IPv4 アドレスを提供する 6 つのオプション。
指定のタイプ 指定ルール
IPv4 ネイティブ
1.2.3.4
255.255.255.255
1.02.003.14
ドットで区切られた 4 つの要素が必要です。 各要素は、0 から 255 までの数値でなければなりません。 先行ゼロは受け入れられます。
IPv4 互換 (圧縮フォーマット)
::1.2.3.4
::255.255.255.255
::1.02.003.14
二重コロンで開始し、フォーマットは IPv4 ネイティブの場合と同じになります。
IPv4 互換
0:0:0:0:0:0:1.2.3.4
0::255.255.255.255
0::00:1.02.003.14
IPv6 アドレス全体における要素 1、2、3、4、5、および 6 は、0 (右寄せゼロ埋め込み) と評価する必要があります。 要素 7 と 8 は、IPv4 フォーマット・ルールを使用して作成されます。
IPv4 マップ (圧縮フォーマット)
::FFFF:1.2.3.4
::ffff:255.255.255.255
::fFfF:1.02.003.14
::FFFF: で開始し、フォーマットは IPv4 ネイティブの場合と同じになります。 FFFF は大/小文字混合にすることができます。
IPv4 マップ
::0:FFFF:1.2.3.4
0:0:0:0:0:FFFF:255.255.255.255
0::FfFf:1.02.003.14
IPv4 マップ ::0:FFFF:1.2.3.4 0:0:0:0:0:FFFF:255.255.255.255 0::FfFf:1.02.003.14。IPv6 アドレス全体における要素 1、2、3、4、および 5 は 0 (右寄せゼロ埋め込み) と評価する必要があり、要素 6 は FFFF (大/小文字混合) にする必要があります。 要素 7 と 8 は、IPv4 ネイティブ・ルールを使用して作成されます。
IPv6 16 進表記
::0:ABCD:EF12
0:0:00:000:0000:0:abCd:eF12
0::aBCD:ef12
要素 1、2、3、4、5、および 6 は、0 (右寄せゼロ埋め込み) と評価する必要があります。 要素 7 と 8 は、16 進表記で指定された IPv4 アドレスです。要素 7 はネイティブ IPv4 アドレスの最初の 2 つの要素で、要素 8 は IPv4 ネイティブ・アドレスの 3 つ目と 4 つ目の要素です。 これらすべてのケースで、IPv4 ネイティブ・アドレスは 171.205.239.18 です。