使用状況トラッキングのテスト

組織内の全ユーザーのコンパイラー使用量のトラッキングを開始する前に、ユーザー数を制限するか別個のコンパイラー・インストール済み環境を使用して、この機能をテストすることができます。このテスト中に、 組織にとって最適なセットアップを判断するために、異なる構成を試すことができます。

ユーザー数を制限したテスト

ユーザー数を制限してコンパイラー使用状況トラッキングを使用可能にする場合には、別個の使用状況トラッキング構成ファイルを使用して、これらのユーザーのみにこのファイルを使用するよう依頼することができます。同じインストール済み環境の他のユーザーは、使用状況トラッキングが使用不可に設定されたデフォルトの使用状況トラッキング構成ファイルを使用します。したがって、コンパイラーの使用は記録されません。

デフォルトのコンパイラー構成ファイル xlc.cfg.61 または xlc.cfg.71 には、xlurt_cfg_pathxlurt_cfg_name の 2 つの項目が含まれており、それらの項目で使用状況トラッキング構成ファイルの場所を指定します。指定されたユーザーが別個の使用状況トラッキング構成ファイルを使用するようにするには、以下のタスクを実行する必要があります。
  1. 別個のコンパイラー構成ファイルまたはスタンザを作成し、その中で、使用する使用状況トラッキング構成ファイルのロケーションを xlurt_cfg_path 項目と xlurt_cfg_name 項目で指定します。
  2. これらのユーザーに対して、以下のコンパイラー・オプションまたは環境変数を使用して、 コンパイラーに別個のコンパイラー構成ファイルまたはスタンザを使用するよう指示します。 これによってユーザーは別個の使用状況トラッキング構成ファイルを使用することができます。

例 1

デフォルトの構成ファイルおよび新しいスタンザ xlc_urt を使用してプログラム myprogram.c をコンパイルする場合、以下の 2 つのステップに従います。
  1. 対応する xlc.cfg.61 または xlc.cfg.71 コンパイラー構成ファイル内にスタンザを作成します。例を以下に示します。
    xlc_urt: use        =  DEFLT
             xlurt_cfg_path=$location_of_separate_utilization_conf_file
             xlurt_cfg_name=$name_of_separate_utilization_conf_file
             crt        = /lib/crt0.o
             mcrt       = /lib/mcrt0.o
             gcrt       = /lib/gcrt0.o
             libraries  = -L/opt/IBM/xlc/13.1.3/lib,-lxlopt,-lxl,-lc
             proflibs   = -L/lib/profiled,-L/usr/lib/profiled
             options    = -qlanglvl=extc99,-qcpluscmt,-qkeyword=inline,-qalias=ansi
  2. 以下のコマンドを使用して myprogram.c をコンパイルします。
    xlc myprogram.c -F:xlc_urt

例 2

新規作成されたコンパイラー構成ファイル myconfig.cfg を使用してプログラム myprogram.c をコンパイルする場合、以下の 2 つのステップに従います。
  1. xlurt_cfg_path および xlurt_cfg_name エントリーを、適宜別の使用状況トラッキング構成ファイルの場所と名前に設定します。例を以下に示します。
    DEFLT_C:
            use           =DEFLT
            xlurt_cfg_path=$location_of_separate_utilization_conf_file
            xlurt_cfg_name=$name_of_separate_utilization_conf_file
    
    DEFLT_CPP:
            use           =DEFLT
            xlurt_cfg_path=$location_of_separate_utilization_conf_file
            xlurt_cfg_name=$name_of_separate_utilization_conf_file
  2. 以下のいずれかのコマンドを使用して myprogram.c をコンパイルします。
    export XLC_USR_CONFIG="$location_of_newly_created_configuration_file/myconfig.cfg"
    xlc myprogram.c

    または

    xlc myprogram.c -F$location_of_newly_created_configuration_file/myconfig.cfg
注: このアプローチは、使用状況トラッキング機能のテスト専用です。 すべてのコンパイラー呼び出しが -F オプションまたは XLC_USR_CONFIG 環境変数を 設定した状態で行われるようにできない場合は、このアプローチは、組織内のすべてのコンパイラー使用状況のトラッキングには使用しないでください。

別のコンパイラー・インストールでのテスト

使用状況トラッキングのテスト用に、コンパイラーの別個のインスタンスをインストールすることができます。このケースでは、そのインストール内の使用状況トラッキング構成ファイルを直接変更して、使用状況トラッキングを使用可能にし、構成することができます。テストに参加するコンパイラー・ユーザーは、トラッキングのために何からのタスクを実行する必要はありません。

ユーザー組織に対する最高の使用状況トラッキング構成が見つかった場合には、それを組織内のすべてのコンパイラー・ユーザーから使用可能にすることができます。