Coach ビュー

Coach ビューは、再使用可能な一連のユーザー・インターフェースであり、ユーザーはこれを使用して、ビジネス・オブジェクトまたはサービスと対話します。Coach ビューは、別の Coach ビューの 1 つ以上のセット、データ・バインディング、レイアウト指示、および動作で構成できます。

Coach ビューは再利用可能であるため、各 Coach ビュー・インスタンスはユーザー・インターフェースのパーツを Coach 内の他の Coach ビュー・インスタンスと共有できます。例えば、アドレス・フィールドのセットが含まれている Coach ビュー・インスタンスを含む Coach を作成します。同じアドレス・フィールドを必要とする 2 つ目の Coach を作成する場合には、同じ Coach ビューを再利用できます。両方の Coach では Coach ビューのインスタンスが使用されます。 各インスタンスのプロパティーは独立して編集できます。 例えば、一方の Coach ビューのインスタンスのラベルを変更しても、もう一方のラベルは変更されません。 両方の Coach ビュー・インスタンスは、Coach ビュー定義を指す参照を使用しています。この方法では、Coach ビュー定義を変更すると、その変更内容が Coach ビューのインスタンスに反映されます。

ツールキットまたはプロセス・アプリケーション内の Coach ビュー
Coach ビューの作成は、プロセス・アプリケーションまたは Toolkit で可能です。一般に、高い再使用性が求められる Coach ビューは Toolkit で作成し、より特殊な Coach ビューはプロセス・アプリケーションで作成します。プロセス・アプリケーションを選択するということは、そのビューをプロセス・アプリケーションでしか再使用できないことを意味します。 しかし、他のユーザーが Coach ビューを編集した場合に、その変更内容がそのプロセス・アプリケーションで Coach ビューのインスタンスに適用されることも意味します。Coach ビューが Toolkit 内にあり、それを他のユーザーが編集した場合、その変更内容は、Toolkit のそのバージョンを使用するすべてのアプリケーションの Coach ビューのすべてのインスタンスに適用される可能性があります。Coach 定義の編集は多数のインスタンスに影響を与える可能性があるため、変更は慎重に行うようにしてください。 例えば、Coach ビュー定義でコンテンツ・ボックスを削除すると、その Coach ビューのインスタンスが含まれた Coach または Coach ビューで、そのコンテンツ・ボックスで定義されているコンテンツを表示できなくなる可能性があります。親の Coach または Coach ビュー内から Coach ビューの定義を直接編集することはできません。 代わりに、最初に Coach ビュー定義を開いてから変更する必要があります。
BPM UI ツールキット
デフォルト・ツールキットである BPM UI ツールキットには、Coach ビューやコントロールが豊富に用意されており、これらを使用して複数のデバイスで実行されるアプリケーションを作成できます。BPM UI Coach ビューは新規開発に使用します。BPM UI Coach ビューについて理解するには、Discover BPM UI サンプルを探索してください。詳しくは、BPM UI ツールキットを参照してください。
応答性 Coaches ツールキット や Coaches ツールキットなど、以前のツールキットは非推奨になっていますが、これらのツールキットから Coach ビューを使用する Coach は引き続き機能し、web Process Designer でサポートされています。ほとんどの非推奨 Coach ビューは BPM UI Coach ビューに変換できます。変換について詳しくは、非推奨機能の変換を参照してください。
コンポジット・スタイルの Coach とウィジェット・スタイル の Coach との開発の比較
通常、Coach ビューを作成する際は、以下のいずれかのパターンに従うことができます。または、ユーザー・インターフェースが比較的複雑な場合は、必要に応じて両方のパターンを組み合わせて使用できます。
  • コンポジット・スタイルの Coach ビューはシンプルであり、作成に高度な技術的スキルを必要としません。コンポジット・スタイルの Coach ビューを作成するには、パレットからコントロールをドラッグ・アンド・ドロップしてコンテンツをレイアウトに追加します。 Coach ビューに複数の情報エリアがある場合は、グリッド・レイアウトを使用してコントロールを配置してから、それらのプロパティーを設定し、必要に応じてデータ・バインディングを実行します。 コンポジット・スタイルの Coach ビューは、複数の Coach 内、または他の Coach ビュー内で再使用でき、階層状に作成できます。
  • ウィジェット・スタイルの Coach ビューはより複雑であり、より高度な技術的スキルを必要とします。通常、ウィジェット・スタイルの Coach ビューはカスタム Coach ビューであり、HTML コードを取り込むことができるカスタム HTML セグメントや、特定の ID を持つ iFrame などを含めることができます。 「動作」ページで、ウィジェット・スタイルの Coach ビューの構成プロパティーを設定し、インライン CSS とインライン JavaScript ロジックを追加できます。実行時 (例えば、ページのロード時やボタンのクリック時) に行われる動作の場合、JavaScript ロジックを Coach ビューのイベント・ハンドラー内で「イベント」の下に配置できます。IBM® Robotic Process Automation with Automation Anywhere とともに使用するためにウィジェット・スタイルの Coach ビューを開発する方法のヒントについては、次のセクションを参照してください。
作成するユーザー・インターフェースの WYSIWYG は、Coach ビューのタイプによって異なります。コンポジット・スタイルの Coach ビューの場合、WYSIWYG は、組み込まれた Coach ビューをすべてレンダリングします。ウィジェット・スタイルの Coach ビューの場合、WYSIWYG のエクスペリエンスを向上させるために、拡張プレビュー HTML または JavaScript を追加することを検討してください。WYSIWYG のエクスペリエンスが重要でない場合、イメージ・ベースのプレビューを使用できます。
最適な UI パフォーマンスを確保するために、IBM BPM は、Coach ベースのユーザー・インターフェースを開発してテストする際のガイドを提供します。詳しくは、Coach パフォーマンス統計へのアクセスを参照してください。
IBM BPM version 8.6.0 cumulative fix 2017.12

IBM Robotic Process Automation with Automation Anywhere に関する考慮事項

IBM Robotic Process Automation with Automation Anywhere (IBM RPA) を使用すると、IBM BPM プロセスの反復タスクを、ボットの使用によって自動化および促進できます。IBM RPA ボットとの効率的な対話を使用可能にするために、以下の機能拡張が IBM BPM Coach フレームワークに対して行われました。

IBM RPA の Coach サポート
IBM RPA ボットが使用可能な、信頼できるユーザー・インターフェースを開発するには、Coach で Coach ビューの不変かつ予測可能な ID を指定する必要があります。それを確実に行うには、web Process Designer で Coach および Coach ビューを開発する際に、context JavaScript API オブジェクトで使用できる context.controlidpath プロパティーを使用します。Coach ビューのコンテキスト・オブジェクトを参照してください。
context.controlidpath プロパティーは、Coach 内で Coach ビュー・インスタンスを一意的に識別します。それは、ほとんどの Coach レイアウト変更を通じて不変のままであり、Coach ビューの実装内の DOM エレメントに対して固有の ID を作成するためのベースとして使用できます。例えば、それは、Coach への新規コンテンツの追加や、Coach 内 (例えば、セクションとレイアウト・ウィジェットの間) でのコンテンツの移動などの変更や、フィールド・ラベルに対する変更を許容できます。
BPM UI ツールキットと応答性 Coaches ツールキットの両方が、改善されたフレームワークを使用するように拡張されています。Coaches ツールキット内の Coach ビューに対して、IBM RPA のサポートは提供されていません。
Coach 開発のヒント
IBM RPA でのタスクの自動化を容易にするには、IBM BPM Coach および Coach ビューの開発時に、以下の点に留意してください。
  • Coach ビューの DOM 構造内の HTML ID の基本ストリングとして context.controlidpath を使用してください。例えば、「テキスト」Coach ビューを作成するとき、ラベル DOM エレメントに ID text-label-<controlidpath> を付与し、入力エレメントに ID text-input-<controlidpath> を付与できます。
  • ユーザーが RPA タスクで対話することがあるすべての DOM エレメントに固有 ID を適用してください。DOM エレメントには、以下のエレメントがあります。
    • フォーム・スタイル・フィールド
    • タスクが使用する可能性がある読み取り専用情報 (例えば、ある目的でタスクがコピーする可能性があるテキスト)
    • ページ・ナビゲーション・フィールド (タブ・コントロールなど)
  • IBM RPA ボットを使用してコントロールが正常に機能することを確認するには、RPA Smart Recorder を使用して対話を記録し、前に説明したように、取り込まれた HTML ID が予期されたものであることを確認してください。すべての対話エレメントに不変 ID が付与されるまで、記録、再生、および HTML ID 割り当てを繰り返してください。
    注: ユーザーは、再生を最適化するために、記録されたオブジェクトに小さな調整を行う必要がまだあるかもしれませんが、その調整は、キー・ストローク遅延の変更、取り込まれたプロパティーの削除など、単純な変更に限定されます。

IBM RPA について詳しくは、IBM Robotic Process Automation with Automation Anywhere V10.0 の資料を参照してください。