IBM BPM version 8.6.0 cumulative fix 2017.12サーバー・サイド JavaScript 構文検証の無効化

JavaScript 構文検証により、プロセス・アプリケーションおよびツールキット内のコード・スニペットの構造が正しく、構文エラーがないことが確認されます。IBM® Business Process Manager では、デフォルトで、サービス・フローおよびプロセス内のスクリプト・アクティビティーおよび変数初期化でサーバー・サイド JavaScript 検証がサポートされます。これをオフにするには、100Custom.xml ファイルに設定を追加する必要があります。

このタスクについて

JavaScript 検証は、JavaScript コードを解析して、構文エラー (不完全ステートメント、欠落したタグ、値、演算子、式、またはキーワードなど) が存在するかどうかを判別します。検証エラーおよび警告は、以下の方法で表示できます。
  • Process Center Console の、アプリケーションの現行バージョンおよび各名前付きスナップショットの下
  • IBM BPM version 8.6.0 cumulative fix 2018.03Process Designer フッターで、「検証エラーおよび警告 (Validation errors and warnings)」 Process Designer フッターの「検証エラーおよび警告 (Validation errors and warnings)」アイコンを示すイメージ。 をクリックします。現在の成果物またはプロジェクトのエラーを表示することを選択できます。

検証はプロセス・サーバー上で実行されるため、ユーザーに対してパフォーマンスが低下する場合があります。このため、プロセス・アプリケーションを実動システムにデプロイする前に、アプリケーションをインポートしてエラーがないかどうかテストする際にのみこの機能を有効にすることができます。または、ご使用の環境でクライアント・サイドの検証のみが必要な場合は、JavaScript 構文検証を有効にしないこともできます。

javascript-serverside-validation-enabled 設定を使用して、Process Designer でサーバー・サイド JavaScript 構文検証を有効にするかどうかを制御します。デフォルト値は true です。

設定の値を変更するには、100Custom.xml ファイル内の設定を追加または更新することで、値をオーバーライドできます。例えば、設定を 100Custom.xml ファイルに追加するには、<properties> エレメントの下に次のエレメントを追加し、必要に応じて値を変更します。
<server>
   <javascript-serverside-validation-enabled merge="replace">false</javascript-serverside-validation-enabled>
</server>
更新する必要がある個々の 100Custom.xml ファイルとその場所については、『100Custom 構成ファイルの場所』を参照してください。

手順

IBM BPM デプロイメント環境のすべての 100Custom.xml ファイルでこれらの設定の値を一貫性を保って確実に変更するには、次のようにして updateBPMConfig コマンドを使用します。

  1. Process Server サーバーおよび Process Center サーバーを停止します。
  2. updateBPMConfig コマンドで説明されているように、切断モードでスクリプト・クライアントを開始します。
  3. 影響を受けるすべてのサーバーを同時に更新するには、以下のコマンドを実行します。
    wsadmin> AdminTask.updateBPMConfig( [ '-create', '/server' ] )
    wsadmin> AdminTask.updateBPMConfig( [ '-create', '/server/javascript-serverside-validation-enabled', '-xNodeValue', 'true_or_false' ] )
    wsadmin> AdminConfig.save()
    true_or_false 変数を、truefalse のいずれかで置換します。
  4. サーバーを再始動します。

タスクの結果

updateBPMConfig コマンドを実行して、100Custom.xml ファイルを更新します。更新が失敗した場合は、100Custom.xml 構成ファイルの作成の手順に従って、ファイルを手動で更新できます。