エージェントの過負荷を回避するように MFT リソース・モニターを構成するためのガイダンス
Managed File Transfer リソース・モニターのプロパティーおよびパラメーター値を構成して、エージェントの負荷を軽減することができます。 エージェントの負荷を軽減すると、そのエージェントのパフォーマンスが向上します。 使用できる設定はいくつかあります。現在のシステム構成に最適な設定を見つけ出すために、試行錯誤が必要になる場合があります。
リソース・モニターの概要
- トリガー・パターンに一致するすべてのファイル (例えば、ディレクトリー内のすべての
*.txtファイル) を検出します。 または、キュー上の完全に揃ったメッセージ・グループをすべて検出します。 - ファイルが新規であるか変更済みであるかを判別します。または、キュー上の新規グループを判別します。
- 前の 2 つの段階で基準に一致したファイルまたはグループの転送を開始します。
- 既に転送されているファイルおよびグループのリストに追加します。これにより、変更が加えられるまで再度転送されることがなくなります。
キュー・モニターの場合は、キュー上のグループが増えると、エージェントで転送済みのグループのリストと比較する必要のあるグループのリストが増えます。
考慮する必要のある主要な設定
- エージェント・プロパティー monitorMaxResourcesInPoll を使用して、エージェントで各ポーリングに含めるファイルまたはグループの最大数を設定します。 このパラメーターを使用すると、ポーリング間隔における転送数が制限されます。 また、エージェントでその数のファイルまたはグループの転送を開始する前に実行しなければならない解析の量が削減されます。 ディレクトリー・モニターまたはキュー・モニターでの次回ポーリング時には、エージェントの対象が、その次のセットのファイルまたはグループに移ります。 エージェント・プロパティー monitorMaxResourcesInPoll は IBM® WebSphere® MQ File Transfer Edition 7.0.4 以降で使用可能です。以前のバージョンの IBM WebSphere MQ File Transfer Edition の場合、これは APAR IC78011の暫定修正として使用可能です。 IBM WebSphere MQ File Transfer Edition (FTE) はサポート対象製品ではなくなったことに注意してください。 FTE から IBM MQの Managed File Transfer コンポーネントにマイグレーションするには、 Managed File Transfer のマイグレーションを参照してください。
- ディレクトリー・モニターを作成するときには、構成する転送定義に delete のソースの後処理が含まれていることを確認してください。 この後処理を設定すると、ファイル転送が完了したときに、ファイルがモニター対象のディレクトリーから削除され、エージェントの内部リストに保持されなくなります。
- ディレクトリー・モニターを作成する場合は、 fteCreateMonitor コマンドで -rl パラメーターを使用して、エージェントが再帰する必要があるディレクトリーのレベル数を制限します。 このパラメーターを使用すると、下位のディレクトリーが不要にスキャンされることがなくなります。
リソース・モニター作成時の追加の考慮事項
- ファイルがディレクトリーまたはキュー上のグループに配置された後、どのようなタイミングで転送を開始する必要があるか。
- ディレクトリーまたはキュー上のグループにファイルを配置する速度。
- エージェントの最大転送速度。 エージェントは、モニターによって生成されるすべての転送を処理できる必要があります。
ポーリング間隔はリソース・モニターを作成するときに指定します。リソース・モニター作成コマンド fteCreateMonitor で -pi パラメーター (ポーリング間隔) および -pu パラメーター (ポーリング間隔単位) を指定します。 現在の構成に最適な設定を判別するために、試行を繰り返すことが必要な場合があります。
リソース・モニターを実行するエージェントの負荷が大きい場合、その安定度を高めるためのオプションでは、maxSourceTransfers のエージェント・プロパティー値を小さくします。 このオプションを使用すると、エージェントでは、リソース・モニターの処理時間とファイル転送の処理時間が分けられます。 エージェント・プロパティー maxSourceTransfers の値を大きくすると、ファイル転送の処理時間が長くなり、リソース・モニターの処理時間が短くなります。 エージェント・プロパティー maxSourceTransfers の値を小さくすると、エージェントで並行して行われる転送の数が少なくなりますが、リソース・モニターをポーリングするための処理時間が十分ある必要があります。 このエージェント・プロパティーの値を小さくする場合は、キューに入れられる転送の数が増える可能性があるため、エージェント・プロパティー maxQueuedTransfers の値を大きくすることを考慮してください。
モニターを最適化した後、一部の転送がリカバリー状態になったら、エージェントのタイムアウト値を大きくすることを考慮してください。 エージェントの負荷が大きいと、宛先エージェントに対して転送の開始をネゴシエーションするときに、転送がタイムアウトになる可能性があります。 このタイムアウトが起きると、転送がリカバリー状態になり、転送の完了が遅延します。 エージェント・プロパティー maxTransferNegotiationTime では、ソース・エージェントが宛先エージェントからの応答を待機する時間を指定します。 この時間を超過すると、転送がリカバリー状態になります。 このプロパティーのデフォルト値は 30000 ミリ秒 (30 秒) です。 プロパティーの値を大きくすると (例えば、300000 ミリ秒 (5 分) に設定すると)、タイムアウトになることなく転送を続行でき、リカバリー状態になりません。