保守およびマイグレーション IBM MQ

IBM® MQの場合、保守、アップグレード、およびマイグレーションには 3 つの異なる意味があります。 ここでは、それぞれの言葉の定義を示します。 以下の各セクションでは、マイグレーションに関連したさまざまな概念を説明した後に、各種の必要なタスクを取り上げます。プラットフォーム固有のタスクが必要な場合もあります。

本タスクについて

重要: このセクションの情報は、 Continuous Delivery (CD) と Long Term Support (LTS) の両方のリリースに適用されます。

LTS または CD リリースに特に適用される情報には、該当するアイコンのマークが付きます。

IBM MQ では、 保守アップグレード 、および マイグレーション という用語を以下のように使用します。
保守とは、フィックスパック、 累積セキュリティー更新 (CSU)、 暫定修正、またはプログラム一時修正 (PTF) を適用することです。
メンテナンスには主な特性が 1 つあります。 これらのフィックスは、保守インストール・ツールを使用して適用される場合でも、インストール済み環境の上で製造リフレッシュを使用してインストールされる場合でも、既存のコードと同じコマンド・レベルになります。 保守の適用後に移行は不要です。 インストール済み環境はその前のレベルに復元でき、また変更されたキュー・マネージャーまたはアプリケーションは復元されたコード・レベルで引き続き動作します。 ただし、新しいレベルの IBM MQ コードを使用してアプリケーションをテストする必要があります。
詳しくは、 IBM MQへの保守の適用を参照してください。
アップグレードとは、既存の IBM MQ インストール済み環境を取得し、新しいレベルのコードにアップグレードするプロセスです。
コマンド・レベルではなく IBM MQのフィックス・レベルをアップグレードする場合を除き、アップグレードの後にマイグレーションを行う必要があります。 アップグレードは、移行が実行されていない限りバックアウトすることができます。 アップグレードを削除するプロセスは、プラットフォームおよびアップグレードを適用した方法によって異なります。 IBM MQ のコマンド・レベルを変更するアップグレードでは、アプリケーションが再接続する前にキュー・マネージャーを移行する必要があります。
詳しくは、 IBM MQのアップグレードを参照してください。
マイグレーション (移行) とは、より新しいコード・レベルに適合するようキュー・マネージャーのデータを更新するプロセスです。
マイグレーションは、新しいレベルのコードで初めてキュー・マネージャーが開始されたときに行われます。また、キュー・マネージャーのコマンド・レベルが変わる (自動変更と手動変更の両方) アップグレードの後に必ず行われます。 移行とは、キュー・マネージャーのデータ、アプリケーション、およびキュー・マネージャーが稼働する環境の変換のことです。 いったんマイグレーションが発生した後は、以前のコード・レベルによってキュー・マネージャーを開始できなくなります。 ほとんどのプラットフォームでは、キュー・マネージャーのマイグレーションは元に戻せません。
  • [UNIX、Linux、Windows、IBM i] IBM MQ for Multiplatformsでは、マイグレーションを元に戻すことはできません。 この制限は、企業が Long Term Support (LTS) リリースを使用するか、 Continuous Delivery (CD) リリース・モデルを使用するかにかかわらず適用されます。
  • [z/OS]IBM MQ for z/OS® キュー・マネージャーは、 LTS リリースから以前の LTS リリースにのみ後方移行できます。 詳しくは、 IBM MQ リリース・タイプを参照してください。
詳しくは、 IBM MQのマイグレーションを参照してください。