endmqm
キュー・マネージャーを停止します。または、 スタンバイ・キュー・マネージャーに切り替えます。
目的
- 制御または静止状態でのシャットダウン
- 即時シャットダウン
- プリエンプティブ・シャットダウン
endmqm コマンドは、 単一インスタンスのキュー・マネージャーを停止する場合と同じ方法で、 複数インスタンス・キュー・マネージャーのすべてのインスタンスを停止します。 endmqm は、 アクティブ・インスタンス、または複数インスタンス・キュー・マネージャーの 1 つのスタンバイ・インスタンスのいずれかで発行できます。 キュー・マネージャーを終了するには、アクティブ・インスタンスで endmqm を発行する必要があります。
endmqm コマンドを 複数インスタンス・キュー・マネージャーのアクティブ・インスタンスで発行する場合、 現在のアクティブ・インスタンスがシャットダウンを完了したときに、 スタンバイ・インスタンスが新しいアクティブ・インスタンスになるように切り替えることができます。
endmqm コマンドを 複数インスタンス・キュー・マネージャーのスタンバイ・インスタンスで発行する場合、 -x オプションを追加することでスタンバイ・インスタンスを終了でき、 アクティブ・インスタンスは実行させたままにできます。 -x オプションを指定せずにスタンバイ・インスタンスで endmqm を発行すると、キュー・マネージャーはエラーを報告します。
endmqm コマンドを発行すると、サーバー接続チャネルを介して接続されているすべてのクライアント・アプリケーションに影響します。 影響の内容は使用したパラメーターにより異なりますが、可能な 3 つのモードのいずれかで STOP CHANNEL コマンドを発行した場合と同様になります。 サーバー接続チャネルでの STOP CHANNEL モードの影響については、 MQI チャネルの停止を参照してください。 endmqm オプショナル・パラメーターの記述では、どの STOP CHANNEL モードが同等になるかが説明されています。
endmqm コマンドは、作業対象のキュー・マネージャーに関連付けられたインストール済み環境から使用する必要があります。 dspmq -o installation
コマンドを使用して、どのインストール済み環境にキュー・マネージャーが関連付けられているかを調べることができます。
キュー・マネージャーの属性および関連したオブジェクトは、 endmqm コマンドによる影響を受けません。 strmqm (キュー・マネージャーの始動) コマンドを使用すれば、キュー・マネージャーを再始動できます。
キュー・マネージャーを削除するためには、それを停止し、その後 dltmqm (キュー・マネージャーの削除) コマンドを使用します。
Syntax
必要なパラメーター
QMgrName
- 停止させるメッセージ・キュー・マネージャーの名前を指定します。
オプション・パラメーター
- -c
- 制御 (または静止) 状態でのシャットダウン。 このパラメーターがデフォルトです。
キュー・マネージャーは、すべてのアプリケーションが切断された後でのみ停止します。 現在処理されている MQI 呼び出しはすべて完了します。 万が一、アプリケーションの切断とキュー・マネージャーの実際の停止の間の小さな時間フレームで dspmq コマンドが発行されると、 dspmq コマンドは状況を次のように一時的に報告することがあります。Ending immediatelyただし、制御されたシャットダウンが要求されました。
制御は即時にユーザーに戻り、キュー・マネージャーが停止した時点は 通知されません。
サーバー接続チャネルを介して接続されているクライアント・アプリケーションに対する影響は、QUIESCE モードで発行された STOP CHANNEL コマンドの場合と同等です。
- -i
- 即時シャットダウン。 キュー・マネージャーは、現在処理されている MQI 呼び出しをすべて完了してから停止します。 このコマンドの発行後に出された MQI 要求はすべて失敗します。 完了しなかった作業単位は、キュー・マネージャーが次に始動されるときに、ロールバックされます。
制御は、キュー・マネージャーが終了した後で戻ります。
サーバー接続チャネルを介して接続されているクライアント・アプリケーションに対する影響は、FORCE モードで発行された STOP CHANNEL コマンドの場合と同等です。
- -p
- プリエンプティブ・シャットダウン。
この種のシャットダウンは、例外的な状況でのみ使用してください。 例えば、通常の endmqm コマンドの結果としてキュー・マネージャーが停止しない場合などです。
キュー・マネージャーは、アプリケーションが切断されるのを待たずに、あるいは MQI 呼び出しが完了するのを待たずに停止することがあります。 これにより、 IBM® MQ アプリケーションで予期しない結果が生じる可能性があります。 シャットダウン・モードは「immediate shutdown (即時シャットダウン)」に設定されています。 数秒経過してもキュー・マネージャーが停止しない場合、シャットダウン・モードは段階的に拡大され、残りのすべてのキュー・マネージャー・プロセスが停止されます。
サーバー接続チャネルを介して接続されているクライアント・アプリケーションに対する影響は、TERMINATE モードで発行された STOP CHANNEL コマンドの場合と同等です。
- -r
- 再接続可能クライアントの再接続の試行を開始します。 このパラメーターには、 キュー・マネージャー・グループ内の他のキュー・マネージャーへのクライアントの接続を再確立する効果があります。
- -s
- シャットダウン後にスタンバイ・キュー・マネージャー・インスタンスに切り替えます。 このコマンドは、アクティブ・インスタンスを終了する前に、実行中のスタンバイ・インスタンスがあるかどうかを検査します。 終了前にスタンバイ・インスタンスが開始するまでは待機しません。
キュー・マネージャーへの接続は、 アクティブ・インスタンスのシャットダウンによって失敗します。 再接続可能クライアントが、 再接続の試行を開始します。
クライアントの再接続オプションは、 同じキュー・マネージャーの別のインスタンスにのみ再接続するか、 キュー・マネージャー・グループ内の他のキュー・マネージャーに再接続するように構成できます。
- -w
- 待機シャットダウン
このタイプのシャットダウンは、キュー・マネージャーが停止した後でのみ制御 がユーザーに戻るということを除けば、制御されたシャットダウンと同じです。 シャットダウンの進行中に
Waiting for queue manager qmName to end
というメッセージが表示されます。 万が一、アプリケーションの切断とキュー・マネージャーの実際の停止の間の小さな時間フレームで dspmq コマンドが発行されると、 dspmq コマンドは状況を次のように一時的に報告することがあります。Ending immediatelyただし、制御されたシャットダウンが要求されました。サーバー接続チャネルを介して接続されているクライアント・アプリケーションに対する影響は、QUIESCE モードで発行された STOP CHANNEL コマンドの場合と同等です。
- -x
- キュー・マネージャーのアクティブ・インスタンスを終了せずに、 キュー・マネージャーのスタンバイ・インスタンスを終了します。
- -z
- コマンドでのエラー・メッセージを抑制します。
戻りコード
戻りコード | 説明 |
---|---|
0 | キュー・マネージャーは終了しました。 |
3 | キュー・マネージャーは作成中です。 |
16 | キュー・マネージャーがありません。 |
40 | キュー・マネージャーが利用不能です。 |
49 | キュー・マネージャーが停止中です。 |
58 | 複数のインストール済み環境が矛盾して使用されていることが検出されました |
62 | キュー・マネージャーは別のインストール済み環境に関連付けられています。 |
69 | ストレージが利用不能です。 |
71 | 予期しないエラーです。 |
72 | キュー・マネージャー名のエラーです。 |
77 | IBM MQ キュー・マネージャーを切り替えることができない |
79 | IBM MQ キュー・マネージャー QmgrName のアクティブ・インスタンスが終了していません。 |
90 | IBM MQ キュー・マネージャー QmgrName のスタンバイ・インスタンスが終了していません |
119 | 許可は拒否されました |
例
- このコマンドは、
mercury.queue.manager
という名前のキュー・マネージャーを制御された方法で終了します。 現在接続されているすべてのアプリケーションは、切断することが可能です。endmqm mercury.queue.manager
- 次のコマンドは、
saturn.queue.manager
という名前のキュー・マネージャーを即時に終了させます。 現行の MQI 呼び出しはすべて完了しますが、新しい呼び出しは完了できません。endmqm -i saturn.queue.manager
endmqm オプション | ローカル・マシン | リモート・マシン | RC | メッセージ | 結果 |
---|---|---|---|---|---|
アクティブ | なし | 0 | - | キュー・マネージャーは終了しました。 | |
スタンバイ | スタンバイ・インスタンスを含む、キュー・マネージャーが終了しました。 | ||||
スタンバイ | アクティブ | 90 | AMQ8368 | IBM MQ キュー・マネージャー QmgrName のスタンバイ・インスタンスが終了していません。 | |
-s | アクティブ | なし | 77 | AMQ7276 | IBM MQ キュー・マネージャーを切り替えることができません。 |
スタンバイ | 0 | - | スタンバイ・インスタンスへの切り替えを可能にして、 キュー・マネージャー QMNAME が終了しました。 | ||
スタンバイ | アクティブ | 90 | AMQ8368 | IBM MQ キュー・マネージャー QmgrName のスタンバイ・インスタンスが終了していません。 | |
-x | アクティブ | なし | 79 | AMQ8367 | IBM MQ キュー・マネージャー QmgrName のアクティブ・インスタンスは終了していません。 |
スタンバイ | |||||
スタンバイ | アクティブ | 0 | - | キュー・マネージャー QMNAME のスタンバイ・インスタンスが終了しました。 |