dspmqver
WebSphere® MQ のバージョン情報およびビルド情報を表示します。
目的
WebSphere MQ のバージョン情報およびビルド情報を表示するときは、dspmqver コマンドを使用します。
デフォルトで、dspmqver コマンドは、呼び出し元のインストールの詳細を表示します。他のインストールが存在する場合はノートが表示されます。-i パラメーターを使ってその詳細を表示します。
構文
>>-dspmqver-----------------------------------------------------> >--+-+------+--+------------------+--+--------------+--+-----+--+-----+-+->< | '- -a -' '- -p --components-' '- -f --fields-' '- -b ' '- -v ' | '- -i----------------------------------------------------------------'
オプション・パラメーター
- -a
- すべてのフィールドおよびコンポーネントの表示情報。
- -p Components
- component に指定されたコンポーネントの情報を表示します。
コンポーネントは、単独でも複数でも指定できます。シングル・コンポーネントの値、またはすべての必須コンポーネントの値の合計のいずれかを入力します。使用可能なコンポーネントと関連する値は、以下のとおりです。
1 WebSphere MQ サーバーまたはクライアント。 2 WebSphere MQ classes for Java™. 4 WebSphere MQ classes for Java Message Service. 8 WebScale Distribution Hub 161 IBM® WebSphere MQ custom channel for Windows Communication Foundation 32 IBM Message Service Client for .NET (XMS .NET) - このコンポーネントは Windows でのみ使用可能です。 64 GSKit。HP Integrity NonStop Server の場合には、SSL 128 Advanced Message Security 注:- WebSphere MQ for Windows でのみサポートされる。Microsoft .NET 3 以降がインストールされていない場合、次のエラー・メッセージが表示されます。
Title: WMQWCFCustomChannelLevel.exe - Application Error
The application failed to initialize properly (0x0000135).
デフォルト値は 1 です。
- WebSphere MQ for Windows でのみサポートされる。Microsoft .NET 3 以降がインストールされていない場合、次のエラー・メッセージが表示されます。
- -f Fields
- field に指定されたフィールドの情報を表示します。シングル・フィールドまたは複数フィールドのいずれかを指定します。シングル・フィールドの値、またはすべての必須フィールドの値の合計のいずれかを入力します。使用可能なフィールドと関連する値は以下のとおりです。dspmqver コマンドが実行されると、選択された各フィールドの情報が個別の行に表示されます。
1 Name 2 V.R.M.F の形式でバージョンを指定します。
ここで、V=バージョン、R=リリース、M=モディフィ
ケーション、および F=フィックスパックです。4 レベル 8 ビルド・タイプ 16 プラットフォーム 32 アドレッシング・モード 64 オペレーティング・システム 128 インストール・パス 2561 インストールの説明 5121 インストール名 10241 最大コマンド・レベル 20481 プライマリー・インストール 4096 データ・パス 注:- HP Integrity NonStop Server には適用されません。
デフォルト値は 8191 です。これにより、すべてのフィールドの情報が表示されます。
- -b
- レポートからヘッダー情報を省略します。
- -v
- 詳細出力を表示します。
- -i
- すべてのインストールに関する表示情報。このオプションは、他のオプションと使用することはできません。dspmqver コマンドの実行元となるインストールが最初に表示されます。これ以外のインストールについては、「名前」、「バージョン」、「インストール名」、「インストールの説明」、「インストール・パス」、および「1 次インストール」のフィールドのみが表示されます。HP Integrity NonStop Server には適用されません。
戻りコード
戻りコード | 説明 |
---|---|
0 | コマンドは正常に終了しました。 |
10 | コマンドは終了しましたが、予期しない結果が出ました。 |
20 | 処理中にエラーが発生しました。 |
例
次のコマンドは、-p および -f のデフォルト設定を使用して、WebSphere MQ のバージョンとビルド情報を表示します。
dspmqver
次のコマンドは、すべてのフィールドとコンポーネントの情報を表示し、dspmqver
-p 63 -f 4095 を指定することに相当します。
dspmqver -a
次のコマンドを実行すると、WebSphere MQ classes
for Java のバージョン情報およびビルド情報が表示されます。
dspmqver -p 2
次のコマンドは、Java Platform
Standard Edition、IBM WebSphere MQ、Java Message Service Client、および WebSphere MQ classes for Java Message Service の共通サービスを表示します。
dspmqver -p 4
次のコマンドを実行すると、WebScale Distribution Hub のビルド・レベルが表示されます。
dspmqver -p 8 -f 4
次のコマンドは、Windows Communication Foundation 用の IBM WebSphere MQ カスタム・チャネルの名前とビルド・タイプを表示します。
dspmqver -p 16 -f 9
次のコマンドは、IBM WebSphere MQ のインストールの情報を表示します。
dspmqver -i
コマンドの失敗
ご使用の環境を正しく構成していない状態で、WebSphere MQ classes for Java のバージョン情報またはビルド情報を表示しようとすると、dspmqver コマンドは失敗する可能性があります。例えば、次のようなメッセージが表示されることがあります。
[root@blade883 ~]# dspmqver -p2
AMQ8351: WebSphere MQ Java 環境が正しく構成されていません。
この問題を解決するには、JRE を組み込むようにパスが構成されていることと、正しい環境変数が設定されている (例えば、setjmsenv または setjmsenv64 を使用) ことを確認します。以下に例を示します。export PATH=$PATH:/opt/mqm/java/jre/bin
cd /opt/mqm/java/bin/
. ./setjmsenv64
[root@blade883 bin]# dspmqver -p2
Name: WebSphere MQ classes for Java
Version: 7.1.0.0
Level: k000-L110908
Build Type: Production