dmpmqcfg

dmpmqcfg コマンドは、WebSphere MQ キュー・マネージャー構成のダンプに使用します。

目的

dmpmqcfg コマンドを使用すると、WebSphere MQ キュー・マネージャーの構成をダンプできます。デフォルト・オブジェクトが編集されている場合、構成を復元するためにダンプされた構成が使用される場合は、-a オプションを使用する必要があります。

dmpmqcfg ユーティリティーにより、MQSUBTYPE_ADMIN タイプのサブスクリプション (つまり、MQSC コマンド DEFINE SUB または PCF での同等のコマンドを使用して作成されたサブスクリプション) のみがダンプされます。 dmpmqcfg からの出力は runmqsc コマンドで、これにより管理サブスクリプションを再作成できます。 MQSUBTYPE_API タイプの MQSUB MQI 呼び出しを使用してアプリケーションによって作成されたサブスクリプションは、永続である場合もキュー・マネージャー構成の一部ではないため、dmpmqcfg によってダンプされません。MQTT チャネルは、 テレメトリー (MQXR) サービスが実行中である場合に -t all および -t mqttchl タイプについてのみ返されます。テレメトリー・サービスの開始方法について は、IBM® WebSphere® MQ Telemetry の管理を参照してください。

注: dmpmqcfg コマンドでは、IBM WebSphere MQ Advanced Message Security ポリシーのバックアップは作成されません。IBM WebSphere MQ Advanced Message Security ポリシーを エクスポートする場合は、¬export フラグとともに dspmqspl を実行します。このコマンド では、IBM WebSphere MQ Advanced Message Security のポリシーがテキスト・ファイルにエクスポートされ、復元に使用することができます。詳しくは、dspmqsplを参照してください。
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>>-dmpmqcfg--+------+--+-----------------------------+---------->
             '-  -?-'  +-  -c--DEFINE CHANNEL String-+   
                       '- -c--default----------------'   

>--+------------------+--+------+--+----------------+----------->
   |      .-  all---. |  '-  -a-'  '- -s--SeqNumber-'   
   '- -x -+---------+-'                                 
          +-object--+                                   
          +-authrec-+                                   
          +-chlauth-+                                   
          '-sub-----'                                   

>--+-----+--+---------------------+--+-------------------+------>
   '- -z-'  |      .- *---------. |  |      .- all-----. |   
            '- -n--+------------+-'  '- -t--+----------+-'   
                   '-ObjectName-'           +-authinfo-+     
                                            +-channel--+     
                                            +-clntconn-+     
                                            +-comminfo-+     
                                            +-lstr-----+     
                                            +-mqttchl--+     
                                            '-namelist-'     

>--+--------------------+--------------------------------------->
   |      .-mqsc------. |   
   '- -o--+-----------+-'   
          +-1line-----+     
          +-2line-----+     
          +-setmqaut--+     
          '-grtmqmaut-'     

>--+-------------------------------------+--+---------------+--->
   |      .-SYSTEM.DEFAULT.MODEL.QUEUE-. |  '-  -r--RmtQMgr-'   
   '- -q--+----------------------------+-'                      
          '-ReplyQueueName-------------'                        

>--+----------------+--+---------------+-----------------------><
   '-  -m -QMgrName-'  '- -w -WaitTime-'   

オプション・パラメーター

-?
dmpmqcfg の使用メッセージを照会します。
-c
強制的にクライアント・モード接続にします。-c パラメーターがオプション default で修飾されている場合は、デフォルトのクライアント接続プロセスが使用されます。-c が省略されている場合、デフォルトでは、まずサーバー・バインディングによるキュー・マネージャーへの接続が試行され、これが失敗すると、クライアント・バインディングによる接続が試行されます。

オプションが MQSC DEFINE CHANNEL CHLTYPE(CLNTCONN) ストリングで修飾されている場合、このストリングが構文解析されます。成功すると、キュー・マネージャーへの一時的な接続を作成するためにこのストリングが使用されます。

-x [ all | object | authrec | chlauth | sub ]
定義の手順をフィルターに掛け、オブジェクト定義、権限レコードチャネル認証レコード、または永続サブスクリプションを表示します。デフォルト値 all では、すべてのタイプが戻されます。
-a
すべての属性を表示したオブジェクト定義を返します。デフォルトでは、そのオブジェクト・タイプのデフォルトとは異なる属性のみが返されます。
-sSeqNumber
送信側チャネル・タイプ、サーバー・チャネル・タイプ、およびクラスター送信側チャネル・タイプのチャネル・シーケンス番号を、指定された数値に再設定します。値 SeqNumber は、1 から 999999999 の範囲でなければなりません。
-z
サイレント・モードをアクティブにします。このモードでは、より高いコマンド・レベルのキュー・マネージャーから属性を照会した場合などに表示される警告が抑制されます。
-n [ * | ObjectName ]
オブジェクト名またはプロファイル名により、生成される定義をフィルターに掛けます。このオブジェクト名およびプロファイル名には、単一のアスタリスクを含めることができます。* オプションは、 入力されたフィルター・ストリングの末尾にのみ置くことができます。
-t
エクスポートするオブジェクトのタイプを 1 つ選択します。可能な値は次のとおりです。
説明
all すべてのオブジェクト・タイプ
authinfo 認証情報オブジェクト
channel または chl チャネル
comminfo 通信情報オブジェクト
lstr または listener リスナー
mqttchl MQTT チャネル
namelist または nl 名前リスト
process または prcs プロセス
queue または q キュー
qmgr キュー・マネージャー
srvc または service サービス
topic または top トピック
-o[ mqsc | 1line | 2line | setmqaut | grtmqmaut ]
可能な値は次のとおりです。
説明
mqsc runmqsc への直接入力として使用できる複数行の MQSC
1line 行差分作成のために単一行にすべての属性を含める MQSC
2line MQSC および 2 行の出力。最初の行は MQSC コマンド・ストリングであり、2 行目はコメント化されたバージョンと不変値です。
setmqaut UNIX および Windows のキュー・マネージャー用の setmqaut ステートメント。-x authrec が指定されている場合にのみ有効
grtmqmaut Linux のみ: オブジェクトへのアクセス権限を付与するための iSeries 構文を生成します。
注: オプション 2line を使用する場合は、IBM WebSphere MQ バージョン 7.5 インストール環境に APAR IT00612 を適用したことを確認する必要があります。
-q
構成情報を入手するときに使用される応答先キューの名前。
-r
キュー・モードを使用している場合のリモート・キュー・マネージャーまたは伝送キューの名前。このパラメーターが省略されている場合、直接接続されているキュー・マネージャー (-m) の構成がダンプされます。
-m
接続するキュー・マネージャーの名前。省略すると、デフォルトのキュー・マネージャー名が使用されます。
[V7.5.0.9 Sep 2018] -w WaitTime
[V7.5.0.9 Sep 2018]dmpmqcfg がそのコマンドへの応答を待つ時間 (秒)。

タイムアウト後に受け取る応答は破棄されますが、MQSC コマンドは実行されます。

タイムアウトの検査は、コマンドの応答ごとに 1 回実行されます。

1 から 999999 の範囲で時間を指定してください。デフォルト値は 60 秒です。

タイムアウト障害は以下の方法で示されます。
  • 呼び出し側のシェルまたは環境へのゼロ以外の戻りコード。
  • stdout または stderr へのエラー・メッセージ。

権限

デフォルトの応答キューを使用している場合に一時的な動的キューを作成するためには、ユーザーに、コマンド入力キュー (SYSTEM.ADMIN.COMMAND.QUEUE) にアクセスするための MQZAO_OUTPUT (+put) 権限、およびデフォルトのモデル・キュー (SYSTEM.DEFAULT.MODEL.QUEUE) にアクセスするための MQZAO_DISPLAY (+dsp) 権限が必要です。

ユーザーにはまた、キュー・マネージャーに対する MQZAO_CONNECT (+connect) 権限および MQZAO_INQUIRE (+inq) 権限と、要求されるすべてのオブジェクトに対する MQZAO_DISPLAY (+dsp) 権限も必要です。

戻りコード

障害が発生すると、dmpmqcfg はエラー・コードを戻します。そうでない場合、このコマンドはフッターを出力します。その例を以下に示します。
*******************************************************************************
* Script ended on 2016-01-05   at 05.10.09
* Number of Inquiry commands issued: 14
* Number of Inquiry commands completed: 14
* Number of Inquiry responses processed: 273
* QueueManager count: 1
* Queue count: 55
* NameList count: 3
* Process count: 1
* Channel count: 10
* AuthInfo count: 4
* Listener count: 1
* Service count: 1
* CommInfo count: 1
* Topic count: 5
* Subscription count: 1
* ChlAuthRec count: 3
* Policy count: 1
* AuthRec count: 186
* Number of objects/records: 273
*******************************************************************************

これらの例が機能するためには、システムがリモート MQSC 操作用に 設定されている必要があります。詳しくは、リモート管理のためのキュー・マネージャーを作成するおよびリモート管理のためにチャネルおよび伝送キューを作成するを参照してください。

dmpmqcfg -m MYQMGR -c "DEFINE CHANNEL(SYSTEM.ADMIN.SVRCONN) CHLTYPE(CLNTCONN) 
         CONNAME('myhost.mycorp.com(1414)')"
MQSC 形式のリモート・キュー・マネージャー MYQMGR からの構成情報をすべてダンプし、 クライアント・チャネル SYSTEM.ADMIN.SVRCONN を使用してキュー・マネージャーへのアドホック・クライアント接続を作成します。
注: 同じ名前のサーバー接続チャネルが存在する必要があります。
dmpmqcfg -m LOCALQM -r MYQMGR
MQSC 形式のリモート・キュー・マネージャー MYQMGR からのすべての構成情報をダンプし、 最初にローカル・キュー・マネージャー LOCALQM に接続して、このローカル・キュー・マネージャーを 介して照会メッセージを送信します。
注: ローカル・キュー・マネージャーに、両方向で定義されたチャネル・ペアを持つ MYQMGR という名前の伝送キューがあることを確認する 必要があり、キュー・マネージャー間で応答を送受信できる必要があります。

資料 資料

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タイム・スタンプ・アイコン 最終更新: 2018 年 10 月 2 日 (火)
http://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSFKSJ_7.5.0/com.ibm.mq.ref.adm.doc/com.ibm.mq.ref.adm.doc/q083160_.htm fa22720_