数式と関数について

数値、テキスト、他の数式に対して計算を実行するには、シートに数式を入力します。数式を使用すると、データは動的になります。関数は、特定の計算を自動的に実行する組み込みの数式です。関数は、数式として単独で使用することも、他の関数や数式と組み合わせて使用することもできます。数式の各部の関係を指定するには、演算子を使用します。

シートにデータを入力する場合と同様に、セルに数式を入力します。すべての数式が等号 (=) で始まります。ドラッグして範囲を選択し、「Enter」を押すことで、同じシートまたは異なるシート上のセル範囲を参照できます。範囲アドレスが数式に自動的に追加されます。

数式を入力すると、その計算結果がセル内に表示されます。数式を確認するには、数式バー内を確認します。計算したい数値やテキストは、常に数式内に直接入力することができます。また、データを他のセルに入力し、数式内でそのセルのアドレスを使用することもできます。

セル A3 に数式 =A1+A2 を入力すると、スプレッドシートの上部セクションにある数式バーに数式が表示され、セル A3 に合計が表示されます。

シート名をセルまたは範囲アドレスと区切るには、感嘆符 (!) を使用します (例えば、Sheet2!A1 や Sheet2!A1:A4)。関数内のある引数を別の引数と区切るには、コンマ (,) を使用します (例えば、=SUM(Sheet1!A1,5,1234)。コンマを含む引数 (例えば 1,234) を 2 つの引数として認識させないようにするには、引数を引用符で囲む ("1, 234") か、コンマを省略する (1234) 必要があります。

ドイツ語などの一部のロケールでは、セミコロン (;) を使用して引数を区切ります。この場合、引数の間にコンマを入力しようとすると、メッセージが表示されます。

注: IBM® Lotus® Symphony® からスプレッドシートをインポートする場合、スプレッドシートの編集時に、シートとセルを区切るために使用されていたピリオド (.) は ! に変換され、引数を区切るために使用されていたセミコロン (;) は , に変換されます。
表 1. 数式の例
数式 結果
=A1+10 セル A1 の値に 10 を加算した値が表示されます。
=A1*16% A1 の値の 16 パーセントが表示されます。
=A1*A2 A1 の値に A2 の値を乗算した値が表示されます。
=ROUND(A1,1) 小数点以下 1 桁で四捨五入されたセル A1 の値が表示されます。
=B8-SUM(B10:B14) B10 から B14 までの合計値を B8 の値から減算した値が表示されます。
=SUM(B8,SUM(B10:B14)) B10 から B14 までの合計値を B8 の値に加算した値が表示されます。
=SUM(B:B) B 列のすべての数値を足す
=IF(trim(A1)="","Cell should not be empty",A1) 無効な入力を訂正します。
ヒント: 数式では、基本的な算術演算子である +、-、*、/ を使用でき、「乗除は先に、加減は後に」の規則が適用されます。関数 =SUM(A1:B1) を使用する代わりに、=A1+B1 と入力することができます。数式内で括弧を使用することもできます。数式 =(1+2)*3 と =1+2*3 とでは、計算結果が異なります。

サポートされるのは次の比較演算子です:

表 2. タイプごとの演算子
タイプ 演算子 説明
算術演算子 + - * / % ^ 加算、減算、乗算、除算、パーセント、指数を表す記号
テキスト演算子 & 文字列を結合するための記号
論理演算子 = < > <= >= <> 次の値と等しい、次の値よりも小さい、などを表す記号
参照演算子 : , スペース セルを含む計算のための記号。コロンはセルの範囲を表します。コンマは連結または和集合を表します。スペースはセルの積集合を表します。