startServer コマンド

startServer コマンドは、指定されたサーバー・プロセスの構成ファイルを読み取り、 そのサーバー・プロセスを始動します。

サーバー・プロセスは、アプリケーション・サーバーまたは管理エージェントのいずれかです。

注: このトピックでは、1 つ以上のアプリケーション・サーバー・ログ・ファイルを参照します。 推奨される代替方法として、分散システムおよび IBM® i システムで SystemOut.logSystemErr.logtrace.log、および activity.log ファイルを使用する代わりに、High Performance Extensible Logging (HPEL) ログおよびトレース・インフラストラクチャーを使用するようにサーバーを構成することができます。 HPEL は、ネイティブ z/OS® ロギング機能と組み合わせて使用することもできます。 HPEL を使用する場合、すべてのログとトレース情報にアクセスするには、サーバー・プロファイルの bin ディレクトリーから、LogViewer コマンド行ツールを使用します。 HPEL の使用について詳しくは、 HPEL の使用に関する情報 を参照してアプリケーションのトラブルシューティングを行ってください。

[Windows]製品を Windows オペレーティング・システムで実行していて、サーバーが Windows オペレーティング・システム・サービスとして実行されている場合、 startServer コマンドは、サーバーおよび関連する Windows サービスを開始します。

startServer コマンドはサーバー処理を起動しますが、MBean メソッドを呼び出さないため、このコマンドでユーザー名およびパスワードを使用する必要はありません。

問題の回避: 管理コンソールを使用して、サーバーの Java™ 仮想マシン・クラスパス設定または環境エントリー設定を変更できます。 ただし、これらの変更を行う前に、 変更による影響について以下を知っておく必要があります。
  • startServer -script コマンドを発行すると、静的値によってスクリプトが作成されます。 コンソールから JVM パラメーターを変更した場合は、これらの変更された JVM パラメーターに対応するために新しいスクリプトを生成する必要があります。
  • startServer -script を実行すると、このコマンドにより、コマンド実行時のパラメーター値をすべて含む新規スクリプトが生成されます。 パラメーター値を変更 (または新規パラメーターを追加) した場合、生成されたスクリプトのパラメーター値はそれらの新しいパラメーター値にはなりません。 新しい値は新たに生成されたスクリプトに静的に渡されるため、このスクリプトの作成後にさらに変更を行った場合、新たに startServer -script によって、更新値が含まれた新しいスクリプトを生成する必要があります。
  • Java 仮想マシンのクラスパス設定の値を変更すると、この新しい値は、 startServer -script コマンドを発行したときに生成されるスクリプトにデフォルトで設定されている起動コマンドの Clclasspath パラメーターの値をオーバーライドします。
  • 「環境エントリー」ページに新しい環境エントリーを追加するか、または既存のエントリーの設定を変更すると、 新しい値および変更した値が、startServer -script コマンドを発行する際に生成されるスクリプトに パラメーターとして現れます。
  • 追加するいずれかの環境エントリー名が PATH である場合、このエントリーに指定された値により、 PATH 変数に指定された値 (デフォルトで setUpCmdLine ファイルの WAS_PATH に設定される) がオーバーライドされます。 PATH 変数の値がオーバーライドされると、 エラー・メッセージのログ・ファイルに次のメッセージが送られます。
    WSVR0009E: Error occured during startup. com.ibm.ws.exception.RuntimeError: 
    java.lang.NoClassDefFoundError: com/ibm/ws/process/Win32ProcessGlue

このコマンドを実行する状況について詳しくは、トピック『コマンド行ツールの使用』を参照してください。

構文

コマンド構文は以下のいずれかです。
startServer server_name [options]

ここで、server_name は、開始するアプリケーション・サーバーの名前になります。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]この引数は必須です。

[IBM i]この引数はオプションです。 この引数が指定されていない場合は、プロファイル名に基づいてサーバーが割り当てられます。 defaultという名前のプロファイルを使用する場合、< server> 引数は server1に設定されます。 プロファイル名が defaultでない場合、< server> 引数はプロファイル名に設定されます。

startServer <adminagent_name>

ここで、adminagent_name は、 開始する管理エージェントの名前です。

パラメーター

startServer コマンドで使用可能なオプションは、以下のとおりです。

-?
使用ステートメントを出力します。
[IBM i]-curlib <product_library>
[IBM i]基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドで使用する現行ライブラリーを指定します。
[IBM i]-cpyenvvar
[IBM i]サーバー・プロセスに現在定義されている環境変数を設定するように startServer コマンドに指示します。 デフォルトは、現在定義されている環境変数を未設定にすることです。
-help
使用ステートメントを出力します。
[IBM i]-inllibl <library_list>
[IBM i]基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドで使用する初期ライブラリー・リストを指定します。
[IBM i]-inlaspgrp <ASP_group>
[IBM i]基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドで使用する初期 ASP グループを指定します。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]-J <java_option>
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]Java インタープリターにパススルーするオプションを指定します。
[IBM i]-jobd <product_library/job_description>
[IBM i]基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドのジョブ記述を指定します。
[IBM i]-jobq <product_library/job_queue>
[IBM i]基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドのジョブ・キューを指定します。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]-logfile <fileName>
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]トレース情報を書き込むログ・ファイルのロケーションを指定します。 デフォルトでは、ログ・ファイルは、startServer.log という名前で logs ディレクトリーに作成されます。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i]-nowait
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows][IBM i] startServer コマンドに対して、起動されたサーバー・プロセスの正常な初期化を待機しないように指示します。
[IBM i]-outq <product_library/output_queue>
[IBM i]基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドの出力キューを指定します。
-profileName
複数プロファイルのインストール済み環境におけるサーバー・プロセスのプロファイルを定義します。 -profileName オプションは、単一プロファイル環境で実行する場合は必要ありません。 このオプションのデフォルトは、 デフォルト・プロファイルです。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]-quiet
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows] startServer コマンドが通常モードで印刷する進行情報を抑止します。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]-replacelog
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]現行ログに追加する代わりに、ログ・ファイルを置き換えます。
-recovery
サーバーがリカバリー・モードで始動し、トランザクションのリカバリーを実行し、シャットダウンすることを指定します。 サーバーは、リカバリー・モード中は新しいトランザクションを受け入れません。 サーバーを再始動する場合は、問題のあるトランザクションのために使用不可であったリソースが使用可能になります。

サーバーに障害が起こり、リカバリー・プロセス中に新しいトランザクションを受け入れたくない場合は、このオプションを使用してください。

移行ユーザーの場合: 製品の前のバージョンから移行する場合は、コントローラーの JCL プロシージャー・ステートメントに含まれている ENV パラメーターに、REC=N エレメントまたは REC=Y エレメントのいずれかが含まれていることを確認してください。 ENV パラメーターに REC=N または REC=Y エレメントが含まれていない場合、-recovery オプションを指定しても、サーバーはリカバリー・モードで再始動しません。
//BBO6ACR  PROC ENV=,PARMS=' ',REC=N,Z=BBO6ACRZ
[IBM i] -recovery パラメーターを指定して startServer コマンドを呼び出したときに、リカバリー・プロセスが失敗すると、 SystemErr.log ファイルと SystemOut.log ファイルに以下のエラー・メッセージが表示されます。
CWNATV03I: Application server xxxxxx in profile xxxxxx has completed recovery. Server stopped.
このメッセージでは、 リカバリー・プロセスが正常終了しなかったことが示されていません。 -recovery パラメーターを使用した場合には、SystemErr.log ファイルと SystemOut.log ファイルで、開始中のサーバーがあるか確認し、リカバリー・プロセスが正常終了したかどうかを判別してください。
[IBM i]-sbs <product_library/subsystem_description>
[IBM i]基礎となる Submit Job (SBMJOB) CL コマンドで使用するサブシステムを指定します。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]-statusport <portNumber>
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]サーバー状況のコールバック用のポート番号を管理者が設定できるようにするオプション・パラメーター。 ツールは、このポートを開いて、 サーバーから開始を示す状況のコールバックを待機します。 このパラメーターを設定しない場合は、未使用のポートが自動的に割り振られます。
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]-script [<script fileName>] -background
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]サーバー・プロセスを直接立ち上げる代わりに、startServer コマンドを用いて 立ち上げスクリプトを生成します。 立ち上げスクリプト名は、オプションの引数です。 起動スクリプト名を指定しない場合、デフォルトのスクリプト・ファイル名は、 startServer コマンドに最初の引数として渡されるサーバー名に基づく start_server です。 -background パラメーターは、生成したスクリプトを実行時にバックグラウンドで実行するよう指定するオプション・パラメーターです。
-trace
[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]デバッグのために、ログ・ファイルにトレース情報を生成します。
[IBM i]サーバーを始動するネイティブ処理コードのトレースを使用可能にします。 トレース出力は、profile_root/logs ディレクトリーにある was_jobname-jobuser-jobnum.log ファイルに書き込まれます。
-timeout <seconds>
サーバーの初期化がタイムアウトになり、エラーが戻されるまでの待機時間を指定します。
[IBM i]-usejobd
[IBM i]「Run-As」ユーザー ID への切り替え時に、サーバーがジョブ記述を Submit Job (SBMJOB) プロセスから使用するよう指定します。
注: このコマンドは、現行ジョブ記述の USER フィールドには影響しません。

使用のシナリオ

以下は、正しい構文の例です。 括弧内の情報は、 直前のコマンドを実行した場合に作成される出力の説明です。

[AIX Solaris HP-UX Linux Windows]
startServer server1

startServer server1 -script (produces the start_server1.sh or .bat files)

startServer server1 -trace (produces the startserver.log file)

startServer adminagent

startServer.sh server1 -trace -username MyUserName -password MyUserPassword
 -profileName MyProfileName     (starts the server1 server using the 
         MyProfileName profile. The server runs under the user name MyUserName,
         and produces trace files under the profile_root/logs directory)
[IBM i]
startServer server1 (starts the server1 server for the default profile)

startServer server1 -trace (starts the server1 server for
the default profile and produces trace files under the
profile_root/logs directory)

startServer -profileName mytest (starts server mytest 
configured under profile mytest)

startServer AdminAgent01
startServer.sh server1 -trace -username MyUserName -password MyUserPassword
 -profileName MyProfileName     (starts the server1 server using the 
         MyProfileName profile. The server runs under the user name MyUserName,
         and produces trace files under the profile_root/logs directory)

出口コード

startServer および stopServer の戻りコードを取得して、これが成功したかどうかを判別する方法を示します。 以下の表に、所定の start または stop コマンドにおけるサーバーの戻りコードを示します。

以下の例に、server1 に対して実行して戻りコードを取得するスクリプトを示します。
#!/bin/sh
exitCode=`./startServer.sh server1`
exitCode 値を以下の戻りコード・リストと比較して、コマンドの結果を判別できます。
サーバーの状態 戻りコード
サーバーの初期化に失敗した -1
サーバーの初期化がタイムアウトになった -2
サーバーの始動中 1
現存するアプリケーションをサーバーが初期化中 2
サーバーの初期化完了 (成功) 0
サーバーの停止に失敗した -10
サーバーの停止がタイムアウトになった -11
サーバーの停止操作が開始した 1000
サーバーが正常に停止した 0