DB/DC 環境および DCCTL 環境での領域の高速スケジュール変更
高速スケジュール変更を使用すると、アプリケーション・プログラムで個々の 物理スケジュールについて、処理限界を超える数のメッセージを処理できます。高速スケジュール変更は、アプリケーション・プログラムの不必要な スケジュール変更と再ロードによるプロセス・オーバーヘッドを排除します。
領域を高速スケジュール変更できる場合、処理限界カウントの比較対象となるメッセージ・カウントがリセットされ、アカウンティング (X'07') ログ・レコードとスケジューリング (X'08') ログ・レコードが書き込まれ、続くメッセージがアプリケーションに戻され処理されます。
領域を高速スケジュール変更できるのは、次の場合だけです。
- 領域が処理すべき、優先順位が同じかそれ以上の作業が他に存在しない。
- アプリケーション・プログラムが終了して従属領域がスケジュール変更され た場合、同じトランザクションがスケジュールされる。
- 領域が、MODE=SNGL トランザクションを処理する MPP である。
- 処理限界カウントがゼロより大きい。
- PSB が動的 PSB オプション (DOPT) を使用して割り振られていない。
高速スケジュール変更の間に書き込まれたアカウンティング・レコードおよび スケジューリング・レコード内のフラグは、そのレコードに実際のプログラム 終了時刻とスケジューリング時刻が含まれていないことを示します。これらのレコードは、 アカウンティングの目的にだけ書き込まれたものです。これらのレコードは、 再始動およびバックアウトには使用されません。