クラスター・マネージャーが適切に機能するためには、クラスターのエレメントに関連したさまざまな詳細情報と、クラスターのエレメント間の関係を、クラスター・マネージャーが認識しておかなければなりません。
クラスターのエレメントとエレメント間の関係をクラスター・マネージャーに認識させるには、システム管理者がエレメントをクラスター・マネージャーに登録する必要があります。システム管理者は、クラスターのエレメントに変更を加えた場合は、その変更をクラスター・マネージャーに伝える必要があります。クラスター・マネージャーには、こうしたタスクのためのインターフェースがあります。
クラスター・エレメントとして実にさまざまなものが存在しうるので、クラスター管理は難しい作業です。管理者は、クラスター・ノードのハードウェアとオペレーティング・システム、ネットワーキングのプロトコルと構成、クラスター・ノードにインストールされているデータベース・ソフトウェアなどのソフトウェアについて、熟知しておく必要があります。クラスターのエレメントをクラスター管理ソフトウェアに登録したり、システム変更後にクラスター・マネージャーを更新したりする作業は、手間と時間がかかる場合があります。
DB2® データベース・ソリューションでは、DB2 高可用性インスタンス構成ユーティリティー (db2haicu) を使用することにより、クラスターのエレメントをクラスター・マネージャーに登録でき、クラスターに管理上の変更を加えた後にクラスター・マネージャーを更新できます。db2haicu を使用すると、こうしたタスクが簡単になります。db2haicu が使用するモデルを理解してクラスターのエレメントとエレメント間の関係をカプセル化してしまえば、タスクを実行するうえでは、ハードウェア、オペレーティング・システム、クラスター・マネージャー・インターフェースの特異性を熟知しておく必要がないからです。