ラージ・オブジェクト (LOB)
ラージ・オブジェクト (LOB) という用語は、CLOB、DBCLOB、または BLOB のいずれかのデータ・タイプを表します。
CLOB
文字ラージ・オブジェクト (CLOB) は、最大長が 2,147,483,647 バイト (2 ギガバイトから 1 バイトを引いた値) の可変長ストリングです。 CLOB は、長い文書などの大きな SBCS データまたは混合データを格納するために 設計されました。 例えば、従業員の履歴書、劇の脚本、または小説の本文などの 情報を CLOB に格納することができます。 別の方法として、このような情報を混合 CLOB 内に UTF-8 で 保管することができます。 CLOB は可変長文字ストリングです。
DBCLOB
2 バイト文字ラージ・オブジェクト (DBCLOB) は、最大長が 1,073,741,823 の 2 バイト文字の可変長ストリングです。 DBCLOB は大きな DBCS データを保管するために設計されました。 例えば、CLOB の例で挙げた情報 (従業員の履歴書、劇の脚本、 小説の本文など) を DBCLOB に UTF-16 で保管することもできます。 DBCLOB は可変長グラフィック・ストリングです。
BLOB
バイナリー・ラージ・オブジェクト (BLOB) は、最大長が 2,147,483,647 バイト (2 ギガバイトから 1 バイトを引いた値) の可変長ストリングです。 BLOB は、ピクチャー、 音声、および混合メディアなどの従来型でないデータを保管するために設計されました。 BLOB には、特殊タイプおよびユーザー定義関数によって使用される構造化データも保管できます。 BLOB はバイナリー・ストリングです。
BLOB ストリングと FOR BIT DATA 文字ストリングは似た目的で使用されますが 、2 つのデータ・タイプに互換性はありません。 FOR BIT DATA 文字ストリングを BLOB ストリングに変更するために、BLOB 関数を 使用することができます。
インラインLOB Db2 for z/OS®
インラインLOB を使用すると、LOBデータの一部分を、LOB以外のカラムのデータとともにベーステーブルスペースに配置することができます。 指定されたインライン長以下のサイズのLOBについては、 Db2 は完全なLOBデータをベーステーブルスペースに保存します。 Db2 LOBデータにアクセスするプロセスでは、LOBテーブルスペースや補助インデックスにアクセスする必要はありません。
指定されたインライン長よりも大きいサイズのLOBの場合、LOBのインライン部分は基本表スペースにあり、Db2は、LOBの残りの部分をLOB表スペースに保管します。 この場合、LOB データにアクセスするプロセスはすべて、基本表スペースと LOB 表スペースの両方にアクセスする必要があります。
詳細については、「インラインLOBカラムを使用してLOBデータのパフォーマンスを向上させる 」を参照してください