ポリシー

JVM ポリシーは、 Application Pattern Type for Java™を使用して仮想アプリケーションをビルドするときに使用できます。 Application Pattern Type for Javaを使用して仮想アプリケーションをビルドするときには、JVM ポリシー、ルーティング・ポリシー、および スケーリング・ポリシー。

JVM ポリシー

Java 仮想マシン (JVM) ポリシーは、基礎となる JVM の機能と構成を制御します。 JVM ポリシーを添付して、Java ランタイム環境を構成します。 例えば、アプリケーションをモニターするために IBM® Monitoring and Diagnostic Tools for Java - Health Centerを有効にしたり、 IBM Rational® Application Developerなどの統合開発環境 (IDE) を使用してアプリケーションをデバッグしたりできます。

JVM ポリシーには、以下の属性があります。
最小および最大 JVM ヒープ・サイズの設定 (MB)
JVM の最小および最大ヒープ・サイズをメガバイト (MB) で指定します。
デバッグを有効にする
JVM がデバッグ・モードかどうかを指定します。
中断状態のデバッグの開始
JVM を中断モードで開始するかどうかを指定します。 デフォルト値は false です。
デバッグ・ポート
JVM がリモート接続を listen するために使用するポートを指定します。 デフォルト値は 7777です。 「デバッグを有効にする」を選択し、かつデバッグ・ポートの値を指定しなかった場合は、デフォルト値が使用されます。
クライアント (IP または IP/ネットマスク)
デバッグ・クライアントのアドレスを指定します (オプション)。 この設定は、デバッグ・ポートへのソース・アクセスを制限するために使用されます。 値は、IP アドレス (例えば「1.2.3.4」) または IP アドレスとネットマスクの組み合わせ (例えば「1.2.0.0/255.255.0.0」) です。 この例の IP アドレスとネットマスクの組み合わせは、1.2 ネットワーク内のいずれかと一致します。
ヘルス・センターを有効にする
ヘルス・センター・モニター・エージェントを使用可能にして JVM を開始するかどうかを指定します。 デフォルト値は True です。
ヘルス・センター・ポート
ヘルス・センター・エージェントがリモート接続を listen するために使用するポートを指定します。 デフォルト値は 1972です。 「ヘルス・センターを有効にする」を選択し、かつ ヘルス・センター・ポートの値を指定しなかった場合は、デフォルト値が使用されます。
注: この値は、Health Center エージェントが使用しようとする最初のポートを指定します。 このポートを使用できなかった場合、エージェントはポート番号を増分して再試行します。 詳しくは、IBM Monitoring and Diagnostic Tools for Java 資料にあるヘルス・センター資料を参照してください。
ヘルス・センター・クライアント (IP または IP/ネットマスク)
ヘルス・センター・クライアントのアドレスを指定します (オプション)。 この設定は、ヘルス・センター・エージェント・ポートへのソース・アクセスを制限するために使用されます。 値は、IP アドレス (例えば「1.2.3.4」) または IP アドレスとネットマスクの組み合わせ (例えば「1.2.0.0/255.255.0.0」) です。 この例の IP アドレスとネットマスクの組み合わせは、1.2 ネットワーク内のいずれかと一致します。
一般 JVM 引数
追加の JVM 構成引数。

このポリシーを関連付けることができる該当するコンポーネントは、 Java アプリケーション (IBM Java ランタイム・バージョン 7)です。

デバッグを使用可能にすると、JVM はデバッグ・モードで開始され、指定のポートを listen します。 デフォルトでは、すべてのクライアント・マシン上のデバッグ・プログラムが JVM に接続できます。 クライアント IP アドレスまたは IP アドレスとネットマスクの組み合わせを指定して、JVM へのアクセスを制限できます。 クライアント IP アドレス (例えば「10.2.3.5」) を指定すると、 特定のクライアント・マシンをデバッグできます。 IP アドレスとネットマスクの組み合わせ (例えば「10.2.3.5/255.255.0.0」) を指定すると、指定したネットワーク (この例では 10.2) 上のすべてのマシンが JVM に接続できます。

ルーティング・ポリシー

ルーティング・ポリシーは HTTP リスナー・コンポーネントに割り当てることができます。これにより、サーバー上の指定されたコンテキスト・ルートの HTTP トラフィックが、所定の仮想ホスト名について、同じクラウド・グループで実行しているプロキシー共有サービスを使用してルーティングされるようになります。 Java アプリケーション・コンポーネントに適用されるスケーリング・ポリシーとともにこのポリシーを使用して、HTTP トラフィックのロード・バランシングを行えます。
注: HTTPS はサポートされていません。

このルーティング・ポリシーには以下の属性があります。

タイプ
HTTP リスナーによってルーティングされる Web トラフィックのタイプを指定します。 現在は、HTTP トラフィックのみがサポートされています。 この属性は必須です。
仮想ホスト名
ルーティング・ポリシーの仮想ホストの名前を指定します。 この属性は必須です。
コンテキスト・ルート
ルーティングされるアプリケーションのコンテキスト・ルートを指定します。 この属性は必須です。
ODR ロード・バランサー・サービスの使用
ODR ロード・バランサー・サービスを使用するときは、このチェック・ボックスにチェック・マークを付けます。 Elastic Load Balancer プロキシー・サービスを使用するときは、このボックスのチェック・マークを外します。

スケーリング・ポリシー

スケーリング・ポリシーは、Java アプリケーション・コンポーネントに割り当てることができます。 スケーリング・ポリシーは、アプリケーションが負荷および反応性の状態に応じてアプリケーションのインスタンスを追加または除去する機能を定義します。 現在は、静的 (手動) スケーリングのみがサポートされています。