IBM Streams 4.3.0

Java プリミティブ・オペレーターの作成

Streams Studio で Java™ プリミティブ・オペレーターを作成できます。

始める前に

SPL プロジェクトを作成するか、インポートします。
ヒント: Streams Studio は、Java プリミティブ・オペレーターを作成するタスクをガイドする虎の巻を提供します。この虎の巻は、このタスクで説明するステップを実行する代わりに使用できます。Streams Studio で虎の巻を開くには、次のようにします。
  1. メインメニューから、「ヘルプ」>「虎の巻 (Cheat Sheets)」をクリックします。
  2. 虎の巻の選択 (Cheat Sheet Selection)」ウィンドウで、「IBM Streams」を展開します。
  3. 虎の巻を選択して「OK」をクリックします。選択した虎の巻が「虎の巻 (Cheat Sheets)」ビューで開きます。
注: アプリケーションのコンパイル時に JAVA_HOME 環境変数が設定された場合は、 その値を使用して、実行時に Java オペレーターのために JVM を実行します。 それ以外の場合には、product-installation-root-directory/4.2.0.0/java ディレクトリー内の Java SDK が使用されます。

このタスクについて

以下は Java オペレーターを作成する手順の全体像です。
  1. Java オペレーター・クラスを実装するための Java ソース・ファイルを作成する。この Java ソースには、オペレーター・モデルについて説明する Java アノテーションが含まれる。
  2. Java クラスの実装コードを作成する。
  3. SPL アプリケーションで Java オペレーターを呼び出し、これをテストする。

Java オペレーターを作成し、実装するには、次のステップを行います。

手順

  1. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、SPL プロジェクトを右クリックし、「新規 (New)」 > 「Java プリミティブ・オペレーター (Java Primitive Operator)」とクリックします。
  2. New Java Primitive Operator」ウィンドウで、プリミティブ・オペレーターの作成先になる SPL プロジェクトを選択します。デフォルトで、このフィールドには既に「Project Explorer」の現在の選択が表示されています。別のプロジェクトを選択する場合は、「参照」をクリックします。
  3. 「名前空間 (Namespace)」リストから、既存の名前空間を選択するか、プリミティブ・オペレーターが作成される名前空間を指定します。 名前空間が存在しない場合は、新規の名前空間が作成されます。
  4. ご使用の Java オペレーターの名前を指定します。
  5. オペレーターの処理パターンを選択します。このパターンにより、オペレーターが入力ポートと出力ポートのいずれ (または両方) を持つか、ならびにオペレーターが提供するタプル・フローのタイプが特定されます。各パターンは、Java クラスのソース・ファイルを生成するためにテンプレートを使用します。

    入力ポートと出力ポートの両方を持つオペレーターは通常、入力ポートで着信タプルを受信します。これは、タプル・データを処理し、出力ポートに新規発信タプルを送信します。

    sink オペレーターは、入力ポートでタプルを受信します。このタプル・データは通常、外部システムまたはデータ・ストアに送信または保管されます。このタイプのオペレーターには出力ポートがないため、発信タプルは生成されません。

    ソース・オペレーターは、新規発信タプルを出力ポートに送信します。 新規タプルのデータは、通常外部システムまたはデータ・ストアから取得されます。このタイプのオペレーターには入力ポートがないため、着信タプルは受信しません。

  6. 「次へ」をクリックして生成する Java ソース・ファイルの追加オプションを表示するか、次のステップに進み、デフォルト値を使用します。
    • デフォルトで、Java パッケージおよびクラスの名前は、名前空間およびオペレーターの名前と同じです。
    • Java クラス・ソース・ファイルが作成されるソース・コンテナーを選択することができます。これはデフォルトで SPL Project/impl/java/src に設定されています。
  7. 「終了」をクリックして、Java クラス・ソース・ファイルを作成します。 新しい Java ソース・ファイルがエディターで開きます。Java ソース・ファイル内のアノテーションは Java コンパイラーによって処理され、「シャドー・クラス」(例えば、MyOperator$StreamsModel.java) が生成されます。ツールキット索引が再ビルドされる際、アノテーションに指定された情報を使用してオペレーター・モデルが生成されます。
  8. Java オペレーターを実装するには、以下のステップを実行します。
    1. 通常行うように Java ソース・ファイルを編集し、ビルドします。
      注: 結果 (.class ファイル) が SPL Project/impl/java/bin ディレクトリーに格納されていることを確認します。Java プロジェクトの操作について詳しくは、「Eclipse Java Development User Guide」を参照してください。
  9. Java ソースの注釈を変更または追加することで、オペレーターの残りのプロパティーを構成します。ツールキット索引が再ビルドされる際、アノテーションに加えられた変更を使用してオペレーター・モデルが再生成されます。オペレーター・モデル・ファイルを直接編集しないでください。次回ツールキット索引が再ビルドされる時点でオペレーター・モデルは再生成され、変更を加えてもその際に失われるためです。Java ネイティブ関数の作成を参照してください。
  10. graph 節内で Java オペレーターを呼び出すメイン・コンポジットを作成して、Java オペレーターをテストします。 メイン・コンポジットを作成するには、SPL ソース・ファイルおよびメイン・コンポジットの作成を参照してください。