Streams Studio で Java™ プリミティブ・オペレーターを作成できます。
始める前に
SPL プロジェクトを作成するか、インポートします。
ヒント: Streams Studio は、Java プリミティブ・オペレーターを作成するタスクをガイドする虎の巻を提供します。この虎の巻は、このタスクで説明するステップを実行する代わりに使用できます。Streams Studio で虎の巻を開くには、次のようにします。
- メインメニューから、「ヘルプ」>「虎の巻 (Cheat Sheets)」をクリックします。
- 「虎の巻の選択 (Cheat Sheet Selection)」ウィンドウで、「IBM Streams」を展開します。
- 虎の巻を選択して「OK」をクリックします。選択した虎の巻が「虎の巻 (Cheat Sheets)」ビューで開きます。
注: アプリケーションのコンパイル時に JAVA_HOME 環境変数が設定された場合は、
その値を使用して、実行時に Java オペレーターのために JVM を実行します。
それ以外の場合には、product-installation-root-directory/4.2.0.0/java ディレクトリー内の Java SDK が使用されます。
このタスクについて
以下は Java オペレーターを作成する手順の全体像です。
- Java オペレーター・クラスを実装するための Java ソース・ファイルを作成する。この Java ソースには、オペレーター・モデルについて説明する Java アノテーションが含まれる。
- Java クラスの実装コードを作成する。
- SPL アプリケーションで Java オペレーターを呼び出し、これをテストする。
Java オペレーターを作成し、実装するには、次のステップを行います。
手順
- 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、SPL プロジェクトを右クリックし、とクリックします。
- 「New Java Primitive Operator」ウィンドウで、プリミティブ・オペレーターの作成先になる SPL プロジェクトを選択します。デフォルトで、このフィールドには既に「Project
Explorer」の現在の選択が表示されています。別のプロジェクトを選択する場合は、「参照」をクリックします。
- 「名前空間 (Namespace)」リストから、既存の名前空間を選択するか、プリミティブ・オペレーターが作成される名前空間を指定します。
名前空間が存在しない場合は、新規の名前空間が作成されます。
- ご使用の Java オペレーターの名前を指定します。
- オペレーターの処理パターンを選択します。このパターンにより、オペレーターが入力ポートと出力ポートのいずれ (または両方) を持つか、ならびにオペレーターが提供するタプル・フローのタイプが特定されます。各パターンは、Java クラスのソース・ファイルを生成するためにテンプレートを使用します。
入力ポートと出力ポートの両方を持つオペレーターは通常、入力ポートで着信タプルを受信します。これは、タプル・データを処理し、出力ポートに新規発信タプルを送信します。
sink オペレーターは、入力ポートでタプルを受信します。このタプル・データは通常、外部システムまたはデータ・ストアに送信または保管されます。このタイプのオペレーターには出力ポートがないため、発信タプルは生成されません。
ソース・オペレーターは、新規発信タプルを出力ポートに送信します。
新規タプルのデータは、通常外部システムまたはデータ・ストアから取得されます。このタイプのオペレーターには入力ポートがないため、着信タプルは受信しません。
- 「次へ」をクリックして生成する Java ソース・ファイルの追加オプションを表示するか、次のステップに進み、デフォルト値を使用します。
- デフォルトで、Java パッケージおよびクラスの名前は、名前空間およびオペレーターの名前と同じです。
- Java クラス・ソース・ファイルが作成されるソース・コンテナーを選択することができます。これはデフォルトで SPL Project/impl/java/src に設定されています。
- 「終了」をクリックして、Java クラス・ソース・ファイルを作成します。 新しい Java ソース・ファイルがエディターで開きます。Java ソース・ファイル内のアノテーションは Java コンパイラーによって処理され、「シャドー・クラス」(例えば、MyOperator$StreamsModel.java) が生成されます。ツールキット索引が再ビルドされる際、アノテーションに指定された情報を使用してオペレーター・モデルが生成されます。
- Java オペレーターを実装するには、以下のステップを実行します。
- 通常行うように Java ソース・ファイルを編集し、ビルドします。
注: 結果 (.class ファイル) が SPL Project/impl/java/bin ディレクトリーに格納されていることを確認します。Java プロジェクトの操作について詳しくは、「Eclipse Java Development User Guide」を参照してください。
- Java ソースの注釈を変更または追加することで、オペレーターの残りのプロパティーを構成します。ツールキット索引が再ビルドされる際、アノテーションに加えられた変更を使用してオペレーター・モデルが再生成されます。オペレーター・モデル・ファイルを直接編集しないでください。次回ツールキット索引が再ビルドされる時点でオペレーター・モデルは再生成され、変更を加えてもその際に失われるためです。Java ネイティブ関数の作成を参照してください。
- graph 節内で Java オペレーターを呼び出すメイン・コンポジットを作成して、Java オペレーターをテストします。 メイン・コンポジットを作成するには、SPL ソース・ファイルおよびメイン・コンポジットの作成を参照してください。