IBM Db2 Warehouse のストレージ・テクノロジー
Db2® Warehouse のデプロイメントでは、セットアップして使用するストレージ・テクノロジーのタイプを決定することが重要です。
Db2 Warehouse は、複数の並列エンジンを実行できます。各エンジンは、独立したファイル・セットにアクセスして、最適化されたシェアード・ナッシング・パターンを実現するので、ハイパフォーマンスが得られます。
Db2 Warehouse の MPP デプロイメントでは、サーバーやその他のリソースが単一ファイル・システムに同時にアクセスできる POSIX 準拠のクラスター・ファイル・システムが必要です。POSIX 準拠のクラスター・ファイル・システムの例としては、IBM Spectrum Scale (旧称 IBM® General Parallel File System (GPFS)) および VxFS があります。これを、クラスター・ファイル・システムに示されているように、/mnt/clusterfs にマウントします。
図 1. クラスター・ファイル・システム
ビジネスの要件および制約に最も合ったストレージ・テクノロジーを選択します。例えば、次のような要件および制約があります。
- コスト。購入と運用にかかる費用はどれほどか。
- スケーリングの能力。どれほど素早く簡単にリソースを必要に応じて追加/削除できるか。
- 操作の容易さ。セットアップや管理は簡単か。
- パフォーマンス。データへのアクセス速度はどの程度か。
- 保護。データは保護されるか。
- 接続方式。ノードを Network-Attached Storage (NAS) デバイスやストレージ・エリア・ネットワーク (SAN) に接続する必要があるか。詳しくは、表 1を参照してください。
| Network Attached Storage (NAS) | ストレージ・エリア・ネットワーク (SAN) | |
|---|---|---|
| 説明 | NAS は、ネットワークに接続された専用のファイル・ストレージ・デバイスであり、データの格納場所と取得場所を一元化できます。 | SAN は、すべてのストレージ・デバイスを接続して単一のストレージ・ブロックとして機能させる専用ネットワークです。 |
| デプロイメントの容易さ | NAS を既存のアーキテクチャーにデプロイすることは、比較的簡単です。 | SAN のデプロイメントには、通信プロトコルと追加のクラスター・ファイル・システム構成に関する比較的多くの知識が必要です。 |
| パフォーマンス | NAS は、通常は通信ネットワークでデータを共有するため、一般的に低速です。 | SAN は、専用のストレージ・ネットワークであるため、高速かつ高性能です。 |
| データ・アクセス | NAS はファイルレベルのデータ・アクセスを提供します。 | SAN はブロックレベルのデータ・アクセスを提供します。 |
| プロトコル | ファイルは標準のファイル・システム・プロトコル (主に NFS) を使用して共有され、保存されます。 | SAN の通信プロトコルには、ファイバー・チャネルと iSCSI があります。 |
| Db2 Warehouse コンテナーのデプロイメント | NAS 環境では、ストレージが既に構成されているため、Db2 Warehouse コンテナーを容易にデプロイできます。 | SAN 環境では、Db2 Warehouse コンテナーをデプロイするためにストレージ・デバイスを構成する必要があります。 |
| その他の特徴 | NAS は使いやすく、容易に管理できます。 | 処理能力を拡大縮小できる点は、SAN を採用する主な理由の 1 つです。 |