コールド・スタートとウォーム・スタート

CICS® 領域を自動的に開始すると、CICS は、その領域が以前にどのように終了したかにより、以下のいずれかの方法で始動されます。

コールド・スタート
領域が以前に開始されていない場合。 CICS 領域をコールド・スタート するように指定すると、すでに実行中のトランザクションのリカバリーは行われず、一時データ・キューおよび一時記憶域キューに保管されているデータは失われます。 つまり、領域は最初の開始のようにして開始されます。
ウォーム・スタート
CICS 領域の直前の実行が正常に終了した場合。 CICS は、一時データ・キューや一時記憶域キューに保管されたデータを保存します。 ウォーム・スタート時には、CEMT トランザクションまたは EXEC CICS SET コマンドによって行われた変更は復元されません。
緊急始動
CICS 領域の直前の実行が異常終了だった場合 (例えば、 即時シャットダウンまたはハードウェア・エラーなど)。CICS は、必要なリカバリー処理を実行し、リカバリー可能な一時データ・キューや一時記憶域キューに保管されているデータを保存します。 ただし、リカバリー不能キューにあるデータは廃棄します。 緊急始動時には、CEMT トランザクションまたは EXEC CICS SET コマンドによって行われた変更は復元されません。

領域の作成後に初めて領域を開始するときは、領域の正しい初期設定を確実にするため、コールド・スタートを使用しなければなりません。cicscp start region コマンドを実行すると、このコマンドは、領域が初めて開始されているかどうかをチェックします。領域が初めて開始されている場合、cicscp コマンドは、RD 属性 StartType の設定にかかわらず常にコールド・スタートを実行します。領域が以前に開始されたことがある場合、cicscp コマンドは、RD 属性 StartType の設定にかかわらずウォーム・スタートのみを実行し、データ保全性を確実にします。以前に開始された領域で実際にコールド・スタートが必要な場合、AIX® プラットフォームの場合は startsrc コマンドを、HP-UX または Windows プラットフォームの場合は cicsstart コマンドを使用することが必要です。これらのコマンドを使用する場合、RD StartType 属性は cold に設定されていなければなりません。

一度に 1 つの CICS 領域しか開始できません。CICS 領域はいくつでも開始できますが、CICS 領域のパフォーマンスは、 全体のシステム負荷に依存します。

特定のロケールで領域を実行する場合には、/var/cics_regions/regionName/environment にある、領域の環境ファイルにロケールをセットアップすることができます。

CICS の初期設定が完了した後、ユーザーがその領域にサインオンできるようになる前に、CICS はユーザー作成の初期設定後プログラムを自動的に実行します。