物理メモリーとパフォーマンスの向上

CICS® および SFS サーバーが稼動するシステムが大容量のメモリーを備えている場合、物理ディスクが使用されるのは同期点のときのトランザクションによってのみです。 同期点のときには、システム障害時にトランザクションを再実行できるように情報がディスクに強制的に書き込まれます。トランザクション・プログラム、ファイルのレコード、 作業用ストレージなどの他のすべてのデータは、必要になったとき物理メモリーに読み取られ、そのままそこに残ります。

物理メモリーが十分にあれば、ディスクの動作時間によってシステムが制約を受けることはあまりありません。しかし、実際のシステムでは、通常それほどの物理メモリーはなく、 管理されるファイルも使用可能な物理メモリーよりずっと大きいのが普通です。 ファイルを一時的にメイン・メモリーから移動して出し入れするには、スワッピング が使用されます。 使用できる物理メモリーの量がさらに不足すると、 システムはスラッシング の状態になります。 スラッシングが生じた場合、システムのほとんどすべてのオペレーティング・システム・プロセスは、 ページ不在の解決を待っているため処理を進めることができません。 あるページ不在が解決すると、 それを待っていたプロセスはわずかに進みますが、すぐに別のページ不在に陥り、再び遅れます。

システムがスラッシングしている場合の短期的な解決策は、 アプリケーション・サーバーの数を減らすことです。 システムの負荷を減らすことによって、システムはタスクを速く実行することができます。 しかし、トランザクションのスループットは減少します。

この問題を長期的に解決するには、実記憶域をさらにインストールするか、 トランザクション・プログラムを再設計して、ストレージがもっと少なくてすむようにすることが必要です。 また、ページングに使用するディスクの速度と数を増やすことも可能です。

システムがページングやスラッシングを起こしているかどうかは、 端末の応答時間を見れば分かります。 応答時間は、ページングを起こしている場合通常遅くなります。 アプリケーション・サーバーの数を増やすとシステム・スループットが減る場合には、 システムはスラッシングを起こしています。

メモリー・チューニング援助機能の使用上のヒントについては、メモリーのチューニング援助機能を使用する上でのヒントを参照してください。