dbload コマンドの例

これらの例は、dbload パラメーターの指定方法、また dbload コマンドの使用例を示すものです。

以下の例は、dbload コマンドのパラメーターを指定する方法を示しています。

表 repeat_cust は、垂直バーの文字 (|) で区切られ、入力ファイル clickstream.dat に含まれています。この表をロードするには、以下のコマンドを入力します。
```
dbload -t repeat_cust -delim '|' -df clickstream.dat
```
この例では -u、-pw、-db のどのオプションも指定していないため、デフォルトが使用されます。これらのオプションは、dbload コマンドのオプションで説明されています。
admin ユーザーのパスワードは production です。データベース dev の表 areacode は、タブ区切りであり、入力ファイル phone-prefix.dat に含まれています。この表をロードするには、以下のコマンドを入力します。
```
dbload -u admin -pw production -db dev -t areacode
  -delim '¥t' -df  phone-prefix.dat
```

次のコマンドは、ロード・ファイルの名前を指定しています。

dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name 
 -df /tmp/daily/Import.bad

次のコマンドは、-remoteSource オプションを使用して、ローカル・ホスト上のデータベースへのリモート・ロードの使用を実施します。デフォルトでは、ユーザーが -host localhost と指定すると、ローカル・ロードが実行されます。 -remoteSource を使用した場合にのみ、ローカル・ホストへのリモート・ロードを実行できます。
```
dbload -u admin -pw password -host localhost -remoteSource YES 
-db emp -t name -df /tmp/daily/Import.bad
```

次のコマンドは、ブール型のスタイルを指定しています。

dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -df /tmp 
 -boolStyle yes_no

次のコマンドは、制御ファイルの名前を指定しています。

dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name 
 -cf /tmp/daily/control.file

次のコマンドは、char() と varchar() のフィールドでエスケープされていないキャリッジ・リターンを使用することを許可します。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -df /tmp -crinString
```
次のコマンドは、char() と varchar() のフィールドで ASCII 値 1 から 31 までを使用することを許可します。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -ctrlChars
```
次のコマンドでは、フィールド区切り文字を指定しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -delim ','
```

次のコマンドでは、エスケープ文字の使用を指定しています。

dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -df /tmp 
 -escapeChar '\\'

次のコマンドでは、表定義の列数よりも入力行の列数が少ないことを指定しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -fillRecord
```
次のコマンドでは、char() と varchar() のフィールドで、バイト値ゼロを破棄するように指定しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -ignoreZero no
```

次のコマンドでは、ログ・ファイル名を指定しています。

dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name 
 -lf /tmp/daily/import.log

次のコマンドでは、エラーの最大数を指定しています。

dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -maxErrors 100

次のコマンドでは、指定された数のレコードがデータベース内に存在する場合に処理を停止するように指定しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -maxRows 100
```
次のコマンドでは、null 値として使用するストリングを指定しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -nullValue 'none'
```
次のコマンドでは、ログ・ファイルの出力ディレクトリーを指定しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -outputDir /tmp/daily
```
次のコマンドでは、null 値の場合を除き、引用符が必須であることを指定しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -requireQuotes 
 -quotedValue YES
```
次のコマンドでは、ストリングを切り捨て、宣言されたストリングの中にそれを挿入することを指定しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -truncString
```
以下のコマンドは、日付と時刻に関連するオプションの使用方法を示すものです。
- 次のコマンドでは、日付形式の解釈方法を指定しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -dateDelim '/' 
 -dateStyle MDY
```
- 次のコマンドでは、-dateStyle オプションで使用する区切り文字を指定しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -dateDelim '/' 
 -dateStyle MDY
```
- 次のコマンドでは、時刻形式で使用する区切り文字を指定しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -timeDelim '.'
```
- 次のコマンドでは、マイクロ秒より細かい精度の非ゼロの数字を丸めることを許可しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -timeRoundNanos
```
- 次のコマンドでは、データ・ファイル内の時刻スタイル値を指定しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -db emp -t name -timeStyle 12hour
```
- 次のコマンドでは、YY 形式の最初の年を指定しています。
```
dbload -u admin -pw password -host targetHost -y2Base 2000
```
以下のコマンドは、データ・ファイルのレコードを、ターゲット表 t1 にマージするものです。データ・ファイルとターゲット表のどちらにも、col1、col2、および col3 という 3 つの列が含まれています。
- 次のコマンドは、表 t1 に新規行を挿入し、表 t1 の既存行を更新します。挿入または更新する行を決定するために、データ・ファイルの col1 列と表の col1 列の値を一致条件として使用しています。
```
dbload -t t1 -df /tmp/data.txt -delim '|' -merge INSERTUPDATE 
-mergeschema "col1 int primary_key,col2 int,col3 int" 
```
- 次のコマンドは、表 t1 に新規行を挿入し、表 t1 の既存行を更新します。挿入または更新する行を決定するために、データ・ファイルの col1 列と表の col1 列の値を一致条件として使用しています。さらに、データ・ファイルのレコードのうち、col1 の値が 3 より大きいレコードのみを対象にしています。
```
dbload -t t1 -df /tmp/data.txt -delim '|' -merge INSERTUPDATE 
-mergeschema "col1 int,col2 int,col3 int" 
-mergeon "src.col1 > 3 AND src.col1 = t1.col1" 
```
- 次のコマンドでは、表 t1 の既存行を更新します。更新する行を決定するために、データ・ファイルの col1 列と表の col1 列の値を一致条件として使用しています。さらに、データ・ファイルのレコードのうち、col1 の値が 3 より大きいレコードのみを対象にしています。
```
dbload -t t1 -df /tmp/data.txt -delim '|' -merge UPDATE 
-mergeschema "col1 int,col2 int,col3 int" 
-mergeon "src.col1 > 3 AND src.col1 = t1.col1" 
```
- 次のコマンドは、表 t1 に新規行を挿入します。挿入する行を決定するために、データ・ファイルの col1 列と表の col1 列の値を一致条件として使用しています。さらに、データ・ファイルのレコードのうち、col1 の値が 3 より大きいレコードのみを対象にしています。
```
dbload -t t1 -df /tmp/data.txt -delim '|' -merge INSERT 
-mergeschema "col1 int,col2 int,col3 int" 
-mergeon "src.col1 > 3 AND src.col1 = t1.col1" 
```