空間参照系
空間参照系 とは、形状を表すために使用するパラメーターのセットです。
- 座標の導出元となっている座標系の名前。
- 空間参照系を他と区別するための固有の数値 ID。
- 与えられた座標の範囲により参照される、可能な最大範囲のスペースを定義する座標。
- 特定の数学演算で使用した場合、入力として受け取られた座標を、最も効率良く処理できる値に変換する数。
以下のセクションでは、ID、スペースの最大範囲、変換係数などを定義するパラメーター値について説明します。
空間参照系の ID
空間参照系 ID (SRID) は、さまざまな空間処理関数の入力パラメーターとして使用されます。
空間列に保管される座標を包含するスペースの定義
空間列の座標は、通常、地球の各部分にまたがるロケーションを定義します。東から西、北から南へと、その範囲が広がるスペースは空間エクステントと呼ばれます。例えば、座標が空間列に保管されている、洪水地帯の区域を考えてみます。これらの座標の最西端と最東端の経度値は、それぞれ、-24.556 と -19.338 であり、最北端と最南端の緯度値は、それぞれ、18.819 と 15.809 です。洪水地帯の空間エクステントは、2 つの緯度間の西-東平面と 2 つの経度間の北-南平面に及ぶスペースです。 これらの値を特定のパラメーターに割り当てることによって、空間参照系に入れることができます。空間列に Z 座標の指標が含まれている場合は、空間参照系にも、最高と最低の Z 座標の指標を入れる必要があります。
空間エクステントという用語は、直前の段落でみたように、ロケーションの実際の範囲を示すだけでなく、潜在的なロケーションの範囲も示すことができます。 前述の例の洪水地帯が、次の 5 年間で広がると仮定すると、5 年目の最後に、その地帯の最西端、最東端、最北端、最南端の座標がどうなっているかを算定することができます。 次に、現行座標の代わりに、これらの算定値を、空間エクステント用のパラメーターに 割り当てることができます。この方法により、洪水地帯が拡大して空間列に値の大きな 緯度や経度が追加された場合でも、空間参照系を保持することができます。 これとは異なり、空間参照系が元の緯度や経度に限定されている場合は、洪水地帯が大きくなるに従って、空間参照系を変更するか、置き換える必要があります。
パフォーマンスを向上させる値への変換
通常、座標システムのほとんどの座標は小数値であり、一部は整数です。さらに、起点の東側の座標は正の値であり、西側の座標は負の値です。Spatial Extender に保管される前に、負の座標は正の値に変換され、小数の座標は整数の座標に変換されます。この結果、すべての座標は、Spatial Extender によって、正の整数として保管されます。 このようにする理由は、座標を処理するときのパフォーマンスを高めることにあります。
前の段落で説明した変換を行うため、空間参照系の、いずれかのパラメーターが使用されます。 オフセット と呼ばれるパラメーターを、負の各座標から差し引くと、正の値が残ります。小数の各座標に、 スケール係数 と呼ばれるパラメーターをかけると、小数の座標と同じ精度の整数を得ることができます。 (オフセットは、負の座標からだけでなく、正の座標からも引かれます。また、スケール係数は、小数の座標だけでなく、小数以外の座標にも乗算されます。このようにすれば、正の非小数の座標を、負の小数の座標と同等のものとして扱うことができます。)
これらの変換は内部的に行われます。また、変換が有効なのは、座標が検索されるまでです。 入力と照会の結果には、常に、元の変換されていないフォーマットの座標が含まれます。