コア・ファイルの生成
コア・ファイルには、プログラム終了時におけるプログラムのメモリー・スペースの内容が入っています。コア・ファイルを IBM® ソフトウェア・サポートに送信することができます。コア・ファイル内の情報は、IBM ソフトウェア・サポートがサーバー・エラーの原因を判別する上で役立ちます。
コア・ファイルを生成するには、コア・ファイル生成を使用可能にする必要があります。コア・ファイル生成を使用可能にした後、エラーが発生すると、コア・ファイルが自動的に作成されます。以下のセクションに、ご使用のオペレーティング・システムに応じてコア・ファイル生成を使用可能にする方法を示します。
Windows オペレーティング・システム (Dr. Watson デバッガー) の場合
Windows では、Dr. Watson™ というツールを使用して、Drwtsn32.log という名前のテキスト・ファイルを生成します。これは、コア・ファイルに相当する Windows ファイルです。このファイルは、エラーが検出されるたびに生成されます。
プログラム・エラーが発生した場合、Dr. Watson は自動的に始動します。グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) を使用して手動で Dr. Watson を始動するには、次のようにします。
- 「始動」をクリックします。
- 「ファイル名を指定して実行」をクリックします。
- drwtsn32 と入力します。
コマンド・プロンプトから Dr. Watson を始動するには、ルート・ディレクトリーに移動して、drwtsn32 と入力します。
Dr. Watson (Drwtsn32.exe) は、Windows のセットアップ時にシステム・フォルダーにインストールされています。プログラム・エラーが発生したときや、Dr. Watson を手動で始動したときなど、Dr. Watson が初めて実行されるときに、デフォルト・オプションが設定されます。Dr. Watson ログ・ファイルの場所を見つけるには、drwtsn32 を実行します。「ログ ファイル パス」フィールドにパスが示されます。クラッシュ・ダンプ・ファイルが生成されたかどうかを判別するには、drwtsn32 を実行して、「クラッシュ ダンプ ファイルの作成」チェック・ボックスの状況を確認します。
Linux オペレーティング・システムの場合
ulimit -c unlimited
ulimit -H -c unlimited コア・ファイルの ulimit がゼロに設定されている場合があります。コア・ファイルのサイズが制限されないように、これらのコマンドを必ず実行してください。AIX® オペレーティング・システムの場合
ulimit -c unlimited Solaris オペレーティング・システムの場合
coreadm -e proc-setid アプリケーションが予期せず終了した場合、core という名前のコア・ファイルがプロセスの作業ディレクトリーで見つかります。グローバル・コア・ファイル・パターンまたは init コア・ファイル・パターンが別の設定に設定されていない限り、コア・ファイルは生成されます。ファイル・パターンを core に設定するには、次のコマンドを発行します。coreadm -i coreコア・ファイルが実際に生成されていることを確認するには、ibmslapd プロセスを開始してから、次のコマンドを発行します。"kill -6 slapd process ID" コア・ファイルが生成されていることを確認できます。ulimit がゼロに設定されている場合があります。コア・ファイル・サイズが制限されないように、次のコマンドを必ず実行してください。ulimit -c unlimited
ulimit -H -c unlimited現在の coreadm 設定を判別するには、root として coreadm を実行します。次の例は、生成される出力を示しています。global core file pattern: setting
init core file pattern: setting
global core dumps: setting
per-process core dumps: setting
global setid core dumps: setting
per-process setid core dumps: setting
global core dump logging: settingglobal core file pattern:
init core file pattern: core
global core dumps: disabled
per-process core dumps: disabled
global setid core dumps: disabled
per-process setid core dumps: enabled
global core dump logging: disabled コア・ファイル生成を使用不可にするには、次のコマンドを使用します。coreadm -d proc-setid