コマンド解説書: Java コマンド

以下のコマンドは、IBM® SDK Java™ テクノロジー・エディションで生成されたコア・ファイルで使用できます。 その他の Java コマンドは、他のプラグイン (IBM Monitoring and Diagnostic Tools for Java - Memory Analyzer など) によって提供されている場合があります。

注: すべてのコマンドがすべてのログ・タイプに有効というわけではありません。
表 1. Java コマンド (説明)
コマンド 説明
+ メモリー内の次のセクションを 16 進ダンプと同様の形式で表示します。
- メモリー内の前のセクションを 16 進ダンプと同様の形式で表示します。
basicinfo いくつかの基本情報 (ダンプ・ファイルが作成された時刻、システムの概要、プロセスを開始するために使用されたコマンドなど) を表示します。
deadlock デッドロックが設定された場合、それらのデッドロックに関する情報を表示します。
findptr 指定されたポインターをメモリー内で検索します。
heapdump ヒープ・ダンプをファイルとして生成します。 ヒープ名をスペースで区切ってリストすることによって、ダンプ対象の Java ヒープを選択できます。
info class 指定されたクラスにおける継承チェーンおよび他のデータを表示します。
info heap すべてのヒープまたは指定されたヒープに関する情報を表示します。
info jitm JIT コンパイル済みメソッドとそれらのアドレスを表示します。
info lock 使用可能なモニターおよびロックされたオブジェクトのリストを表示します。
info memory 仮想マシンのコンポーネントごとに、ネイティブ・メモリー使用量をツリー形式で表示します。
info mmap アドレス・スペース内のすべてのメモリー・セグメントのリストを表示します。
info mod パラメーターが指定されないと、このコマンドはアドレス・スペース内のプロセスごとに、モジュールそれぞれのモジュール・セクションのリストを出力します。 このリストには、セクションの開始および終了アドレス、名前、およびサイズが入っています。

モジュール名が指定されると、このコマンドは、そのモジュールの以前の情報に加え、そのモジュールにおいて認識されている記号すべてのリストを出力します。

info proc または info process 現在のプロセスのスレッド、コマンド・ライン引数、環境変数、および共有モジュールを表示します。
info sym 使用可能なモジュールのリストを表示します。
info sys または info system コア・ダンプの生成元のシステムに関する情報を表示します。
info thread Java スレッドとネイティブ・スレッドに関する情報を表示します。
javaclass Java クラスを表示します。
javaclassloader 特定の Java クラス・ローダーに関する情報を表示します。
javaclassloaders すべての Java クラス・ローダーに関する情報を表示します。
javacompiledmethods コンパイル済みメソッドを表示します。
javaheap 特定のヒープに関する情報を表示し、必要に応じてそのヒープ内のオブジェクトをリストします。
javaheaproots ヒープ・ルートに関する情報を表示します。
javaheaps すべてのヒープに関する情報を表示します。
javalangstring 指定されたアドレスにあるストリング・オブジェクトの値を表示します。
javalangthread 指定されたアドレスにあるスレッド・オブジェクトを表示します。
javameminfo ヒープ使用率および潜在的なメモリー・リークの要約を表示します。
javamonitor 特定のアドレスの Java モニターを表示します。
javamonitors すべての Java モニターを表示します。
javaobject 特定のアドレスの Java オブジェクト (オブジェクトが配列であれば、エレメントも含む) を表示します。
javaobjects 特定の Java クラスのすべてのオブジェクトを表示します。
javaoverview JVM の概要を表示します。 この情報には、basicinfo コマンドの出力に加え、JVM を開始するために使用されたオプションなどの追加情報も含まれます。
javathread 特定の Java スレッドに関する情報を表示します。
javathreads すべての Java スレッド、また場合によってはスレッド・スタックおよびスレッド詳細を表示します。
javautilconcurrentlocksreentrantlock 見つかった再入可能ロックに関する情報を表示します。 コードに再入可能ロックが含まれていない場合は、このコマンドで出力は生成されません。
javautilhashtable ハッシュ・テーブル内のエレメントの数と、エレメントごとのキー値のペアを表示します。 指定されたアドレスにあるオブジェクトがハッシュ・テーブルではない場合、コマンド出力はヌルになります。
javautilproperties 指定されたアドレスにある java/util/Properties オブジェクトの、プロパティーのキー/値のペアを表示します。 出力は、キーのアルファベット順に並べられます。
set heapdump ヒープ・ダンプ生成設定を構成します。
show heapdump ヒープ・ダンプ設定の現行値を表示します。
show logging ロギング設定の現行値を表示します。
whatis 指定されたメモリー・アドレスに保管されている内容に関する情報を表示します。




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