IBM® Monitoring and Diagnostic Tools for Java™ - Dump Analyzer (以降は、Dump Analyzer と呼ぶ) は、IBM Java VM によって作成されたダンプ・ファイルの自動分析を実行することを意図しています。分析では、分析するダンプの名前から開始して問題をローカライズし、正常に完了した場合には、問題を修正するための十分な情報、または他のツール (例えば、メモリー不足状況を診断する Memory Analyzer) を使用して分析を続行する方法の提案とともに、エラーの診断を作成します。ローカライズに失敗すると、詳細診断に役立つように、ダンプからの要約情報がツールによってデフォルトで作成されます。
Java 言語はソフトウェア開発では一般的に使用されるようになり、このため Java 仮想マシン (VM) の信頼性が非常に重要な問題となりました。VM は通常は、信頼性あるソフトウェアですが、もちろんさまざまな理由により、実行中に障害が発生します。この問題のうちの少数は VM 自体のエラーのためです。しかし、大多数の場合は、上記 VM のソフトウェア・スタック (例えば、WebSphere™ Application Server) またはアプリケーション自体のエラーまたは間違った構成のためです。
標準的なプロジェクトのソフトウェア・スタックは、情報技術が成熟するに従い複雑性が増し、このため、開発者が問題の原因を判別するのが困難になってきました。 このような複雑な環境では、障害を診断するために、圧倒的に過剰な情報に直面することがあります。実稼働環境では、数ギガバイトのヒープ、数百のスレッド、数千のクラス・ローダー、数万のクラス、膨大な数のオブジェクトがある場合があります。
Dump Analyzer は、IBM Java SDK 用のこの問題の解決を追求する拡張可能なフレームワークです。 アナライザーを使用して、フォーマット設定されたシステム・ダンプを調査し (アナライザーはそれぞれ、ダンプに特定の質問を行います)、スクリプトでそれらをまとめてリンクして、分析の簡潔なレポートを作成します。分析される標準的な問題には、以下のものなどがあります。
目的は、問題の正しいカテゴリーを診断して、問題の完全な診断を提供するか、または診断に役立つ情報と次の推奨アクションを提示することです。