重大度レベル
IBM® Prerequisite Scanner は、前提条件プロパティーの重大度レベルのセットを提供します。重大度レベルは、Prerequisite Scanner が使用する前提条件プロパティーの属性を表します。この属性は、製品またはコンポーネントのインストールまたはランタイム環境の正常な実行にとって、前提条件プロパティーが持つ重要性を示すフラグです。
サポートされる重大度レベルは、以下のとおりです。
- 不合格
- デフォルトでは、すべての前提条件プロパティーの重大度レベルは FAIL です。これは暗黙的であり、構成ファイル内で前提条件プロパティーに対して指定されることはありません。スキャンがこの重大度レベルの前提条件プロパティーに対して FAIL の結果を返した場合、スキャンの総合判定の結果は FAIL になります。関連付けられている前提条件が欠落しているかまたは正しくないことが原因で、製品またはコンポーネントのインストールが失敗することがあります。ユーザーは、製品またはコンポーネントをインストールする前に、適切なアクションを実行する必要があります。例えば、欠落しているオペレーティング・システム・パッケージをインストールしたり、ファイル・システムのディスク・スペースを増やしたり、前提条件プロパティーの期待値に合うようにターゲット環境の構成設定を変更したりします。
- 警告
- 前提条件プロパティーの重大度レベルを WARN にすることができます。前提条件プロパティーが期待値の一定の範囲をサポートし、範囲が指定されている場合を除いて、これは、構成ファイル内で前提条件プロパティーに対して明示的に指定される必要があります。サポートされる前提条件プロパティーに期待値の範囲がある場合、警告重大度レベルは暗黙的に指定されます。期待値の範囲をサポートする前提条件プロパティーのリストは、表 1 に示されています。
- スキャンがこの重大度レベルの前提条件プロパティーに対して WARN の結果を返した場合、スキャンの総合判定の結果は WARNING になります。ただし、別の前提条件プロパティーに対して FAIL の結果がある場合、総合判定の結果は FAIL になります。製品またはコンポーネントのインストールは続行できますが、関連付けられている前提条件が欠落しているかまたは正しくないことが原因で、製品またはコンポーネントのパフォーマンスおよびランタイム環境に影響が生じることがあります。
重大度レベルは、以下の形式に準拠する必要があります。
[[sev:FAIL|WARN]][[qualifier_name:qualifier_value]]property_value
- FAIL
- WARN
構成ファイル内に以下の前提条件プロパティーがあると、前提条件検査は、ターゲット・マシン上の論理 CPU の数が 4 より小さい場合に、WARN の結果を返します。別の前提条件プロパティーに対して FAIL の結果がある場合を除いて、総合判定の結果は WARNING になります。
numLogicalCPU=[sev:WARN]4
範囲に関する重大度レベルの処理
期待値の範囲は、前提条件プロパティーの期待値の最小値 minimum_property_value および期待値の推奨値 recommended_property_value を表します。サポートされる前提条件プロパティーに対して範囲を指定すると、スキャンは、異なる重大度レベルを設定し、実際の値が指定された範囲より小さいか、範囲内か、または大きいかに応じて、異なる結果を返します。以下に例を示します。
- 実際の値 < minimum_property_value
- 実際の値が期待値の最小値より小さい場合、暗黙的な重大度レベルは FAIL です。返されるスキャン結果は、FAIL です。
- (実際の値 >=minimum_property_value) AND (実際の値 < recommended_property_value)
- 実際の値が期待値の最小値以上であり、期待値の推奨値より小さい場合、暗黙的な重大度レベルは WARN です。返されるスキャン結果は、WARN です。
- 実際の値 >=recommended_property_value
- 実際の値が期待値の推奨値以上である場合、スキャンは、PASS の結果を返します。
期待値の最小値と推奨値は、- 特殊文字で区切られます。表 1 に、範囲をサポートする前提条件プロパティーの要約を示します。
| 前提条件プロパティー | プラットフォーム | 説明 | 有効な値 |
|---|---|---|---|
| db2.home.space | UNIX | DB2® ホーム・ディレクトリーの使用可能なディスク・スペース。 | 値は、以下のタイプのいずれかです。
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Windows | 空きディスク・スペースの量。オプションで以下の限定属性を使用できます。
dir 属性を指定しなかった場合、または Prerequisite Scanner スクリプトを実行するときに path パラメーターを設定しなかった場合、ツールは、IBM Tivoli® 製品のデフォルトのインストール・ディレクトリーを検査します。
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値は、以下のタイプのいずれかです。
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UNIX | 空きディスク・スペースの量。 Prerequisite Scanner スクリプトを実行するときに path パラメーターを設定しなかった場合、ツールは、IBM Tivoli 製品のデフォルトのインストール・ディレクトリーを検査します。
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値は、以下のタイプのいずれかです。
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すべて | Intel プロセッサーの CPU 速度 | 値は、以下のタイプのいずれかです。
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すべて | マシン上で現在使用可能な物理メモリーの合計量。 ヒント: 使用可能な物理メモリーの量と仮想メモリーの量は、オペレーティング・システム・カテゴリー内の事前定義された前提条件プロパティーを使用して別々に検査します。
AIX® システムの場合にのみ、以下の条件が適用されます。
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値は、以下のタイプのいずれかです。
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UNIX | RISC プロセッサーの CPU 速度 | 値は、以下のタイプのいずれかです。
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UNIX | 指定した Temp ファイル・システムの使用可能なディスク・スペース。 | 値は、以下のタイプのいずれかです。
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Windows |
現在使用可能であるが、オペレーティング・システムによって使用されていない仮想メモリーの量を検査します。 |
値は、以下のタイプのいずれかです。
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UNIX |
オペレーティング・システムがマシン上でアクセスしてレポートを作成できる RAM を検査します。これは、オペレーティング・システムの種類によっては、インストールされた RAM の実際の GB 数より小さいことがあります。 |
値は、以下のタイプのいずれかです。
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UNIX |
以下の 1 つ以上の限定属性に基づいて、指定された dir_name ファイル・システムの使用可能ディスク・スペースを検査します。
dir 属性の値は、ログオン・ユーザーによって異なります。したがって、この値は、ユーザー・タイプ (root または非 root) を表す名前と値のペア、および関連付けられているパスの組み合わせになります。 dir_name では、例えば以下を表すことができます。
注: 単一の構成ファイル内で異なるユーザー・タイプを指定して、このバリアントを同じファイル・システムに対して 2 回使用することはできません。os.space.dir_name_nonroot バリアントと os.space.dir_name_root バリアントを組み合わせて使用してください。
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root ユーザーのファイル・システムを指定する以下の限定子形式のストリング。
例:
非 root ユーザーのファイル・システムを指定する以下の限定子形式のストリング。
例:
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| os.space.dir_name (続き) | 両方のユーザーのファイル・システムのための以下の限定子の形式を持つストリング (1 つの限定子のみを使用)
例:
MB 単位または GB 単位の数値形式。以下に例を示します。
ディスク・スペースの最小値と推奨値を表す MB 単位または GB 単位の正整数の範囲 (- 文字を使用して指定)。以下に例を示します。
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||
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UNIX |
以下の 1 つ以上の限定属性に基づいて、非 root ユーザーの dir_name ファイル・システムの使用可能ディスク・スペースを検査します。
dir_name では、例えば以下を表すことができます。
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非 root ユーザーのファイル・システムを指定する以下の限定子形式のストリング。
例:
非 root ユーザーのファイル・システムに限定する dir 限定属性が指定されたストリング。
例:
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|
UNIX |
以下の 1 つ以上の限定属性に基づいて、root ユーザーの dir_name ファイル・システムの使用可能ディスク・スペースを検査します。
dir_name では、例えば以下を表すことができます。
|
root ユーザーのファイル・システムを指定する以下の限定子形式のストリング。
例:
root ユーザーのファイル・システムに限定する dir 限定属性が指定されたストリング。
例:
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UNIX |
スワップ・スペースが RAM サイズより大きくなければならないかどうか、またはスワップ・スペースの合計量が検査されます。 注: AIX システムの場合のみ: 非 root ユーザーとしてログインする場合は、bootinfo コマンドを実行するアクセス権が必要です。アクセス権がないと、予期しない結果が返されることがあります。
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値は、以下のタイプのいずれかです。
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Windows |
オペレーティング・システムがアクセスできる仮想メモリーの合計量。 |
値は、以下のタイプのいずれかです。
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Windows |
オペレーティング・システムがアクセスできる物理メモリーの合計量。ただし、これは、ターゲット・コンピューター上の物理メモリーの実際の量を示していません。 |
値は、以下のタイプのいずれかです。
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