ディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブを取り付けるための 5887 ディスク・ドライブ・エンクロージャーの準備
ディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブ (SSD) の取り付けを行うためにエンクロージャーを準備するには、以下の手順を実行します。
このタスクについて
注: サーバーおよびエンクロージャーのドライブ・スロットが使用可能な場合は、サーバーのスロット位置から先に埋めて使用します。ただし、お客様のデータ保護方針に応じて、異なるディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブ配置方法を選択できます。
手順
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SSD を取り付ける場合は、SSD 構成規則を確認してください。
ソリッド・ステート・ドライブ (SSD) は、フラッシュ・ドライブとも呼ばれ、通常のハード・ディスク・ドライブ (HDD) の規則に近い規則に従います。例えば、SSD は、物理的に HDD と似ており、HDD と同じ方法で、ほぼ同じスロットに取り付けられます。 ただし、中には SSD 固有の制約事項および構成規則もあります。
制約事項: IBM® i オペレーティング・システムを使用している場合、ソリッド・ステート・ドライブは、IBM i によって制御されるシステムまたは論理区画の RAID アレイまたはシステム・ミラーリングの一部でなければなりません。5887 ディスク・ドライブ・エンクロージャー のソリッド・ステート・ドライブ規則表 1. 5887 ディスク・ドライブ・エンクロージャー のソリッド・ステート・ドライブ規則 ディスク・ドライブ・エンクロージャー 混用規則 5887 ディスク・ドライブ・エンクロージャー (EXP24S SFF Gen2-bay ドロワー) - このエンクロージャーでは、最大 24 台のドライブをサポートできます。
- EXP24S は、24 個のベイ 1 セット (モード 1)、12 個のベイ 2 セット (モード 2)、または 6 個のベイ 4 セット (モード 4) として構成できます。
- EXP24S シリアル接続 SCSI (SAS) ポートは SAS コントローラーに接続されます。この SAS コントローラーは、1 つの SAS PCI (Peripheral Component Interconnect) アダプター、1 つの PCI Express Gen3 (PCIe3) アダプター、または 1 対のアダプターの場合があります。
- 外部 SAS ポートのあるシステムの場合は、EXP24S を 1 対の内部 SAS コントローラー (FC EJ0U) に接続することもできます。
- SSD と HDD の混用は次のようになります。
- モード 1 で構成されている場合、SSD と HDD を混在させることはできません。
- モード 2 で構成されている場合、SSD と HDD は、一方のディスク区画セットを SSD とし、他方のディスク区画を HDD とすれば混在できます。ただし、1 つのディスク区画内で混在させることはできません。
- モード 4 で構成されている場合、SSD と HDD は混在可能です。各ディスク区画は、SSD または HDD のいずれかとすることができますが、1 つのディスク区画内で混在させることはできません。
- フィーチャーをサポートするために必要なソフトウェアがご使用のシステムにインストールされていることを確認してください。ソフトウェア前提条件については、IBM Prerequisite Web サイトを参照してください。必要なファームウェア、ソフトウェア、または修正パッケージがシステムにインストールされていない場合は、Fix Central Web サイトにアクセスして目的のものをダウンロードし、それをインストールしてから作業を続行します。
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ドライブの位置およびサービス・インジケーターの位置を確認します。ディスク・ドライブおよび SSD スロットはエンクロージャーの前面にあります。
図 1. 5887 ディスク・ドライブ・エンクロージャーの正面図 (ディスク・ドライブの位置を示す) 
図 2. 5887 ディスク・ドライブ・エンクロージャーの背面図 
図 3 は、エンクロージャーのディスク・ドライブのサービス・インジケーターの位置を示します。
図 3. 5887 ディスク・ドライブ・エンクロージャーの正面図 (サービス・インディケーターを示す) 
- 以下のオプションから選択してください。
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システムの電源がオフのときにドライブを取り付けるためにエンクロージャーを準備するには、以下の手順を実行します。
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作業を行う部品およびシステムを識別します。手順については、部品の識別 を参照してください。
エンクロージャーの青の識別 LED を使用して、システムを見つけます。システムのシリアル番号が、サービスの対象となるシリアル番号と一致していることを確認します。
- 新規のディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブを取り付ける必要がある位置 (使用可能な空きスロット) を記録します。例えば、次に使用可能なドライブ・スロットは P1-D3 または P2-D3 などになります。
- システムを停止します。手順については、システムの停止 を参照してください。
- システム背面のラックのドアを開きます。
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保守対象のスロットが含まれているエンクロージャーから電源ケーブルを取り外します。
- 電源ケーブル保持ブラケットを取り外します。
- 電源ケーブルにラベルを貼り、ディスク・ドライブ・エンクロージャーの電源装置から取り外します。
注: エンクロージャーには、電源装置がもう 1 つ装備されている場合があります。この手順を続行する前に、ご使用のエンクロージャーに接続されている電源コードをすべて切り離してください。
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作業を行う部品およびシステムを識別します。手順については、部品の識別 を参照してください。
- ステップ 12 に進みます。
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AIX オペレーティング・システムの診断コマンドを使用して使用可能なスロットを識別するには、以下の手順を実行します。
- root ユーザーとしてログインします。
- コマンド行で diag と入力し、Enter キーを押します。
- 続行するには、「診断操作指示 (Diagnostic Operating Instructions)」画面で、Enter キーを押します。
- 「機能選択」画面で、「タスクの選択」 > 「RAID アレイ・マネージャー (RAID Array Manager)」 > 「IBM SAS ディスク・アレイ・マネージャー」 > 「診断と回復オプション」 > 「SCSI および SCSI RAID ホット・プラグ・マネージャー」を選択します。
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「SCSI ホット・スワップ・エンクロージャー・デバイスへのデバイスの接続 (Attach a Device to a SCSI Hot Swap Enclosure
Device)」を選択します。
SCSI ホット・スワップ・エンクロージャー・デバイスの空きスロットのリストが表示されます。
- 新規のディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブを取り付ける必要がある位置 (使用可能な空きスロット) を記録します。例えば、次に使用可能なドライブ・スロットは P1-D3 または P2-D3 などになります。
- 該当のスロット番号までスクロールダウンして、Enter キーを押します。
- ステップ 12 に進みます。
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IBM i オペレーティング・システムを使用して使用可能なスロットを識別するには、以下の手順を実行します。
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新規のディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブを取り付け可能な物理的位置を記録します。
- 物理的位置の形式は、U78D3.001.AAAXXXX-P2-D3 です。ここで、U78D3.001 はシステム ID、AAAXXXX はシーケンス番号、P2-D3 はドライブ・スロットの位置です。物理的位置 U78D3.001.AAAXXXX の情報は、システムのコントロール・パネル画面から入手できます。
- コントロール・パネルからロケーション情報を入手できない場合は、システムまたはエンクロージャーの前面にあるラベルを見つけます。システム ID は FC の後にリストされており、シーケンス番号は SN または SEQ の後の最後 7 桁です。
図 4. システムまたはエンクロージャーのラベルの例
システム ID に対応するシステムのマシン・タイプおよびモデルを検索するには、表 2 を使用します。表 2. POWER9™ システムおよびエンクロージャーのシステム ID システム ID システム U78D3.001 5105-22E、 9008-22L、9009-22A、9009-22G、9223-22H、または 9223-22S U78D2.001 9009-41A、9009-41G、9009-42A、9009-42G、9223-42H、または 9223-42S U78D4.001 9040-MR9 U5887.001 5887 ディスク・ドライブ・エンクロージャー UESLL.001 ESLL ストレージ・エンクロージャー UESLS.001 ESLS ストレージ・エンクロージャー U5887.001.AAAXXXX-D1-D24 を例に取ると、ドライブをタイプ 5887、モデル 001、シーケンス番号 AAAXXXX の 5887 ディスク・ドライブ・エンクロージャーで、ドライブ位置 D1–D24 に取り付けることになります。
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IBM i ハードウェア保守管理機能を使用してドライブを取り付けるためにスロットを準備するには、以下の手順を実行します。
- サービス・レベル権限でサインオンします。
- IBM i セッションのコマンド行で strsst と入力してから、Enter キーを押します。
- 「保守ツール・サインオンの開始 (Start Service Tools Sign On)」画面で、保守ツールのユーザー ID および保守ツールのパスワードを入力し、Enter キーを押します。
保守ツールのパスワードには、大/小文字の区別があります。
- 「保守ツールの開始」 > 「ハードウェア保守管理機能」 > 「装置並行保守」を選択します。
- 「物理的位置の指定 (Specify either physical location)」フィールドに、上記の手順で記録した物理的位置を入力します。
- 完了するアクションについて、「2」(デバイスの取り付け (Install device)) を選択します。
- 時間遅延を分単位で設定します。例えば、5 分の場合は 05 と入力します。重要: ドライブの取り付け準備が整うまで、Enter キーを押さないでください。
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新規のディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブを取り付け可能な物理的位置を記録します。
- ステップ 12 に進みます。
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Linux オペレーティング・システムを使用してドライブを取り付けるためにシステムを準備をするには、以下の手順を実行します。
- root ユーザーとしてログインします。
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Linux セッションのコマンド行で iprconfig と入力し、Enter キーを押します。
「IBM Power RAID Configuration Utility」画面が表示されます。
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「ディスク装置リカバリーの処理」 > 「デバイス並行取り外し」を選択します。
さまざまなロケーション・コード表現の間で切り替えを行うには、「t」を入力します。
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ディスク・ドライブまたはソリッド・ステート・ドライブを取り付ける位置の横に「1」を入力して、Enter キーを押します。
「デバイス並行追加の確認 (Verify Device Concurrent Add)」画面が表示され、選択されたスロットのサービス・インジケーターが明滅します。重要: ドライブの取り付け準備が整うまで、Enter キーを押さないでください。
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新しいドライブが入っているパッケージを用意します。
重要: ドライブは壊れやすいため、 注意して取り扱ってください。
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静電気放電 (ESD) リスト・ストラップを取り付けます。
ESD リスト・ストラップは、保守手順が完了するまで、および該当する場合は保守アクセス・カバーが交換されるまで、塗装されていない金属面に接続しておく必要があります。重要:
- 静電気の放電 (ESD) によるハードウェアの損傷を防ぐために、ESD リスト・ストラップを、ご使用のハードウェアの前面の ESD ジャック、背面 ESD ジャック、または塗装されていない金属面に接触させます。
- ESD リスト・ストラップ使用時は、電気機器のすべての安全手順に従います。ESD リスト・ストラップは静電気を制御するために使用するものです。これは、電気機器を使用または電気機器で作業を行う際に、感電するリスクを増大するものでも、低減するものでもありません。
- ESD リスト・ストラップがない場合は、製品を ESD パッケージから取り出して、ハードウェアの取り付けまたは取り替えを行う直前に、システムの塗装されていない金属面に少なくとも 5 秒以上触れてください。この保守プロセスのどの時点でも、システムから離れた場合は、保守プロセスを続行する前に、塗装されていない金属面に少なくとも 5 秒間触れることによって身体を再度放電することが重要です。
- ドライブを帯電防止パッケージから取り出し、ESD マットの上に置きます。